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女神に拉致され祝福と呪いを貰った件。〜楽しい異世界生活を……送りたい〜  作者: 七浜ユウキ
第1章 始まりの森 出会い編
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第13節 カミズキッチン

今日の分です!

「ウール」


「なーに?ご主人?」


「今って森の出口に向かってるんだよな」


「そうだよ。ご主人」


「一向に景色変わらないな」


「この森が広いんだよ」


「昨日と同じこと言ってたよね」


「…………」


「迷ってないよな?」


「…………」


「沈黙は肯定とみなすぞ」


「いやーなんと言いますかー」


「…………」


「てへっ」


カミトはウールを掴むとわしゃわしゃと毛をもふり始めた。


「痛いっ痛いって。ご主人!」


「この森は任せろって言ったよな」


「だってー僕が通ったことがあるの前の転生体の時だし!もう何十年も前だし!」


なぜこんなことになっているかと言うと話は十日前に遡る。


「ご主人キノコ採れたよー」


「おう。ウールありがとー」


ウールに出会ってから5日、転換の呪いにもなれて俺達はキノコを主食に森の生活を満喫していた。


ウールによると俺が採取していた草や実は特殊な調理法を施すとほとんど食べることができ、しかも美味であるという。


料理が好きな俺は、それを活用して様々な森の料理を考案して、ウールが味見をするを繰り返し、レパートリーを増やしていた。


森ではそれ以外やることがなく俺達は夢中になっていた。


「ご主人これはソルトウッドだよ!この木の芯を削ると岩塩みたいになるんだよ!」


食材本来の味でもすごく美味しいのだが、やはり塩が手に入るのは凄く嬉しい。


「本当か!ウール!」


「本当だよー!」


早速ソルトウッドの芯を削ると大体よくスーパーなどで売っている袋1つ分くらいになった。


その夜は焼きキノコや焼き山菜に塩をまぶして食べた。


焼きキノコから出た汁に塩で味付けをするとまるでお吸い物を食べてるかのような味になり、満足感が跳ね上がったのだ。


今までこれ見よがしに食べていたキノコを鑑定してみると。


ヒデダシタケ

食用可。高級食材。直火調理で味が際立つ。直火調理時の味は絶品。


(うまいわけだよなぁ)


カミトがたまたま直火で炙って食べたのが正解の食べ方だったようだ。


確かに煮たり葉蒸しにした時は焼いた時ほどの感動はなかった。


その他の山菜や果実も鑑定をしてみると。


オウイモ

食用可。高級食材。皮が厚い。皮を剥き蒸すと絶品。

(ホクホクでいて、モチモチしていて上手いんだよな)


オウジュの葉

食用可。高級食材。滋養強壮に効果がある。油であげると程よく苦味が抜け絶品。

(苦味はあるがシシオウの種からとった油であげて塩で食べるとうまい)


スオウの実

食用可。高級食材。成熟前は緑でとても酸っぱい。成熟後の赤になると甘みと微かな酸っぱさが絶品。見極めが難しい。

(俺は完全に熟れる前の甘さ8、酸っぱさ2くらいが好きだなあ。苺と桃を足して割ったみたいな味だ)


シシオウ

食用可。高級食材。油分が強くそのまま食べるとお腹を壊す。水で炊くことによって食べることが出来る。種からは純度の高い油が取れる。

(炊いたシシオウはレンコンみたいな食感で是非とも醤油で煮て食べたい)


他にも何個かあるがここでは調理ができないものばかりで使うことが出来ないので収納に眠ってもらっている。


そんな中今日の献立はオウイモを蒸したものを形が少し残るようにつぶし、刻んだシシオウを加え、オウイモからとったデンプンの粉、つまり片栗粉にまぶし、シシオウの種も油であげた“いももち”である。


ウールの分と合わせて4つ作り、早速いただいた。


「ご主人!ご主人!これ僕すごく好き!」


ウールはポンポンと飛び跳ねながら話しかけてきた。


2種類の食材だけでこんなに美味しいなんて、出店を出したら売れるかもしれないなどと考えているとウールが3個目に手?足?を伸ばしていたのでピシッと叩き止めておいた。


「ご主人のいじわる」


「これは俺のだ!」


ウールは「もっと作ってよー」と言っていたが無視でいいだろう。


俺達の主食がいももちに決まった。


お腹がいっぱいになり「はー美味かったー明日は何食べようかなー」と仰向けになると…………(待てよ。なんか他にやることが……)


「あーーー!」


ウールは突然叫びながら起き上がったカミトにビックリすると。


「びっくりしたーどしたのご主人?」


「こんなことしてる場合じゃない!森を抜けないと!」


「えっご主人って森抜けようとしてたの?なんで?」


「こんな森の中で何年も暮らすなんて俺には無理だ!明日から出発だぞ!」


「そっか……んじゃ僕に案内任せて!この森は僕の庭みたいなものだから!」


ウールは少し悲しそうな顔をした後にニカッと笑いながらカミトに告げた。


「本当か!それは助かる頼んだぞ!」


「うん……任せて!」


ウールはまた悲しそうな顔をするとカミトに頷いた。


それから10日後カミトたちは遭難した。

アクセス数が増えてきてとても嬉しいです。

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この作品をよくしていけるように頑張るのでこれからもよろしくお願いします。

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