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12話 隊長

ミアの話が終わり沈黙が流れた。


ジンの表情は驚きを隠せなかった。

「まさかファーガスが…」

ジンの驚きにミアもうなずいた。

「ええ…」


再び沈黙が流れる中、ジンはアサヒとミアに言葉をかけた。

「ミアもアサヒも無事で良かったよ」

その言葉になんとも言えない顔をしてしまう2人。

そんな2人の顔を見ながら、2人が無事だったことにジンは安堵した。


「とにかく2人とも疲れただろう。今日はゆっくりと休むといいよ」

「ありがとうございます。でもアサヒの傷が…」

心配そうにアサヒを見るミア。


ミアの顔を見て微笑むジン。

「大丈夫。アサヒの傷は医療隊に見てもらえば問題ないものだよ」

その言葉に少し安心したミア。

「ありがとうございます!!」


「さあ、今日はもう戻りなさい。ゆっくり休むことも大事だよ。」

「ありがとうございます」

部屋を出ようとする3人


「じゃあアサヒは私と医療隊に…」

ミアの言葉にものすごい勢いで反応するロキ。

「じゃあ俺も!!!」

ミアとアサヒを2人っきりにはさせまいとロキも付いていこうとした。


「いや…」

振向く3人。

「アサヒはここに残ってくれ」


その言葉にミアは驚きを隠せなかった。

「え…」

驚くミアにジンは笑顔で答えた。

「私がアサヒを医療隊に連れていこうと思ってね」

「それなら私も…」

どこか不安が心をついた。

「大丈夫だよ。ミアはロキとゆっくり食事でもしていてくれ。アサヒもあとで向かわせるから」


その言葉にロキは嬉しそうに反応した。

「そういうことなら先に行こうぜミア!」

「う、うん…」

やはり何かわからないが心の不安は取れなかった。


表情は隠しながら扉を開けた。

「じゃあまたあとでねアサヒ」

「ああ」

お互いに何かを感じながらしばしの別れを告げ、静かに扉が閉まった。



部屋にはジンとアサヒの2人っきりになった。

その状況に少し緊張の面持ちのアサヒをよそに笑顔のジン。

「いやー今回は助かったよアサヒ」

「いや、そんな…」

結果的にギールは退散したものの自分が何もできなかったことへの思いが強かった。


「謙遜しなくていいよ。君がいなければミアを守ることが出来なかったわけだし」

「ミアを守る…」

その言葉がアサヒの中でなぜか残った。


「しかし君に怪我をさせてしまったのはすまなかった」

ジンは深く頭を下げた。

頭を下げるジンにアサヒは驚いた。

「い、いえ大丈夫ですよ。こんな怪我。頭を上げてください」


アサヒの言葉に笑顔で顔を上げた。

「そうか。アサヒは強いな」

真っ直ぐなその言葉に思わず照れた。


和やかな雰囲気を変えるようにジンの顔が鋭いものになった。

「さて、アサヒを残したのは少し話がしたかったからだ」

突然の言葉に驚きを隠せなかった。

「え?」


驚くアサヒをよそに話を始めた。

「君の名を聞いた時から正直驚いたよ」

まるで自分を知っていたかのような言葉にさらに驚いた。

「ど、どういうことですか!?」

「アサヒ。君は…」


ジンの言葉は自分のこれからを決める何かになるかもしれない。

アサヒは自分の中で何かを覚悟した。

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