表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/25

9話

「ちぐ・・・・。だ、大丈夫か?」

二年ぶりに触れたちぐは、想像以上に小さくて、消えてしまいそうに頼りなくて。

ちぐの体が、俺にぴったりくっついているから、心臓が高鳴っていて落ち着かないのに、震えているように感じる

ちぐの体が、俺の心を不安で一杯にさせている。

「・・・・うん」

頷いているのが、背中から伝わる。

「もう着くぜ。俺の家の場所、覚えてる?」

「うん。たまに、里美さんとも会ってたから」

「え、俺の家着てたの!?」

「うん」

「何だよ・・・」

ちぇ。姉貴、言ってくれればいいのに。

「何。拗ねないの」

「別に」

「ほらぁ。いいでしょ?今日から遊べるよ?」

「拗ねてない」

「ハハッ!」

声を上げて笑い出した、ちぐ。

「な!!なんだよ!」

「ふっ。大輝、膨れっ面してるのかなぁ、と思って。大輝、小学生の時からそうしてたから」


目が熱くなる。

向かい風が頬をかすめる。

何だか、ひどく清々しい気分だ。

「ほら、着いたぞ」

「はあい」

ちぐが、降りるとさっきまで

ちぐが触れていた場所がひやりとする。

「お邪魔します!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