17.悲愴 「思想」
先日、投稿できずすみませんでした。予定がかなり埋まっていたので。
毎日投稿頑張ります。
目を覚ますと、とっさに目に光があたり、目が焼かれそうになった。眩しく、痛みを叫んだ。次第に光に慣れると、どうやら狐がいた。
ー光妖だ。
すると、辺りが暗闇であることに気付く。そして、あの絵と同じようになっていることに気付いた。
光妖は、特に何もせず、ただただ座っていた。それで、僕はなぜか、動物に語りかけた。
「なぜ、人は生きるのでしょうか。なぜ、人は生きていくのでしょうか。この残酷で冷酷な世界に立ち向かおうと、なぜ人はするのでしょうか。」
光妖が言う。
「それは知らない。僕に聞くな。弱虫だな。」
その言葉にうずくまった。いや、狼狽えた、はっとした、当然だなと思った。なぜか、辺りも暗さが増した。光妖さえも、暗くなっている。
「弱虫でもいいから、答えを教えてください。」
「さあね。でも答えはない。」
「え・・・」僕は唖然とする。
そこからは沈黙で、光妖はただただ光を照らした。
光と闇に包まれて、だが、僕は気付いていない。
統合失調症であることに。そして・・・・・
光妖はいるだけだった。時々話しかけても、彼は何も答えなかった。そこから、僕はずっと過去が起こした己の間違いに、心の重力の重みは日々増していき、光妖の明るさも日々日々薄くなっていった。
心が重く、体に不調を訴えた。
精神と体に、不調がある。そういう状態が2か月続いた。病院に行きたい。だが、行ける存在ではなかった。
そしてそれが来る日も来る日も治らなかった。食べ物を探さないといけない。だが、そうしようとしても、食べ物を探す力が出ない。千鳥足になっていった。いや、だいぶ前からだった。
そして倒れ、気を失った。その後、なんとか意識を保ちながら、僕は、光妖に、問う。
「なぜ、、、、、人は、生きるのでしょうか。」
「僕は、、そのために生きてきた。ずっとずっと気になってた!なんで生きるんだ!僕はそのために人生を棒に振った!人を殺した!貧乏だったからだ!そしてそこに意味を見出せなかった!人を殺したんだ!絶対にやってはいけないことまでやった!ふざけるな!僕は永遠なんてものを信じたかった!」
光妖が言った。
「それが答えだ。」
「それが君の生きる意味で、価値だったんだよ。」
「でも、今は無駄だった。だって君はずっと世界を憎んだだけで、結局何も為せなかったじゃないか。憎んだだけで、貴重な時間を無駄にしたな。」
僕は悲鳴をあげた。そんな!そんな!そんな!そんな馬鹿な!
「そうだ!僕は人生を無駄にした!人生の意味がわからなかった!僕はそんなことのために、人生を棒に振った!」
死に間際、光妖が言った。
「そうやって人間は自分自身の生きる意味を作っていくんだ。」
「光を見つけよ青年よ。」
そういって僕は、無の境地へと悟った。
「光を見つけよ青年よ」明治パート終了。
現代パートへ!