謎のおっさん、あらわる
第一話を大幅加筆修正しました。
既にお読みの方も是非もう一度どうぞ。
第一部は気が向いた時に改稿を進めていく予定です。
感想返しは基本行ないませんので、感想はそれでも良いという方のみどうぞ。
また個別の質問・要望にはお応えできかねますのでご了承下さい。
時は西暦2030年代。人類は遂に自らの肉体を離れ、仮想空間を自由自在に動き回れるフルダイブ技術の実用化に成功していた。
VR空間へのフルダイブ技術。それは医療や軍事をはじめ、様々な分野に浸透し、発展していった。それはゲームの分野においても同様であった。
仮想空間へと没入し、五感全てを使って楽しむ事のできるゲーム。すなわちVRゲームは、瞬く間に世界中で大流行した。
そして本日は、ゲーマー達が待ち望んだ「VRMMORPG」。すなわち、仮想現実空間を利用した、大人数参加型オンラインRPG。
その記念すべき初タイトルである「アルカディア」の正式オープンの日だ。
時は西暦2038年。今日は八月上旬の猛暑日で、日曜日。時刻は日本時間で14時00分。
プレイヤー達が待ち望んだ、「アルカディア」のゲームサーバーが開放された。
千人のβテスターと、初回ロット分のクライアント・ソフトを入手できた一万人のゲーマー達、合計11,000人が専用のヘッドギア型ゲーム端末を頭に被り、一斉にログインを開始する。
強靭なログインサーバーはその日本各地からの一斉攻撃を受けてもビクともせず、11,000人のゲームマニア共を優しく受け入れた。この時代の通信技術は我々の知るそれよりも大きく進化しており、不毛なログインゲームなどは最早、過去の思い出の中にしか存在しない。
キャラクターメイキングは及びチュートリアルは、三日前から昨日まで行なわれていたプレオープンにて、既に全プレイヤーが済ませてある。またβテストに参加したテスター達は、βテストの際に利用していたキャラクターをそのまま使用している。尤も一般プレイヤーとの差が出過ぎないように、ステータスや装備は初期化されているのだが。
◆
「アルカディア」におけるスタート地点。その名を【城塞都市ダナン】という。
草原の中央にあり、円形の高い壁に囲まれた大都市である。この城壁は、襲い来る魔物に対抗する為の物であろうか。
その中央広場は、無事にログインを果たした若者達でごった返している。彼らは皆、それぞれファンタジー風の鎧やローブ等の衣装に身を包み、剣や弓、杖などの武器を装備していた。
キャラクターメイキングで作成される各プレイヤーの分身は、身体スキャンを行なう事によって現実のプレイヤーの性別や顔、体型が反映される。
髪の毛や瞳、肌の色などのカラーリングは自由に出来、身長や体型は多少ならば操作する事はできるし、顔つきもある程度変える事は可能だが、それらを大幅に変更する事はできなかった。
何故ならば自分の体を(あくまで擬似的にだが)動かしてプレイするゲームである以上、現実のプレイヤーの肉体との齟齬があまりに大きすぎると、その違和感のためにゲーム内でまともに動けなくなったり、逆に現実世界に帰った後に違和感を感じたりと、様々な悪影響が出てしまう恐れがあるから……との事だ。
そんな事情があって現実と異なる性別のキャラクターを作成する事は不可能である為、男女比はおおよそ四対一といった所だろうか。女性でオンラインゲームが趣味の方も少しずつ増加してはいるものの、やはり男性のほうが圧倒的に多かった。
年代は、十代中盤・後半から二十代にかけての若者の姿をしたプレイヤーが大多数だ。
彼らは近くに居るプレイヤーとパーティーを組んだり、町を物珍しそうに見て回ったり、フィールドに向かって駆け出したりと思い思いに行動している。
しかし、そんな平和な光景の中、異彩を放つ男が一人いた。
男性だ。背はそれなりに高く、180cmを少し超える程度。やや痩せ型ではあるが、よく見れば無駄の無い筋肉の付き方をしている。
年齢は……恐らく三十代半ば程度だろうか?ぼさぼさの黒髪に不精ヒゲ、口には煙草を咥えた、中年男性だ。
