第39節 旅立
3日ぶりの更新です。
突然ですがここで1章終了となります。
修行開始から2ヶ月……
カミトは覇闘、魔法、祝福の修行を頑張った。
そうとにかく頑張ったのだ。
青年の時は毎日修行部屋に籠り、25日目にして課題をクリアした。
その後はヤトとの覇闘組手と実践練習という苦行を命懸けでこなした。
その結果風覇闘壱式、弐式を会得した。
少女の時はウールの下手な説明に負けず、毎日コツコツと基本練習をした。
【一節詠唱風付与】を習得後は吸血魔物のエリアに連れていかれ、ヒル
系やコウモリ系をひたすら討伐させられた。
その結果【風付与】と【二節詠唱突風付与】を会得した。
睡眠中は精神世界での管理人通称ナビによる祝福の使い方講座を受けていた。
覇闘と魔法での実践練習により風覇闘+(かぜはとうプラス)と風魔法-(かぜまほうマイナス)という応用も身につけ、2か月前とは比べほどにならないくらい成長した。
(そろそろ俺も他の場所を見て回りたいな……)
「なあ俺そろそろこの森出てこの世界を見てみたいんだけどどう思う?」
その話を聞いたウールとヤトは顔を見合わせて頷きあった。
「ご主人!それいいと思うよ!」
「そうだな。お前も強くなった。もうそこらの雑魚魔物には負けないだろう」
「そうか……じゃあ明日にでもでていくかな……ウールお前も来るんだろ?」
「えっ?うん!もちろんだよご主人!」
「………………」
少し怪訝な顔をしたあとウールはいつも通りのトーンでカミトに言った。
ヤトはそんなウールを見て何も喋らずに黙っていたがカミトは世界を見て回る事にワクワクが止まらず、ウールの変化に気づいていない。
「所でこの森馬鹿広いよな……何日歩かなきゃいけないだ?」
「カミトよ。それは心配しなくてもいいぞ」
ヤトが武器部屋から一つの黒い玉を持ってきた。
「これは帰還玉といい冒険者が買うことが出来るものなんだが前に森に迷ったものが未使用なものを置いてったのだ」
(絶対奪ったよなこいつ……)
「持ち主は殺してしまったゆえにどこに繋がってるかは分からんがこの森の外であることは間違いないだろう」
「そんな曰く付きなもん嫌なんだが……」
「それならこの森を歩くんだな。迷いの森や他の塔の管理者に見つかればお前なんて一瞬で殺されてしまうぞ」
(他の塔の管理者もヤト程の力を持ってるということか……それは厳しいな)
「悪かった素直にもらっておくとするよ」
「ご主人!明日出発するの?」
「ああなにか都合悪いか?」
「ううん何でもない!楽しみだねー!」
「ああそうだな」
「…………」
その日はすぐに過ぎいつも通りに少女に転換すると朝がやってきた。
「寂しくなるな……」
ヤトが静かに言った。
「ヤトの口からそんなこと聞くとは思わなかったなあ……」
ウールがびっくりしている。
「世話になったね……また会いに来る必ず」
カミトもなんだかんだ言って寂しいようだ。
「これは選別だ。受け取れ!」
ヤトがそういうと何かを投げてきた。
「うお!」
危なく落としそうになったがそれは古びたカバンだった。
「それは上級のマジックバックだ。俺には必要ないからなくれてやる」
「いや俺には収納があるから要らないんだけど……」
「……」
「……」
「いいから持っておけなにか必要なるかもしれないだろうが!」
「まあそういうことなら貰っておいてやろう」
ヤトがこの野郎って拳を握りしめたのを無視するとマジックバックを収納にしまい後ろを振り返った。
そして教えて貰ってた通りに帰還玉を砕くとカミトの姿は森から消失した。
「これからが俺の冒険の始まりだ!」
カミトの想像とは違い一瞬でワープするのかと思いきや光の道のような所を高速で通るといった形で数分かかりそうだ。
「ウール!見てみろよ!すげー綺麗だな」
………………
「ウール?おい!ウール?」
そこにウールの姿はなかったカミトの頭の上に乗っていたはずだがいつの間にかいなくなっていた。
(まさか……置いてきちゃったか……?いやでも直前までは一緒に……)
何となく……本当に何となく先程のマジックバックを取り出してみた。
中身を見てみると当分の間の食料と金銭、そして文字の書かれた石版が出てきた。
そこには空き時間にひっそりとウールに教えてやった平仮名で文字が書いてあった。
ごしゅじんえ。
きゅうにいなくなつてしまつてごめんなさい。うーるはまえのもりぬしとのやくそくでもりをはなれることができません。
そのやくそくはとうのみんなのかいほうです。
このとうはかんりしやをしばることでそんざいしています。
とうはかんりしやのふのかんじようでそんざいしています。
やくそくとはそのふのかんじょうをけしてあげるということです。
もうやくそくをはたすのをあきらめてたときにごしゅじんにであつてすごくたのしくてうーるもいつしよにぼうけんしたいけどうーるはやくそくをはたさなくちやいけないのでもりにのこりました。
ぼくはごしゅじんとぼうけんがしたい!
かってだとはおもうけどひまになったらでいいのでうーるのおねがいやわがままをどうかきいてほしいです。
うーるより
何故だろう。
ほんの数ヶ月前に偶然出会って、勝手に付いてきて、わがままばかり言って、いつもうんざりしていたウールが……あのウールがいなくなってすごく喪失感を感じている。
カミトは目から何かが溢れでしてくるものを手で拭い、キリッと前を向くと……
「ウール!お前のわがままくらいいくらでも聞いてやるよ!だから少し待ってろよ!土産話たくさん持って迎えに行ってやるからな!!」
カミトは一時の別れをウールに告げ新しい冒険へと歩み出すのだった。
塔の約束
第三の塔ヤト 妹達の救出
第一、二、四、五の塔 未だ不明
ステータス
カミト ハナブシ(男)17才 人間
Lv.20
HP 1050
SP 1050
TP 1950
術技 風覇闘弐式解放
体術 柔道(覇闘組手)
スキル 念話✕(契約)
ユニークスキル《管理人》
装備[火生みの祭杖][通魔のナイフ]
祝福 数学の祝福(+(プラス))
契約 霊魂契約
呪い 転換の呪い
カミト ハナブシ(女)17才 人間
Lv.15
HP 800
SP 800
MP 1450
魔法 風魔法二節解放
体術 柔道(風付与可)
スキル 念話✕(契約)
ユニークスキル 《管理人》
装備[火生みの祭杖][通魔のナイフ]
祝福 数学の祝福(-(マイナス))
契約 霊魂契約
呪い 転換の呪い
ふうーやっと1章終わりました……意外と長かったですね……本当は修行をもっと引き延ばそうと思ったんですが長々すると飽きられてしまうと思いこういう形を取らせていただきました。
ここまで読んでくれた皆様本当にありがとうございます。
次の章は1章と大きく変わって世界観が変わります。
人間も登場しますのでヒロインなども登場するかもです……?
これからも素人なりに頑張っていきますので宜しくお願いします。




