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16話 セントリーへ出発

アクアゲート入り口の門前に4人が揃う。

各自準備も早々に出発することに。

改めて任務を確認するジン。

「さて今回の任務はセントリーに行き、ある人をアクアゲートに連れてくること」

さっきは内容に驚いて聞けなかったロキが一つ確認をした。

「ジン隊長、そのある人って誰なんですか?」

ジンは微笑みながらアサヒの顔を見て質問に答えた。

「アサヒの新しい剣を作ってくれる人だよ」

新しい剣…ロキとミアがアサヒの顔を見るとアサヒの顔は興奮を隠せていなかった。

俺の新しい剣…

そんなアサヒを見てミアもなんだか嬉しくなった。

「良かったねアサヒ」


ロキはもう一つジンに確認した。

「その人をアクアゲートに連れてくるってことは護衛ということですか」

ジンの顔から緩みが消えた。

「そういうことだね。有名な人だから、万が一何かがあると大変だからね」

何か…

ジンの言葉がアサヒ達に緊張感を持たせた。

さっきまでの笑顔は消え、任務へ向かう厳しい顔つきに変わった。


「さて、立ち話はここまで。3人ともしっかり頼むよ。」

「はい!」

3人の力強い返事にジンも頷く。

「アサヒにとって初めての任務だからね。期待してるよ。」

4人はアクアゲートを出発し、セントリーに向かった。



アクアゲートを出発して数時間が経った。

ここまでは何事もなくセントリーへ順調に向かっていた。

「ここら辺で休憩しようか。」

「はい」

木陰で休憩する4人。

「ここまでは何もないですね。」

出発の際にジンが言った何かを少し気にしている様子のミア。

「何かあると言っても万が一だからね」

ジンは笑顔で答えた。

「そうだよ。何も起こらないよミアは心配性だな。」

ロキは順調に進んでいる状況に少し余裕が生まれていた。

初任務のアサヒも緊張感が少しほぐれてきた。

「そうね…」

ミアは何かが引っ掛かったままだった。


しばしの休憩を取り4人は再び歩き出した。

ほどなくして何かは起きた。

それにいち早く気づいたのは当然ジンだった。

「3人とも止まってくれ」

その言葉に緊張感が走る3人。

「隠れてないで出てきなよ」

ジンは先を見ながら告げた。

木の陰から何かが出てくる。

アサヒ達にさらなる緊張感が生まれる…

4人が見つめる先から何かは姿を現した。

その姿にアサヒ達は驚いた…

何かの姿はアサヒ、ミア、ロキと変わらないほどの見た目の子供だった。

顔はよく見ないが明らかに大人ではない姿をしていた。

その姿に驚きを隠せない3人とは違い、ジンだけは冷静だった。

「私たちに何か用があるのかな」

ジンの問いに少しの間を答える。

「僕はセントリーに向かってるだけですよ。」

こちらに少し近づきながら答えてきた。

僕と言ったが男なのか…

アサヒ達にはまだよくわからない。

ジンが微笑みながら続ける。

「その割にはこちらに気づかれないようにしていると思うんだけどな」

相手も微笑みながら答える。

「昔からの癖でして。なるべく人と関わらないようにしているだけです。」

癖…

「そんな癖は普通の子供では身に付かないけどね」

このやりとりにアサヒ達も緊張感が続く。


ジンが一歩ずつ近づいていく。

「とりあえずゆっくり話を聞きたいから捕まってもらおうか」

近づくジンに笑顔を向ける。

「僕は捕まるわけにはいきません。セントリーにいる有名人に会わないといけないので」

その言葉に4人の警戒心が高まる。

こいつ何者なんだ…

「それならなおのことゆっくり話を聞かせてもらおうか」

ジンが走り出す。近づく手前でジンは急に止まった。

ジンの目の前には剣が飛んできた。

飛んできた先を睨むジン。

その先には誰もいない。

すぐさま子供の方を向きなおすと、子供の隣にもう一人いた。

「はじめまして。ジン隊長」

ジンのことを知っているそいつに驚くアサヒ達。

なんなんだこいつらは…


順調にセントリーに向かっていたアサヒ

その前に突然現れた二人組。

目的は何なのか。

ジンが言った万が一、ミアの心に残っていた何かに対する不安。

それが起こってしまった。







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