ろくに整えられていない中途半端な長さの黒髪や、無精ひげのせいでだらしのない印象を受けるが、顔は決して不細工では無く、むしろ精悍で男前といって良いだろう。
……だが、それを台無しにするのが、何よりも特徴的なその目つきである。元々お世辞にも良いとは言えない人相を、更に際立たせる鋭くつり上がった目。その瞳は悪戯好きの子供のようにギラギラと輝き、本人にその気は無くとも異様な威圧感を周囲の者に与えていた。小さなお子様が見れば泣き出し、気の弱い者ならば目があっただけで失神しそうなレベルの極悪な面構えだ。
そして、彼がその身に纏うのは白いツナギ。そして腰には工具の入ったポーチを付けている。
一体どこの工場から出てきたのかとツッコミを入れたくなるような容姿のその男は、誰がどう見てもファンタジーな世界観とは釣り合わない存在であった。ファンタジー風の衣装に身を包み、格好良さげな西洋風の名前の周囲のプレイヤーとは真逆の方向へと、フルスロットルで突き進む恐るべき不審人物。男は、明らかに浮いていた。その証拠に他のプレイヤー達は誰一人として彼に近付こうとせず、遠巻きに警戒しながら見つめるばかり。それによって大勢のプレイヤー達で混雑している街の中で男の周囲にだけ、不自然な空白地帯が生まれていた。
プレイヤー達がそのヤバ気な男へと視線を向けると、ゲームシステムがその視線に反応して、男のプレイヤーネームをその頭上に表示した。プレイヤー達の視界に映った、男の頭上に現れたその名前は、
【謎のおっさん】
という、何とも彼を的確に言い表した奇妙かつ秀逸なキャラクターネームであった。その六文字が、おっさんの頭上にでかでかと浮かんでいる。
その男、謎のおっさんは非常に目立っていた。勿論、悪い意味でだ。たった一人でファンタジーな世界観を崩壊させんとするその勇姿、あるいは暴挙に周囲のプレイヤー達は恐れ慄き、ドン引きした。
見るな、関わるな。あれは危険だ。
大半のプレイヤーはそう決意し、謎のおっさんを見なかった事にした。とても賢明な判断である。だがしかし、うっかり彼に関わってしまった哀れなPTがひと組あった。
「おいコラァ!待ちやがれ!」
その男、謎のおっさんに向かって声を荒げる男達、総勢五名。
彼らの姿もまた、謎のおっさんに負けず劣らず奇妙極まりない物であった。スパイクの付いた革ジャンを素肌の上から羽織った世紀末ファッション。そして控えめに言っても酷く特徴的な、その髪型。
先頭に居るのは極彩色のド派手なモヒカン。次に巨大なリーゼント。更には大きく膨らんだアフロヘアーの男に、長い髪を頭の上で結わえて巨大な髷にしている傾奇者のような男、最後にホウキを逆さまにしたような、縦に長い逆毛の男。
「おい、待てっつってんだろうが!」
「そこのオッサン!テメエだよ!おう止まりやがれ!」
彼らを無視して歩いていたおっさんだが、再三に渡ってその背中にかけられる罵声に、ようやく立ち止まる。そしておっさんは、面倒臭そうに彼らのほうへと振り向いた。
「おう、そこのオッサン!随分とフザけた格好してんじゃねーかコラァ!」
「このゲームのジャンルはァ、ファンタジーRPGだぞエーコラァ?」
お前らが言うな!と周囲のプレイヤー達は心の中で一斉にツッコんだ。口に出す勇者は居ない。理由は言うまでもなく、こんなクレイジー世紀末野郎とは関わり合いになりたくないからだ。
謎のおっさんと世紀末愚連隊の破滅的コラボレーションによってファンタジーな世界観は無残に破壊され、一触即発の空気が辺りに漂う。こんな空気の中に入っていけるのは、よほどの馬鹿か命知らず、あるいは彼らに負けず劣らずのイカレポンチだけであろう。
そして彼らは数人でおっさんを取り囲み、「土下座しろ」だの「カネ出せ」だのと因縁を付け始めた。
彼らはPK、すなわちプレイヤーキルを中心とした、悪党プレイに憧れるプレイヤー達だ。現実世界においても友人同士であった彼ら五人は示し合わせてゲームにログインすると、さっそく徒党を組んだ。そして早速景気付けに、冴えないオッサンを集団で囲んで恫喝し、金をむしり取ろうという魂胆であった。なんという外道か!
