かぶる幽霊
初めまして、天川裕司です。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬
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無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
タイトル:かぶる幽霊
都内の或るひとけのない公園で、
幽霊が出ると噂の公衆トイレがあった。
まぁよくある怪談の1つで、
トイレに入ってると上から視線を感じる。
ふと見上げてみればそこから恐ろしい顔をした女が
ずっと見ていた、みたいな。
俺は大学の妖怪研究会に入っていて、
みんなでいちどそれを見に行こうとなった。
でもただ見るのでは面白くないからと、
スポットライトなんかを用意しながら、
少し演出をしてみようみたいな感じにはなっていた。
でもそんな感じにすれば出ないんじゃないか?
なんて疑問もあったが、出た。
(トイレの上からずっと眺める女)
「ほんとに出た、やっぱり居たんだ」
するとその直後、便器の中から水が湧き上がり、
それが人の姿になって…
別の幽霊「私は昨日、あなたに助けていただいたトイレの流し用の水です。恩返しをするた……」
上から覗く幽霊「……」
流し用の水の幽霊「…なんであんたが出てきてんの?今私が出てるんだからあんた引っ込んでよ」
上から覗く幽霊「…いや、私の方が先でしょ?アンタが引っ込みなよ。どんだけ待ってたと思ってんの?ここで透明になって」
流し用の水の幽霊「ふざけんじゃないわよ。私の方がここで誰か来るまでずっと窮屈な便器の中で待ってたんだからね!」
上から覗く幽霊「アンタこそふざけんじゃないわよ!知名度から言っても私の方が上でしょ!アンタなんかマイナーなんだから居ても居なくても同じなの!とっとと引っ込みなさいよ!」(遮るように流し用の水の幽霊が怒鳴る)
流し用の水の幽霊「ちょっとなにこれ!普通かぶる!?こんなことって!」
「…こんなことってあるんだ」
我ら妖怪研究会の皆は、その後ずっと
延々文句の言い合いをしていた2人の幽霊を
見せつけられることになってしまった。
「にしてもめっちゃよくしゃべるなこの2人…」
結局、最後は2人とも「フン!」といった感じにそっぽを向きあい、
流し用の水の幽霊「今度はちゃんと出てくるからね!今日はあのバカのおかげで台無しになっちゃったけど!」
上から覗く幽霊「ふざけんじゃないわよ!アンタの方が台無しよ!ごめんね今度はちゃんと出るから!」
そんな感じのことを言って消え去った。
とりあえず隠し撮りをしていたのだが
2人の姿はやっぱり見えなかった。
だから証拠の品を用意する事はできなかったけど、
その時それなりの人数で見ていたのもあり、
証言者も居てくれたので、その話は大学中の噂になっていった。
(※)これまでにアップしてきた作品の内から私的コレクションを再アップ!
お時間があるとき、気が向いたときにご覧ください^^
動画はこちら(^^♪
https://www.youtube.com/watch?v=5LQp-lb-qDs
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
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