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1-21  黒の世界③

交差羽です。『中二病スキルで全てを救う』を21話を投稿させて頂きました、中二病と無双と困難に立ち向かう主人公が大好きな作者です。綺麗な黒髪も好きです、魔導書も好きです、キャラ作りも好きです。

そうして俺は6年の月日を過ごした。


16歳になり体は成長した。

以前はルナと同じぐらいの身長だったのが今では頭1個分俺の方が上だ。

現在は、孤児院の子供達の世話や街で調理の仕事をしている。現在は孤児院の稼ぎ頭だ。


幸い闇の精霊の加護のことを隠し隠し通せたまま働けている。

この街は差別の対象者以外には優しい。


一方ルナはとても美しい女性に成長していた。

元々整っていた顔立ちはさらに磨き上げられ、その大きな瞳はいつも輝き、唇は綺麗なピンク色で見る者を惹きつける。

腰辺りまで伸ばした髪は射干玉ぬばだまの様に美しく、下の方でひとくくりにされ尻尾の様に揺れている。

簡素な服を着ていることが多いが、その胸元は豊満に膨らんでおり、腰はすっきりとくびれている。

正直、絶世の美少女と言っても差し支えない。


そんなルナは普段孤児院の子供達の世話をしている。

本来であれば彼女も働きたいようであったが、年長の俺達二人が両方とも孤児院を留守にすることは出来なかったのと、ルナが半人半魔であることが街の住人にはばれてしまっていたためである。


例えルナが類まれなる美貌を持っていても、この国の人間の魔族に対する扱いは変わらない、例え半分は同じ国の人間の血が入っていても。そのことを本当にくだらないと思う。


そんな中、俺は闇の魔術の訓練は欠かさず行っていた。

仕事が終わり、子供達も寝静まった後、俺は街はずれの林まで来て毎晩魔術を行使した。

どのように使用したら効率がいいか、威力を上げるには、とっさの場合の判断は、正体がバレないように活動するにはどうしたらいいかなど。


そうして、魔術の腕はメキメキと上がり、今では闇の精霊を呼び出さなくても一瞬で林一つぐらいなら消滅させるほどの威力と精度を得た。


魔術書も身体強化をともに体に纏わせ、ページを開かなくても魔術行使ができるようにした。


もちろんいずれの魔術も闇の精霊を呼び出せばさらに威力は増大するが。


そして、正体の隠し方に関しても試行錯誤した結果一つの結論を得た、その結論がこれだ。


夜の森に不気味な声が響く。


「フハハハハハハハハハ、我こそは闇。闇よりもなお深き闇。この身は闇に潜み闇と共にある。フハハハハハハハハハハハハハハ。」


漆黒の衣、胸には漆黒の胸当てと、漆黒の外套、漆黒のフードを被り、顔の下半分も漆黒のマスクで覆い、その全てがしつこいぐらい黒で覆われた俺が林の中心で、青く光る右眼を片手で押さえ、哄笑する。見る者が見たら腰を抜かして後退るか、過去の自分を思い出して胸を押さえて蹲るだろう。


「我は闇の代行者。漆黒の使い。理不尽を刈るものなり。」


そう言って、俺は両腕をバッと左右に広げさらに天を仰ぎ、舞台俳優の様に高らかに告げる。


「さあ、深き闇の時間だ!!」


そう言って、一瞬で空に跳躍すると夜の闇の中に消えていく・・・・・・・・


という演出を何度か練習した。

普段とは全く違う口調と衣装。これにより俺だと気づく者は居なくなるだろう。

演出に関しては出だしと中間は完璧だが、去り方のカッコ良さはもう少し突き詰められそうだ。更なるクオリティを求めて、俺はさらに闇に潜っていくのだった。

まずは21話を読んでいただいた読者の方にお礼申し上げます。今日から1話分を少なくする代わりに1日2話で投稿することにしました。元々魔導書が身体強化の時に収納できるのはタクト君の努力の成果なのでした。他にも色々差異があります。気になる人は続きを読んでいただければ幸いです。

先日の誤爆のダメージがまだ抜けきらない~~~。

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