ちなみに中身のプレイヤーは皆、真面目で成績も良いがクラスではいまいち目立たない、ごく普通の高校生の少年である!嗚呼、なんという事か。受験勉強のストレスが彼らをこのような凶行へと向かわせたのか!?
さて、モヒカン達に囲まれて汚い言葉を浴びせられている謎のおっさんだが、彼は暫くの間、黙って悪漢たちの罵声を聞いていたが、やがてゆっくりとその口を開いた。
「おい、クソガキ共」
低いが、よく通る声だ。おっさんならではの渋さを感じさせる。彼の声に、モヒカン達の悪罵がぴたりと止まった。
「黙って聞いてりゃ猿みてーにキーキー喚きやがって、何言ってんだか半分も理解出来ねぇんだが……てめーら要するに、この俺に喧嘩売ってるって事でいいんだな?」
フーッ……と煙草の煙を吐き出しながら、おっさんはモヒカン達を睨みつける。その殺人鬼のような目つきに、モヒカン達は一瞬怯む。
だが彼らは数の優位を思い出し、ビビった事を誤魔化すかのように一斉に吠えた。
「あぁ!?だったら何だってんだコラァ!」
「やんのかオッサンコラァ!?」
「五対一だぞ!勝てると思ってんのか!?」
ならず者達は声を荒らげて罵声を飛ばすが、おっさんは彼らの声など聞こえていないかのように、冷静に右手で空中をタップしてシステムメニューを呼び出し、操作した。そして彼らを一睨みして、口を開く。
「おい」
「……あぁん?」
「決闘しろよ」
おっさんのその言葉と同時に、リーダー格のモヒカンの目の前にメッセージ・ウィンドウが現れた。そこには、システムによる以下のメッセージが記入されていた。
『【謎のおっさん】から決闘を申し込まれました。決闘の申込みを受けますか?』
その文章と共にYES/NOの選択肢と、制限時間を示す数字が表示されている。
「デュエルぅ?おい、何だこいつは!?」
モヒカンの質問に、おっさんは面倒臭そうに答える。
「決闘ってのはな、プレイヤー同士が合法的に決闘をする為のシステムだ。別にこれをしなくても戦う事は出来るんだが、街ん中で派手にやり合うと衛兵共がすっ飛んで来るんでな」
おっさんの言う通りに、決闘システムを使わずとも他のプレイヤーを攻撃する事は可能だ。すなわちPK行為である。
だがそれは、このゲームにおける犯罪行為であって、他のプレイヤーへの攻撃・殺害を行なった者は【悪名値】というパラメータが上昇し、それが一定値を超えると犯罪者として扱われてしまう。
そうなると指名手配され、おちおち街を歩く事も出来ない。ゲーム開始直後に負うペナルティとしては、いささか重すぎるものだった。
「わかったらさっさとYESを押しな、坊主。こっちはただでさえ、てめぇみてーなクソガキに絡まれてイラついてんだ。その上衛兵どもの相手なんぞしていられるか、面倒臭ぇ。それともビビって動けねぇのかい?」
「ケッ、誰がビビってるだと!?上等だ、やってやろうじゃねえか!!」
モヒカンがYESボタンを右手の人差し指で勢いよく押す。すると、次に【モード選択】と書かれたウィンドウが、彼ら二人の前に表示された。
「ルールはデスマッチモード、ドロップ・デスペナルティ有りだ!構わねえな?」
「なんだっていいぜ!さっさとしやがれ!」
デスマッチモードとは、どちらかのHPがゼロになるまで戦うルールであり、決闘の中では最も過酷なルールだ。
更に追加ルールによってトドメを刺された側には通常の死亡と同様にデスペナルティが発生し、勝者には敗者の所有する経験値やアイテム・所持金の一部が譲渡される。
