『砂時計』
人生は見えない砂時計
魂に埋め込まれた砂時計
いつ砂が尽きるかはわからない
でもいつか砂が尽きることだけは誰もが知っている
人生はそんな風なもの
そんな風にできているもの
砂時計の中で落ちていく砂粒
数えることなんてできやしない
そんな意味だってない
きっと神さまみたいな存在は天上で砂時計を見ることができるのだろう
そして人に教えを垂れるのかもしれない
だとしたらそれはとても残酷なこと
人にとっても
神さまにとってさえも
死神というものがいるとしたら
それを砂時計と呼ぶのかもしれない
そうでなければやりきれない
生きていく意義がない
感じられない
得られない
死神こそがこの世で最も孤独で寂しい存在なのかもしれない
そして死した人はいつか
その死神になるのかもしれない
そんな気がしてならないんだ