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またまた猫又、以下潜り。  作者: ネコヌコニャンコ


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第六話

続きです。



 店に到着すると、お肉の焼けるいい匂いが鼻をくすぐってきた。


 店に入り、席に着くと店員さんにメニューを出される。


 ええと…?1時間の食べ放題で3000円だから……こういうのはお得感が大事!もう食べるって決めたなら、元が取れたかどうかとかはもう気にしない!


 店員さんによると、ハンバーグのおかわりは一つずつ注文することと、残さないことを言われた。残したら罰金を取られるとのこと。


 一つ目が運ばれた段階でタイマーが始まり、サラダやハンバーグにつけるタレとかは自分でとってくる仕様。


 ご飯とスープもつくからちょうどいいね!


 雪愛と彩奈を見ると、どこかワクワクしている様子。


 そして、ハンバーグが運ばれてくる。


 どうやら、表面だけ軽く焼いてて残りは自分で…ええと、ぺ…ペレッ……そう!ペレットで焼かないといけないらしい。


 というか自分で焼くなんて、時間稼ぎもいいとこでしょ。


 まあでも、見た目的にめっちゃ美味しそうだし、若干炭火の匂いもする。


 とりあえず紙エプロンを付けて、備える。


 タイマーが始まった。もう時間との勝負だから、一気に食べていくよ!




 ……うん!満足満足♪


 終了の合図タイマーが鳴って、テーブルの上に残ってたものだけ食べ切る。


 雪愛は少し名残惜しそうにしているが、ルールはちゃんと守るようで、自分の分を食べ終わって、皿に残ったソースをフォークにつけてチビチビ舐めている。


 彩奈は…うん、途中から満足したのかは分からないけど、若干ポケーっとしてて、今はいつの間にか夢の世界へ。幸せそうな寝顔だ。


 店員さんを見ると、あまりにも忙しかったのか、死屍累々といった様子な上に、周りの客含め、私たちを見て何かヒソヒソ話してる。


 目の前にはハンバーグプレートやお皿の山。


 途中から明らかに提供速度が遅くなってたから、その繋ぎでカレーを食べてたせいだね。


 ハンバーグ自体も、炭火の香りで香ばしく、しかも噛むたびに肉汁溢れて、ご飯がとても進んだ。


 タレに関しても、いろんな種類があって、特にこの店のオリジナルだという、デミグラスソースは味が濃いけど、その分肉の油の甘みを引き立てるものだった。もちろんご飯が進んだ。


 積み上がったハンバーグプレートを数える限り、私の分だけだと20枚くらいはあったから、20個くらいは食べれたかな。


 ……あ、もちろん汚い食べ方はしてないよ!?ちゃんとハンバーグを切って焼いて食べてってしただけだし。


 ………まぁちょっとはしゃいじゃって、尻尾で切って焼いてってしてたんだけど…。


 うん、多分他の人には見られてないし、多分大丈夫!


 さて、そろそろここを出ないと、彩奈は夢の中に入ってるし、雪愛もウトウトし始めてきた。だから、彩奈を背負って、会計札をレジまで持って行ってお会計した。


 店員さんが若干顔を引き攣らせて何か言ってたけど、多分、次からはなるべく遠慮してってことだと思う。だって、私もちゃんと聞いてなかったから。


 もしかすると出禁を言い渡されてたかもだけど…まあ、美味しかったからまた来たいな♪


 店を出て、近くの公園まで向かう。


 彩奈をおろしてベンチに座ると、雪愛が隣に座って、私の方に体重を預けてきた。


 ……ふぁぁぁ…。私も、ご飯を食べて眠くなってきた。


 彩奈が少し動いて私を膝枕させたが、今はいいや……

 目を瞑ると、ポカポカの日差しでまぶたが重くなってきた…。


 すぐにまぶたの向こうの光が見えなくなった……



 ……ぅんむ…。うぅっ…さむっ。毛布は…あれ?


 目を瞑ったまま手探りで毛布を探すも、普段ある場所にない。


 あっ、あったあった…。それを引き寄せて肩までかける。


 ……………ん?なんか全然肩まで温まらな…。


 目を開けると、公園のベンチの上で彩奈を膝枕している私と、雪愛を抱きしめてる私がいた。私自体は1人だけど。


 目を開けても暗い。気温も下がって……


 …って!もう夜になってるじゃん!2人を起こさないと!


 やっと目が覚めて、2人の肩をゆすると、2人ともゆっくり起きあがった。


「ん〜っ…あれぇ?ご主人様ぁ、おはようございます〜…」


「くぁぁぁ…おはよ〜海莉ちゃん…」


 2人とも大きく伸びをして、寝ぼけ眼を擦っている。


「ぷっ…ふふっ……」


 ヤバい、今気づいたけど、2人とも…wなんかすごい髪型してる…ふふっ。


 雪愛は、フワフワしている髪質は変わってないものの、あとがついて、前髪と後ろの髪の先が宙に浮いてる。宙に浮かすマジックみたいになってるね…


 彩奈は、肩ぐらいまでのウェーブかかった茶色の髪が所々からぴょんぴょんとアホ毛がはねていて、ちょっとライオンみたいになってる…。


 ふと、2人の視線に気がつく。何かを堪えてる顔をしてる。


 自分の髪を触ってみると、いつもは下ろしてる髪が前髪ふくめて全部の髪の毛が後ろでまとめられてた。


 割と雑にポニーテールにさせられてた。私だけなんかまとまってる。


 ん?待って、ポニーテールになってるの?今日髪ゴム持ってきてないよ?


