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ソード・ゲート  作者: カオリナギ
第1部
4/26

004

今回は基本、茶番のみです。


私は人間があんまり好きではない……というか普通に嫌いだ。

だって美味しくないし……おっと、食べたのは達也のかわだけだから、安心して欲しい。


「安心、出来ませーん!!」


遠くから、3人の男と対峙たいじする少年の声が聞こえた

達也たつやだ。

全く。

今は、それどころじゃないって、言うのに……(我ながら、理不尽すぎると、思う)


とにかく、私が今すべきなのは一般人を遠ざける事だ。


「はーい、皆さん。公園でシロクマが暴れているので、離れてくださーい」


……あれ?

気のせいかな?

人が増えているような……?

何故だろう? 何か変なことでも、ってしまったのだろうか?


「漢字が怖いですよ!」


遠くから達也の声が聞こえる。

どういう意味なのだろう?


「はいはい、離れてー! こら、ゾウに餌をあげちゃダメ!」


子どもが増えてきた。

何故だろう?


「なんで、ゾウが公園に!?」


また、達也の声。

相変わらず、アニメの主人公みたいな声だなー、とか思いながら人を遠ざける作業をしていると、


「ちょっと! ヤギに予告状よこくじょうを、食べさせないでください! 怪盗かいとう××さん!」


「「「「知り合い!?」」」」


私の言葉にとうとう、達也と戦っている(まだ、威嚇いかく範囲はんいだが)男達までツッコミ始めた。


私、最初はツッコミ役として、設定されたはずなんだけどなー


「ああ、こら! マントヒヒと鬼ごっこ……」




……団長に任せては話が進まないので、ここからは僕、達也が仕切ろうと思う。

いや、最後のはちょっと詳しく聞きたいが。


男達は団長の方へと視線をやっていた。


「…………」


僕は大剣を捨てて、ハンマー(木製)で男達を バキッ バキッ ズドン! と、1人ずつ殴っていった。


「ぐおっ!?」「ぐへっ!?」「ぎゃああああ!?」


と、叫び倒れる男達。


「…………」


試合終了

最後の男には、勢い余って強い一撃を喰らわせてしまった。

……でも、生々し過ぎないか?


団長が面白い格好で転がっている男、そして僕、達也のもとへ近づいてきた。


「お疲れ様。達也」


そう言ってペットボトルに入った水をくれる。


短くお礼を言ってがたく受け取る。

そして、恐らく皆が気にしていた事を訪ねる。


「団長、さっきの動物達は?」

「ああ、ここは公園じゃ無くて、ボランティアが経営している動物園なの」

「あ、だからゴミや人があんなに……」


気づけよ僕。

いや、そんなのいくらこの作品がコメディだからって、気づかないはずがない。

まさか……


まぁ、それはともかく(我ながら切り替えの早い事で……)、


「美味しいですね、この水」

「ありがとう。ゾウさんが水浴びに使っていたものを頂戴ちょうだいしたんだよ」


僕は水を吹き出した。


つづく

次回、新キャラ登場!(多分)

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