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手紙
ここは、なみの部屋
「おねえちゃん。ねえ、おねえちゃん。朝だよ。早く起きないと遅刻するよ。」と、妹のゆうがなみを起こす。
なみは、思う。「あれは、夢?何だったんだろう。」
普段と変わらない日常の風景、ロンとの出会い、そして、キス。全て夢に感じた。
妹のゆうが、階段をかけ上る音がした。
そして、なみの部屋に入り込む。
「おねえちゃん!早く起きて!遅刻しちゃうよー」
なみは、ベッドから起き上がり、制服に着替える。
何も変わらないいつもの朝の風景、制服に着替えたなみは、朝食を済ませるといつもの様に登校した。
学校に到着すると、下駄箱の中から一通の手紙が出てきた。
「契約したんだよね。ごめんね。お願い、人を好きになっちゃダメだよ。なみちゃん」
なみ「契約?えっ!あれは、夢じゃない !? この手紙って何?どういう事?」
なみは、動揺した。何が本当で何が嘘か判らない。
なみは、ふさぎ込み泣き出した。震えが止まらない。恐怖心が小さな心のなみをさらに追い込んでいた。




