出会い
まず初めに。
今、心が限界な人は読まないでください。なんでもいいから感情移入して現実逃避したいという人だけどうか読んでください。
読んでいて苦しくなったらすぐに読むのをやめてください。
この物語は人の感情に深く触れるものです。もしかしたら、あなたの心の傷を再認識させてしまうかもしれません。
そして、高校生の話になります。なにかトラウマがある方は絶対に読まないでください。
本当に、読むときは気をつけてください。
ただ静かで大きな感情の動きを描きかっただけです。ただの自己満足を元に書きました。
ここまで言っても「読みたい」という気持ちがある方だけ読んでください。怖いなと少しでも感じたら読むのをやめた方が安全です。
それでも読む勇気がある方には感謝してもしきれません。
内容がごちゃごちゃすると思うので、簡単なキャラ設定を書いておきます。
久遠トワ(くおん とわ)
女子高校生。風紀委員に所属している。
人間観察が趣味。
ラベンダー色の髪とパステルカラーの紫のような色の瞳をしていて真面目そうな見た目をしている。
星鏡ネモ(ほしかがみ ねも)
女子高校生。トワと同じクラス。
特に委員会に所属はしていない。
「ちょっと近寄りづらいよね」とよく噂されている。
深緑色の髪にエメラルドグリーンの瞳をした、自然を象徴しているような見た目をしている。
棚裏ネリネ(たなうら ねりね)
主人公と同じクラスの男子高校生。トワと同じく風紀委員に所属している。
人間の感情や考えていること見抜くのが得意。
大体の人をフルネームで呼ぶ。
パステルカラーの水色のような髪色をして、深い海を映すような青色の瞳をしている。
※このキャラは後ほど、よく登場してくるようになります
「花霞高校に合格できて本当によかった。
今日は入学式だ!友達作れるかな〜」
校門を通ると、垂れ耳の犬のような髪型をした人が横を通った。
(え、かわいい……)
美しい深緑の髪色をしていて、瞳は宝石のようなエメラルドグリーン。"自然"って感じがする。
(また会えたらいいな…)
そう思いながら自分のクラスを確認した。
(私は1年3組か!)
『1年生はこちらへ』と書かれている看板を頼りに、3組へ向かった。
(わあ、教室きれい…公立なのに、すごいな)
どんな人がいるのか教室全体を眺めていたら、美しい深緑の髪色をした、見覚えのある人が視界に入った。
(!?同じクラス!?)
心の中で喜んでいたら、ふと誰かの会話が耳に入った。
「ナノちゃん!ナノちゃん!あの濃い緑の髪色した子、かわいくない!?話しかけに行ってみない?」
「確かにかわいいよね。でも実は私あの子と同じ中学だったんだ」
「え!?すごい確率引き当てたね?!」
「だねw
でも、あの子よく『怖いね』って言われてたんだ。あんまり話さないし、笑わないし。ちょっと怖くて」
「そっかあ…ナノちゃんが怖いならやめとこうか」
「ごめんね、ありがとう…」
(怖い人なの…?でもなんか気になるなぁ)
【今日】
みんなの自己紹介を聞く。
「星鏡ネモです。趣味は読書です。1年間、よろしくお願いします」
(ネモちゃんか。趣味は読書ね〜。大人っぽくていいなぁ)
【次の日】
委員会決めをする。
「風紀委員入りたい人ー?」
「はい!」
「ちなみに他、風紀委員入りたい人いますか?」
「…いなさそうだね、じゃあ久遠さんと棚裏さんで決定、と」
「棚裏さんよろしくね!」
「うん、よろしく」
(ネモちゃんはなにも入らないのかな)
【さらに次の日】
話しかけようか迷う。
けど結局話しかけられず学校が終わる。
そんなこんなで入学してから1ヶ月経った。
別に意識して見ていたわけではない。気づいたら目線がネモちゃんに向いていた。
(はぁ〜。今日も話しかけられなかった…)
そう思いながら電車に乗っていたら、垂れ耳の犬のような髪型の人を見かけた。
…とても見慣れている人だった。
(え?!)
「あの!もしかしてネモちゃん?」
後先なにも考えず、行動を起こしてしまった。
1ヶ月くらいずっと、話すことに躊躇していたはずなのに話しかけてしまった。
「へっ!?」
かわいらしい声で驚かれた。
「えっと、久遠さん…?」
「はいっ!!そうです!!久遠です!」
名前を覚えてくれていたのが嬉しくて、ついテンションが上がってしまった。
「ちょっ、し、静かに……電車だから…」
「あぁっ、ご、ごめん…」
「そういえばね、久遠さんに言いたかったことがあるんだ」
からかうように微笑んでそう言った。
その表情に、私は少しドキッとした。
「久遠さんからいつも視線を感じる気がするんだけど、気のせいかな?」
他の人からすればただ普通に疑問を持っているように聞こえるだろう。
しかし私はなぜがからかっているように聞こえた。
少しニヤニヤしているからか、全てを見透かしているような、そんな目に見えた。
そして、なぜかさっきよりネモちゃんの頬が赤くなっているような気がする。
「へっ、えっ、そ、そんなこと」
「そっかぁ〜気のせいだったか!」
微笑んでいるネモちゃんに見惚れてしまっているからか、人を誘惑する敵の罠に引っかかってしまったような感覚を覚えた。
「ネモちゃんかわいすぎる…」
無意識にそんな言葉が出てしまった。
本当に敵の罠に引っかかってしまったのかと思った。
「えっ」
そう言った瞬間ネモちゃんの顔が真っ赤になった。耳も真っ赤だ。
なんて反応がかわいいんだろう。
こんな子、怖くなるどころか好きになっちゃうよ。
(いやいやいやいや、なに思ってるの私!?相手は同性だよ!?)
「ご、ごめんね久遠さん!私ここで降りなきゃ!また明日ね!!」
「ま、また明日!!」
(『また明日』……?明日も話していいの!?)
お風呂場にて。
(今日はちょっと刺激が強すぎたな)
「はぁ〜〜〜」
「……やっと話せた」
(ネモ視点)
お風呂場にて。
湯船に浸かってリラックスするかと思ったら、両手で顔を隠した。
そして少ししたらバシャバシャと顔に湯船のお湯をかけだした。
少しすると急に鼻歌をしだした。それで安心しているような表情をしたかと思えば、次は肩に入っていた力を落とし、ぼーっと何かを見ている。
何に疲れていたのかネモ自身もわからなかった。




