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ソード・ゲート  作者: カオリナギ
第1部
2/26

002


「ふー、疲れた……」

「お疲れ様です」


前回の話から、から1時間。

公園中のゴミを、1つ残らず回収した団長と僕は、公園のベンチで休憩をとっていた。


疲れた様子の団長(気分的な問題だろうが)に、ジュースを渡す。

因みに、僕は17才。

ピチピチの高校2年生である。


対して、団長は……あれ?

年齢はいくつだろう?

見た目はギリギリ高校生と、言った感じだが。


「失礼な事を考えているな、達也たつや

「何故分かる」


僕がそう言うと団長は拳をポキポキ鳴らし始める。

しまった。かまをかけられたらしい。


話をらさなければ……


「団長。今日の晩御飯はステーキにするつもりですけど、よかったら食べに……」

「うん。いくー♡」


よし、話を変える事が出来た。

まあ、取りえず、ゴミを「ボランティア」本部に、あずけてから、買い物に行くか……


団長は、とにかく、食いしん坊。

毎日、ご飯のお金で、給料の4分の1が無くなっているらしい


ボランティアの学食は無料。

ただし、団長のみ、例外。


学食のお姉さん(おばさんと呼んだら、殺されかけたトラウマあり)も、団長がいなくなれば、どうなるか分かっているから、嫌々作っているって、感じだ。


団長は貧乏びんぼうだが、貰う給料は多い。

あくまでも、食料代が高いだけなのだ。

……いや、高いじゃ無くて、多い?

何を言っているのだろうか僕は……


まぁ、取り敢えず、ボランティアに寄った帰りにお肉を大量に買って帰ろう……

ボランティアにも、団長用のお肉は売っているが、たまには商店街のお肉でも、いいだろう。

家で働いている彼女もいることだしね。


そんな訳で晩御飯はお肉に決定。


休憩を終え、ボランティアに向かう途中……


「おい、そこのカップル」


いかつい顔をした男達が僕……そして、団長の前に立ちはだかる(大袈裟)。


「何か?」


僕が聞くと、男達は予想通りの言葉を口に出した。


「その、ゴミと女を置いていってもらおうか」


やっぱり……

どこかで見た顔だと思ったら、ボランティアのメンバーだった


目的は手柄の横取りと女……つまり、団長。

ゲームで言うところの「PK」と、言うやつだ。


まぁ、仕方ないか……

この、女の子が、能力者集団「ボランティア」の団長だと知れば、ひっくり返るだろうが、団長の顔を知っているメンバーなんて、少ないし。


「団長。どうします?」


僕が団長に問うと、


「カップル……カップル……カップヌードル……」


団長は幸せな顔をしていた。

カップルと思われたのが、よほど嬉しかったらしい。


仕方ないか……

僕、1人で片付けよう。


つづく

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