第3節:初めての出会い
リーフと共に森を深く歩いていくうちに、悠也は彼の話からこの森が「エルダーフォレスト」と呼ばれる場所であることを知った。この森は異世界の中でも古く、多くの秘密と強大な魔物が潜んでいるという。
「ここはただの森ではないんだ。魔力が渦巻く、生きた森なんだよ。だから、お前の試練もそれに見合ったものになる」とリーフは言いながら、悠也に森の生態系や魔法の基本を説明していった。
突然、リーフが手を上げて立ち止まり、悠也にも静かにするようにジェスチャーをした。周囲の木々の間から、小さな物音が聞こえてくる。それは、何か大きな生き物が近づいている予感を悠也に与えた。
「しーっ、静かに。これがお前の試練の一部だ。あれが『森の守護者』、グリフォンだ。力強く、しかし賢い生き物だ。彼との対話を通じて、お前の資質を試す」とリーフが耳打ちした。
目の前の茂みが揺れ、そこから現れたのは壮大な翼を持つグリフォンだった。その姿は威厳に満ち、鋭い目が悠也をじっと見つめていた。グリフォンは何かを感じ取ったように、一歩前に進み出て、悠也の前で羽を広げた。
「人間よ、何故、お前はこの聖なる森に足を踏み入れたのか?」グリフォンの声は心地よい低音で、悠也の心に響いた。
悠也は深呼吸をしてから答えた。「私は事故に遭い、気がついたらここにいました。私はこの世界で何をすべきか、まだわかりません。しかし、学ぶ意志はあります。」
グリフォンは少し考えた後、頷いた。「勇気ある返答だ。お前にはこの森を理解し、尊重する心があるようだ。リーフ、彼を導け。彼の旅はまだ始まったばかりだ。」
リーフは微笑み、悠也に向かって「よくやった。グリフォンとのこの出会いは、お前がこの世界で生きていくための大切な一歩だ。さあ、次に進もう」と言い、二人は再び森を進んでいった。
この初めての出会いを経て、悠也はこの新しい世界での生活が決して平穏ではないことを感じつつも、新たな冒険への期待を胸に秘めた。
ゴブリンが悪って考えもう古くね?




