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星に希いを

作者: 秋葉竹


 


いきつけ

ってほどでもないんだけど

温泉に行って


なんかけっこうひとが少なくて

ひとつの湯船にひとりわがままに

両足伸ばして外の小川をみながら

あー

って

おもわず声に出してしまったりしたり

幸せだなぁ

って

これは

心の中で

想わずこぼれた言葉


なんか 

昨日あった嫌なこととか

1週間前の嫌なこととか

1ヶ月前の嫌なこととか

1年前の嫌なこととか

はるか昔の嫌なこととか


真っ白になって

なにも想い出せなくなって


なんて

幸せな時間なんだろう

って

想ったとき

それでも識ってる辛い未来を想い描いて


なら

この瞬間に死ねたら

もしか

いちばん幸せなのかもとか

想ってしまったり


そんな

小学生の算数レベルの間違いに

騙されてしまえるわけもなく


読み取れる幸せの

『解』なんて

わたしには実は

わからんのだけれどもね


でも

どの温泉でも

ひとが少ない湯船につかると

なんだか

幸せなまま死ねれば幸せだなって


そのとき星は出ていないけれども


星に希いたくなるんだ


ハハ

湯から出たら

冷たい真水を飲みたくなるのと

同じくらいの

強い

強さで






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