二人でのお出掛け4
「フレイディ、久しぶりにひと勝負といこうじゃないか」
おじは嬉々としてそんなことを言った。
アマリアが「なにかしら」と思っていると、運ばれてきたのはチェス盤だった。
黒と白に塗られた豪勢なものである。
「いいですね。私もだいぶ腕があがったのですよ」
「ほう、自信満々だな」
それでチェスの勝負となった。
チェスは二人で指すものなので、アマリアはかたわらに腰掛け、二人の勝負を見守る。
二人とも楽しげであったが、あまり詳しくないアマリアからもわかった。
だいぶ接戦だ。
それに二人とも鋭い勝負を仕掛けている。
見ていてもはらはら、どきどきしてしまう一戦。
最初から最後まで接戦で、駒を取ったり取られたりだったが、最終的にフレイディのおじの勝利となった。
「どうだ、まだまだ敵わないだろう」
「ええ、おじさまはお強いですから」
おじは満足げに言い、フレイディは穏やかににこっと笑った。
次にもう一戦あったけれど、それもおじが接戦の末に勝利を収めた。
アマリアは勿論、フレイディに勝ってほしかったので少々残念に思った。
だけど、あとで二人になったとき種明かしをされて、つい笑ってしまった。
「おじさまの顔を立てたのだ。最後に少々隙を見せたのだよ」
「まぁ、やり手ですわね」
くすくす笑ってしまい、フレイディも同じだった。
そのように、訪問の時間は楽しく過ぎていった。




