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15 第三弾


 朝、起きたら、今日もおひとりさま。


 ってか、寝坊して、もうじきお昼。



 シュレディーケさんは、おとといから冒険の旅にお出かけ。


 ルルナさんは、しばらくはお城でのお仕事にかかりきり。



 でも、さびしくはないのです。


 みんなの予定はしっかりきっちり、相談済みの把握済み。


 おふたりがお仕事をがんばっているなら、


 家長の僕もやることやらねば。



 ってことで、狩人としての僕が今やりたいことといえば、


 えーと、遠征狩猟第三弾の予定地候補の選定、かな。



 どっか狩り場として良い感じの、


 森とか、お山とか……




「ヤッホー、フォリスちゃん」

「遊びに来たよ、わし」


 こんにちは、リスト爺ちゃん。


 今日もお元気で何より。


 ってか、お暇なのですか、精霊王さまなのに。



「暇は舞い込むのを待つんじゃなくて、自分でこしらえるもんなんじゃよ、フォリスちゃん」

「こう見えて、毎日結構頑張ってるよ、わし」

「だからこそ、今日はフォリスちゃんと遊べるの」


 おみそれしました、さすがは精霊王兼ファンクラブ会長。


 仕事にも遊びにも全力なのですね。


 えーと、僕の朝ごはん、ってか昼ごはんを全力で食べてるし……



 おっと、そういえば、


 どっかオススメの狩り場とかあります?


 リスト爺ちゃん、そういうとこ詳しそうですし。



「もちろん、フォリスちゃんもウハウハなオススメ狩り場スポット」

「バッチリ案内出来ちゃうよ、わし」


 ウハウハですかっ、


 ぜひっ、お願いします、


 って、案内?



「そういうとこって、かなりがっつり結界とか掛けられとるし」

「わしが同行しないと、フォリスちゃんだけじゃ入れんよ」

「だからこその、絶好の穴場スポット」


 ってことは、今日だけじゃなく今後もそこに行くためには、


 その都度爺ちゃんといっしょじゃなきゃダメってことですか?



「そこに結界掛けた精霊にひと声挨拶しとけば」

「たぶん、大丈夫?」


 なぜに疑問系。



 よし、お願いします、リスト爺ちゃん。


 今日はいっしょに狩り日和ってことで。


 もうじきお昼だけど。



「お弁当、どうするかのう」


 いま食べたばかりでしょ、お爺ちゃんっ。


 まったく、僕のごはん、あんなに美味しそうに食べたのに。


 精霊さんって、食いしん坊ばかりなのかな。



 ---



 リスト爺ちゃんの『転移』に連れられて、


 着いたところは……お山?



「どう、わしのオススメスポット」

「"ジコハ山"」

「良いとこでしょ、獲物ウハウハじゃよ」


 うん、確かに、


 起伏緩やか、樹々豊か、


 小鳥がさえずり、お姉さんは綺麗、



 って、ローガンフージュさん!



「ご無沙汰しております」

「精霊王様、フォリス様」

「謹慎中のローガンフージュでございます」



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