13 安心
リスト爺ちゃんがローガンフージュさんを連れて『転移』
まあ、帰りはしょうがないかな、居間から直接でも。
でも今度会ったら、そういうのも玄関を出てからって、ひと言言っとかなきゃね。
僕は、どうしようかな。
今からシュレディーケさんたちを追っかけてエルサニア城に行く?
それともそっちはお任せで、シナギさんたちにお礼を言いに行く?
……考えてたら、なんだか眠くなってきたよ。
そういえば、僕、完徹……だったっけ……
zzz……
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なんだか、いいにおい……
あったかいし……
やわらかいし……
って、となりにシュレディーケさん、寝てたっ。
居間のソファーでふたり、めっちゃ密着してたっ。
おっと……起こさないように、と。
おはよう、シュレディーケさん。(小声)
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「おはようございます、フォリスさん」
おはようございます、ルルナさん。
って、もう夕方ですかっ。
「私は、お夕食の支度が済んだらすぐに退散しますので、ご安心くださいね」
あれ、ルルナさんは食べていかないのですか。
「あのせいで無断外泊になっちゃったので、今日は早めに帰って、おじいちゃんからいっぱいお説教されてきますっ」
……ルルガンさんによろしくです。
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すっかり日も暮れた頃、
ようやく起きてきたシュレディーケさん、
ちょっと恥ずかしそう。
なんだか久しぶりな感じの、
ふたりでの夕食、
ふたりでの食卓お片付け、
ふたりでのお風呂
そして……
……やっぱりいいよね、ふたりきり。




