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11.世界信仰主義 「独白」

世界を信じよ青年よへと移り変わります。


朝日がやってきて、語っていた老人は、散歩をする、といって、どこかへ連れていった。僕の鼓動は収まらない。

信じてくれた。僕はその言葉に打たれた。その時ふと、僕は、新しい想いを感じた。

何だと、お前はまだ、この世界を信じたいのか。世界を未だに、信じようと、肯定しようと。

未だに。諦めの悪い、でも、やってみろよ。


世界を信仰しよう。世界信仰主義だ。(world faithism)


叫べ、世界を信仰せよ。


僕は小さい手帳に、独白を始める。


僕は地獄を突き進んだ。人を殺した、何十人もの人を殺したんだ。狂気と銃のメカニズムは、今もまだ続いていて、僕はひたすら憂鬱な日々へと、僕が僕を突き動かして、もう駄目だなんて、ずっと今でも藻掻いている。この最低で最悪な世の中で、僕は僕をあきらめた!僕は世界を諦めたんだ!と気づいた。

今も銃声が聞こえる。あの日、あの時、確かに、銃が鳴った。あの日、あの時、確かに、僕は家族に捨てられていて、あの日、あの時、確かに人を殺した。

許されないことをおかした。

そして、僕はいつだって地獄を進んでいると、錯覚する。未だに覚えているさ、あの日の血と慟哭を!彼らが言った。

「最後に、誰かのために死ねるのはよかった。せめて最後は、誰かのために死にたかった。国じゃなく、たった一人のために・・・」

誰かのために死にたいなんて考えない。でも彼らは笑顔で死んでいった。一人のために、死んでいく。

自己犠牲だ。

自己犠牲は、誰かのために行われていて、誰かがいないとできないものだ。そうだ。

自己犠牲はするものではない。でも僕は、忘れていない!きっと僕は自己犠牲と道徳観と人間性に惚れ込んでいる!


自己犠牲と道徳観と人間性だ。


自己犠牲と道徳観と人間性、そしてそれは、


世界を信じようとする、

僕の、僕だけの、


たった一つの想いだ。


世界を信じたいのなら、さっさと信じてしまえ!愚か者よ!

世界を信じよ愚か者!

世界を信じよ!!

世界を信じよ!

世界を信じよ!

世界を信じよ!


僕は手帳を書く手を止めた。


30話完結予定です。

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