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第3話 優しい視聴者と優しくない私

たった今知った驚愕の事実に一瞬頭が真っ白になるが、なんとか気を取りなおし、笑顔を光球に向ける…もうカメラって呼んだほうがいいや、ソッチのほうが私も呼びやすいし

「へ、へーそうなんだ!あ、こっちは星暦せいれき5680億年なんだよ!」

『なるほど把握』

『そっちにも西暦あったから知ってるってことなのか』

「あ、文字が違うよ?《《星の歴史って書いて星暦って読む》》の」

『ファ!?』

『まさかのそっちですかw』

魔法がある世界だからね

星の歴史ぐらい分かるんです

『コイツは草すら生えねえwww』

『生やしてんじゃねーかww』

…なんかムカムカしてきた

なんでだろうね

…でも

「この感じ、嫌いじゃないね」

『おっ』

『異世界人にもこのノリが通じるか』

『そういやそっちのメカとか魔法とか見たいんだけど、見せてくれたりするの?』

「うん?そうだねぇ…」

魔法…魔法かぁ

「言っとくけど隕石降らせるとかはやらないよ?

やりたくないし」

『まあね』

『さすがに怖いからな』

『しゃーねーか』

さて、それだと見せられる魔法は…

「…あれ?」

『ん?』

『なんか時間かかってるな』

『もしかして→大規模破壊魔法ばかり使ってきたからなんの魔法使えばいいのかわからない』

「…実はそうです」

今まで私が使ってきた魔法は大抵森の魔物を仕留めるために創った無色透明のものばかりだからカメラには映らない

どうしよう…はっ!

「そうだ!今から危険度低くて見栄え重視の魔法を創ればいいじゃん!」

『は?』

『え、今この子なんて言った?』

『魔法を…創る?』

『???』

『魔法って簡単に創れるのか…』

よーし!早速創るぞ!


「よし、出来たよ!」

『あ、はい』

『…2分しか経ってないよな?』

『あれ?もしかしてこの子強いのでは?』

何を今更

「それじゃあ、発動させるね」

『待ってました!』

『さてさて、どんな魔法を見せてくれるのやら』

軽く息を吸って魔法を発動させる

すると、私の周りに数多の細い雷が発生した

『うぉぉ!?』

『放電!?』

『なるほど、考えたな』

『ん?どゆこと?』

『考えてみろ、普通の火の玉とかだったらマジックでもできちまうだろ?

だが、雷だとそれができないから証明になるってことになるじゃねーか』

『あー確かに』

『このニキ地味に有能だw』

『なぜにそこで草を生やすw』


「…はい、こんな感じでいいかな?」

3分後、私は魔法を解除した

さすがに即興で創った魔法だからね

制御が面倒くさいから長続きしない

『満足』

『とても満足』

『ところでヨカちゃんや』

「なに?」

『地球にはいつ来るのかな?』

「あー…多分1週間ぐらい後になるのかな?」

『あら意外』

『今日の明日で来ると思ってた』

『理由聞いても?』

「うん、いいよ」

理由はとても簡単だ

「私はまだそっちに行く魔法を創れてないから」

『あー…』

『なるほど把握』

『でも1週間ぐらいで来れることに関しては?』

『把握しきれるかぁ!』

『デスヨネー』

なんかコメントでコント始まっちゃったけど…いいか

「あ、今日はここまで」

『おろ?』

『なぁぜなぁぜ?』

「今からご飯だから」

『飯か』

『異世界の飯…気になるけど今度でいいか』

『だな、まずはこの情報を精査しねぇと』

『1週間…エナドリで頑張るか』

『おう頑張れ骨は拾って捨てとくぞ』

『ちょっとひどすぎませんかねぇ!?』

「アハハ…それじゃあね〜」

『はーい』

『ばいちゃ』

『次は地球に来れるようになってから配信しなー』

『今日みたいに泣くんじゃないぞー』

「う、うるさい!」

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