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15話 任務

突然のジンからの呼び出しに急ぐ3人。

呼ばれた理由は分からないが、そこをお互い話すことなく急いだ。

しかしアサヒもミアも不安がないわけではなかった。



あっという間に大きな宿舎のような建物に戻った。

「お待ちしていました。ジン隊長がお待ちです」

入り口前の守衛が扉を開ける。

ミアを先頭に建物の中に入っていくと、建物の中が先ほどより慌ただしかった。


「準備はまだか!」

「あれがないぞ!」

「こっちにも持ってきてくれ!!」

兵士たちが何やら準備をしていた。

慌ただしく動く兵士達を目で追うアサヒ。

何か問題でも起きたのか…

気になりながらもミア達と建物内を進んだ。


ジンの部屋に着き早速ミアがノックをした。

「ジン隊長、ミアです」

「どうぞ」

扉を開け部屋に入る3人。


「すまないね。ゆっくり食事をしていただろうに」

ジンは少し笑顔を見せながらも申し訳ない感じで謝った。

「いえ、ちょうど食事も終わったところだったので問題ありません」

ミアの言葉にロキも頷く。

「アサヒも食事は楽しめたかい」

ジンの問いに素直に答えた。

「ロキが案内してくれたお店はどの料理も美味しく、楽しい時間でした」

そんなアサヒの言葉にロキは照れ笑いを浮かべた。

「それはよかったね」

ジンも微笑んだ。


少し和やかな空気になったところでミアが切り出した。

「ジン隊長、私たちが呼ばれたのはなぜでしょうか」

「そうだね。本題に移ろうか」

その場の空気が少し締まった。


「君たち3人でこれからある任務をやってもらいたい」

その言葉にアサヒ達は驚いた。驚く理由はミアとロキ、アサヒでは異なった。

「これからですか!?アサヒに任務をやってもらうにはまだ早いと思います!いくら私を守ってくれたからと言っても危険です!」

「ミアの言う通りですよ。確かに3人でチームを考えていましたが、任務を一緒にやるのはまだ早いですよ!」

ミアとロキはジンの言葉に驚きを隠せなかった。

そんな2人の言葉を聞いてもジンの考えは変わらなかった。

「アサヒ君はどう思う」


ジンの真剣な眼差しはアサヒの目をしっかり捉えている。

そんなジンの表情と問いに唾を飲み込み答えた。

「任務というのがどういうものかわからないけど、多分ミアやロキみたいに訓練した人たちがやることなんだと思う…」

「そうよ。アサヒも訓練してから…」

心配するミアの言葉を遮りアサヒは続けた。

「でも、ジン隊長が訓練をしていない俺でも任務に行っていいと言ってくれるなら、俺はこの3人のチームで任務に行きたい。それに任務が危険ならそこに行くミアを守りたい!」


ミアはその言葉に涙が出そうになった。

どこか嬉しそうな顔のロキ。

「ミアを守るのは俺だけどな。まあアサヒのことも守ってやるか。」

「ロキ…ありがとう。頼りにしてるよ」

3人の仲がさらに深まった気がした。

そんな3人を見ながらジンの表情は真剣なものから笑顔に変わった。

「ではミア、ロキ、アサヒのチームで任務に行ってもらうよ」

「はい!」

3人の返事は力強かった。



基本チームには先導役となる隊長や副隊長が4人目として加わることとなる。

アサヒたちのチームにはファーガスが先導役となるはずだったが今はいない…


「今回君たちのチームは私が率いることにしたよ」

兵士たちが慌ただしく準備していたのも、隊長であるジンが任務にでることによるものだった。

ジン隊長が…ミアとロキはジンが自ら率いることに任務の内容が重いのではと感じた…

そんな2人の感情を読んだかのようにジンは続ける。

「任務自体は難しい内容ではないけれど、ファーガスがいなくなってしまったばかりだからね。何よりアサヒの初めての任務でもあるから一緒に行くことにしたよ」

その言葉を聞いてミアとロキは少し気が楽になった。


「それで今回の任務はどんな内容なんですか」

ロキは改めてジンに尋ねた。

「今回の任務はある人をアクアゲートまで連れてくること」

その答えにキョトンとする3人。

「それだけですか?」

思わぬ任務内容にロキは少々驚いた。

拍子抜けのロキをミアがフォローする。

「アサヒの最初の任務だからそれぐらいで良かったじゃない。その方はどこにいるんですか」


今回の任務の目的地

「セントリーだ」

セントリー…当然アサヒは聞いたこともない名前である。

ただそんなことよりもこのチームでの任務そのものにアサヒの気持ちは高揚してた。

なんだかワクワクする。今まで生きてきた中でこういう気持ちはあっただろうか。

そんなアサヒを見てジンが続ける。

「アサヒは剣が使えるんだったね」

「はい」

「今回の任務で君専用の剣ができるかもしれない。楽しみにしておくといいよ」

先のギールとの戦いでは不思議な力の剣が出たが、常に使えるかはわからない。

剣道をやっているアサヒにとって自分の剣が持てること、それでミアを守れる力がさらに増すかもしれない。

そう思ったら一段と気持ちが高まった。


「さてこのチームでの初めての任務だ。しっかり頼むよ」

「はい!」

向かう先はセントリー。

アサヒ初めての任務へ。






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