ちなみに通常のPKとは異なり、勝者の悪名値が高まる事はない。逆に決闘に勝利した事によって、名声値と呼ばれるパラメータは上昇するが。
「じゃあ最後だ。タイマンとパーティーマッチ(パーティー同士の決闘のことだ)の、どっちがいい?俺は別に、五人相手だろうと百人相手だろうと構わねぇぜ?」
「ケッ!てめぇなんぞ俺一人で十分だ!」
「そうかい。俺としても大勢殺す手間が省けて何よりだ」
おっさんはモヒカンの蛮勇を鼻で笑い、ウィンドウをタップして決闘の設定を行なった。
次いで、モヒカンの前にその設定が書かれたウィンドウと、それを承認するか否かの選択肢が表示される。モヒカンはYESを押した。
『決闘開始』
そのシステムメッセージと共に、決闘が始まる。
「行くぜ!俺の必殺アーツを受けてみやがれ!」
モヒカンが両手斧を取り出して、構える。
彼は両手斧を下段に構え、力を溜める。彼が発動させようとしているのは、両手斧の初期アーツ【スマッシュ】だ。
ちなみにアーツとは、武器を使って放つ必殺技のような物を指す。
アーツの予備動作として、力を溜めるモヒカン。だがそのアーツが放たれる前に、おっさんは一瞬にして彼我の距離を詰める。
そして、口にくわえていた煙草を左手に持つと、なんとモヒカンの額に、火のついた煙草を全力で押し付けたではないか。
「あづッ!?」
実際に熱さを感じる事は無いが、額を襲った衝撃と、予想だにしなかった事態にモヒカンは混乱し、彼の動きが止まる。
その隙を見逃すおっさんではなく、すかさず更なる攻撃を放つ。
おっさんが力強く大地を蹴り、軽やかなステップで一瞬にしてモヒカンの背後へと回る。まるで流水のように静かな、そして電光石火の素早い動き。やや離れた場所で決闘を見守っていたギャラリー達が、おっさんの動きに瞠目した。
モヒカンの背後に回ったおっさんは、左足で力強く大地を踏み鳴らす。そして同時に右足を大きくしならせたおっさんは、
「Goooooooooooal!!」
まるでサッカーボールでも蹴るかのような動作で、無防備なモヒカンの股間を全力で蹴り上げた。モヒカンの体が浮き、吹き飛ばされる程の威力の蹴りである。
「「「「「「「「!?」」」」」」」」
これにはギャラリーも仰天し、男性プレイヤーの中には思わず股間を抑えて、青い顔でうずくまってしまう者が多数出た。
やられた当のモヒカンは地面へと仰向けに倒れ、「お……お……」と呻き声を上げるばかりであった。ちなみにゲーム内でプレイヤーは痛みを感じる事はないが、衝撃はそのまま受ける。
そしておっさんの攻撃はまだまだ続く。
おっさんはモヒカンを見下ろしながら、腰の工具袋から工具を取り出した。それは鍛冶用のハンマーだ。おっさんはモヒカンの側に立つと、ハンマーを大上段に構えた。
「あー、ギャラリーの諸君?これからおめーらに、この俺様が直々に鍛冶スキルの使い方を教えてやる」
「ひっ……!」
己の末路を悟ったか、モヒカンが小さく悲鳴を上げる。そんなモヒカンの首根っこを、おっさんは左手で強く押さえた。
ギャラリーが「ざわ……ざわ……」と騒ぎ出す。
「叩く対象はこうやって、しっかりと押さえて固定しとけ。金属は熱くなってるから、手袋とか押さえるための道具も忘れんなよ。それと金床が無ぇのはご愛嬌だが、実際に鍛冶スキルを使う時は、しっかりと準備しておくんだぜ?……さて、そうしたら準備完了だ。後は金槌を振りかぶって、狙ったポイントに正確に――振り下ろすッ!!」
おっさんは右手に握ったハンマーを、モヒカンの後頭部へと叩きつけた。