 ってことは、誰かが…!


「……ハッハハ!!いやぁ、起きた時のその顔…!やっぱその瞬間を見るのはたまらないねぇ!」


 どこからかそんな声が聞こえてくる。


 声の方向に顔を向けると、木の影から長身で、結構スタイルのいい、金髪の男が出てきた。あらやだイケメン。


 しかし、突然出てきた相手に対し、全員警戒体制に入る。


「あんた、一体誰?どんな目的?」


 私が質問すると、男は私たちを眺める。


「ふぅん、猫又、送り犬、猫又の半端者ってところねぇ…」


 いきなりそんなこと言ってきた。


「何言ってるの?ちゃんと質問に答えて。」


 少しイラついて敵意を向けながらいうと、男は被っていた帽子を外して一礼。


「いやいや失敬。特にこれといった目的はないのでご安心を。少しだけ様子を見にきただけさ。」


 敬語なのかタメ語かどっちかにしてほしい。って、それは別にどうでもいい。


「様子を見にきたって、なんの話?誰かに言われてきたの?」


「まあまあ落ち着いて。何も敵対しにきたわけじゃない。少し一つ助言をと。」


「助言?」


「言っても聞いてくれないでしょうが一応。猫山海莉さん、このままだと、君は壁にぶつかって死にます。」


「は?どういうこと?」


「言葉通りだ。単に死ぬといっても、どう死ぬかはまだ分からない。だが、必ず近いうちにそれは起こります。」


 男が当然のように言っているが、私も雪愛も彩奈もついてこれてない。


 全員困惑して頭の上にクエスチョンマークを浮かべている。


「ねぇ、つまりあんたは何が言いたいわけ?予言者のフリでもしたいの?」


「だから言っているでしょう。助言と。それ以上でもそれ以下でもない。」


 男は呆れたように首を振っているが、こっちが呆れたい。


「それで?それを言ったとして何がしたいわけ?」


「ふむ、簡単に言えばあなたはこちらにとって、重要な研究対象です。なので死なれたら困る…なんてどうです?」


 研究…?心当たりとして、二つ力を持ってることしかないけど、なんで急に?


「あぁ、この後予定があるのでした。」


 聞くよりも早く、男は腕時計を見て帽子を被り直す。


「待って、その前に私たちをこの髪型にしたのはあんた?」


「はい、その髪型は私が、あなたたちが寝てる間にイタズラしました。今後、無警戒で外で寝ないよう注意するように。それと、髪型は明日までは直りませんわ。それでは、また後ほど。」


 そう言って、男は音もなく去っていった。いやいやいや、普通に寝てる間に髪を弄るとか気持ち悪すぎるんだけど。何あれ。自分は常識人みたいな顔して1番やばいじゃんあれ。


 いやまあ、たしかにそもそも何がしたかったのかあんまりわかんなかったけど。


 そして今更ながらに、2人が異様に静かなことに気がついた。


 振り返ってみると、そこには縄に縛られて何者かにエッサホイサと担がれて車に連行されてる2人の姿が。


 2人は何が起こったのか分からないと言った様子でキョトンとした顔のまま運ばれている。


 私は、車が出発する前に2人を助けようとしたが、車に2人を積み込んだが早く、車は行ってしまった。


 そして、1人取り残された私は遠ざかっていく車を見ていることしかできなかった。




 しばらく車が行った方を呆然と眺めていたが、スマホが通知を受け取って震える。


 開くと、こんな内容のメールが。


『猫山海莉さん、2人を助けたければ今夜12時までに居場所を突き止めてお越しください。お待ちしております。』


 差出人の名前はない。けれど、さっきの男が関わっていると確信した。


 あの男といい、2人を連れ去った奴らといい、足音も気配もほとんどなかった。


 2人が連れ去られてやっと認知できたって感じ。


 しかも、あの2人もそう簡単に縄に縛られるとは思えない。相手は相当なやり手だと分かる。


 抵抗以前に、縛られても縛られてるって認知してない可能性もある。


 現に、連れ去られる瞬間もポカンとしてたし。彩奈はたとえ抵抗できなくても、雪愛なら少なくとも質量を増やすことはできたはず。


 そう考えると、私たちの能力に対して何か対策してることが考えられる。


 だから、無策に行っても何もできない……いやいや、むしろ、そういう手段を持ってる相手ってことを考えると、一刻も早く助けにいかないといけない。


 でも、場所がわからないし……あと、どう考えても私を誘き出す罠だよね?研究がなんとかって言ってたし。


 それに乗ってもいいものか……いや、だから2人を助けないと…!


 まずい、どうすればいいか分からなくなってきた。


 ええと、こういうとき……そうだ!おじいちゃんに聞いてみよう!年の功っていうし、もしかしたら何かいい案くれるかも!


 私は早速、おじいちゃんの携帯に電話をかける。


 ワンコール、ツーコール、スリーコール。ワンコールごとに時間が10分流れてるようで、長く感じられる。


 ようやく、エイトコール目でおじいちゃんが出た。


「もしもしおじいちゃん!?2人が攫われたの!どうすればいいか教えて!」


『……攫われた?2人がか?詳しく聞かせなさい。』


 電話越しのおじいちゃんの声は、いつもより鋭くて頼り甲斐のある声だった。


続き書きました。新しく出てきた男に、ヤバそうな香りを漂わせようとしました。またしても色んな意味でヤバいやつではありますはい。

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