空中に【Critical Hit!!】の文字が浮かぶと共に、モヒカンの残りHPを大きく超えるダメージが叩き出される。そして【Over Kill!】の文字列が表示される。
「ちなみに今のがバトルボーナスって奴だ。弱点攻撃、クリティカル、オーバーキル……とにかく色々あるが、優れた攻撃や華麗なフィニッシュを決める事で、スキル熟練度や経験値にボーナスを得る事ができる。こいつを上手く利用するのが、効率よく稼ぐコツって奴だぜ」
モヒカンにトドメを刺し、立ち上がったおっさんはギャラリー達にそう解説をした。
「さて、ここで問題だ。何故さっきログインしたばかりの俺がそんな事を知っているのでしょうか?察しの良い奴なら気付いてるかもな。そう、答えは俺が元βテスターだからでした……ってな」
そう言って大袈裟な動作でギャラリーにお辞儀をすると、おっさんはモヒカンの死体へと向き直った。
「……ってなワケでクソガキ。次からは相手見て喧嘩売るんだな。てめーらも良く考えれば、俺が決闘のやり方を知ってた時点で気付けた筈だぜ」
おっさんが倒れて動かなくなったモヒカンに話しかける。その言葉を受けたモヒカンの死体は、四角いポリゴン群となって四散し、消えていった。恐らくセーブ地点へと戻ったのだろう。
おっさんは金槌を仕舞い、新しい煙草を取り出してを咥えると、モヒカンが倒れた場所に落ちていたアイテムやお金を拾い、アイテムストレージへと納入する。
そしておっさんは、モヒカンの仲間達を睨みつけた。
「で?次はお前かリーゼント。それともそっちのチョンマゲか」
残った四人はおっさんの地獄めいた視線に射すくめられ、更に先ほど自分達のリーダーがやられた所業を思い出して、恐怖に震えた。
「すいませんでしたァーッ!」
「命だけは勘弁して下さいーッ!」
「ひとごろしー」
悲鳴を上げつつ逃げ惑うチンピラ達。
それを見て、おっさんはやれやれ、と溜め息を吐いた。
「ったく、こちとら善良な生産職人だってーのに。さーて、公共工房はどこだったかな……っと」
そう言いながら、おっさんは軽い足取りで立ち去っていった。
(お前のような職人がいるか!!)
心の中でツッコミを入れつつ、野次馬達はそれを呆気に取られて見守るのだった。
そして、そんな彼らとは別に、落ち着いた様子で一部始終を見守っていた者達が居た。彼らこそは、おっさんと同じく【βテスター】と呼ばれた者達。
「馬鹿だなぁアイツら。よりによって、あのおっさんに喧嘩を売るなんてな」
彼らのうちの一人が言うと、他の者達も頷いて、口々に言う。
「全くだな。ふざけた名前と恰好だが、彼の実力は本物だ」
「流石は【七英傑】の筆頭といったところか……」
「今後もあの人の動きには要注意だな……」
曲者揃いのβテスター。熟練者である彼らには一様に、あのおっさんを畏れ、敬う様子が見てとれた。
果たして彼らが一目置く謎のおっさんとは、一体何者なのか?
そして彼はこのVRMMORPG「アルカディア」の世界で、これから何を成すのであろうか。
それは神ならぬ我々には、いまだ知る由も無い。だが一つだけ、彼はこれからも今のような騒動を、次々と巻き起こすということは想像に難くないだろう。
作中でおっさんがやっている行為は大変危険ですので真似しないで下さい。
ふざけた作品ですが楽しんでいただけたら幸いです。
基本おっさんがゲーム中で色々やらかす話になるます。
(2014/11/3 大幅改稿)
(2016/12/25 改稿)