6話 北条楓(ほうじょうかえで)という女の子。
日の進みに対して展開が早い気がする…
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俺と北条さんは学校に向かっていた。
「「…」」
2人分の沈黙が流れる。
高校に着くまでの時間がとても長く感じる。普段なら15分で着くのだが、もう30分は時間がたち、遅刻しているのではないかと錯覚してしまう。実際はまだ5分と経っていないのだが。
「ねぇねぇ?少しいい?」
「え!?ん、いいよ。なんでしょうか?」
沈黙を破ったのは北条さん。謎に敬語を使うのは俺。
「その少し変な敬語使うより、タメ口で話してほしいなぁー」
「うん、分かった。やめる。」
「あはは、それは素直すぎ!」
「え!いや、 ほら!めんどくさいのは嫌じゃん!?」
「それもそう!私も素直な人が好きだし…」
「はは… ありがとう…」
俺は思わず目を逸らしながら言った。多分顔が真っ赤になっている。北条さんが笑う姿も可愛いのだが、「好き」という言葉で顔が赤くなってしまった。
告白されたわけでもないのにこんなにドキドキするのか。
どうにか会話を続けなければと思い、
「あー、そういえば俺たち、クラス委員になったけど、北条さんは部活してなかったの?てっきり剣道、続けるものかと…」
「続けてもよかったけど、その男の子の視線とか、気になっちゃって… そもそもね?私、そろそろ辞めちゃおうかなって思ってたから…」
「そうなんだ…」
と、続けたが、俺は別の方に意識を向けていた。
北条さんの胴着姿を想像していた。
肌の露出は少ないが、袴の脇にある空間。
防具をつけていない時に現れる、スタイルの良い体。
意外と性癖に刺さる人は多いと思う。
俺はそう考えてから謝る。全世界の剣道をしている女性に。ごめんなさい!
「もちろん辞めちゃうのは勿体無いと思うし、まだしてもいいかなって思うよ。でも、それより放課後に友達と遊ぶぞー!とか、寄り道して食べるぞー!とか、あと、その、お付き合いとか出来たら放課後デートとか行ってみたいなって、思ってたり…」
段々と語尾が小さくなっていく北条さん。
顔が真っ赤になっていて、めちゃくちゃ可愛いです。
しかし、俺は自分を落ち着かせ、冷静に努めて返す。
「確かに部活してると時間が限られるからね。そう考えるのも仕方ないよ。」
俺は、内心では将来的な彼氏にパンチしながら、幸せにするんだぞ!と叫んでいた。そのおかげで冷静になれたのだが…
え?北条さん、今お付き合いしている人いないの!?
「え?北条さん、今お付き合いしている人いないの!?」
…驚きすぎて声に出ていた。
お付き合い出来たら、と北条さんは口にした。という事は今はお付き合いしていないことになる。という事は彼氏がいない。こんな美少女なら、絶対彼氏いると思っていた。まあ、仮に居たら俺なんかと一緒に登校しないか…と気づいたが、それは後の事。
「え!?そんなに驚く事かなぁ?でも、確かによく告白されるかも…?でもね私、昔から好きな人が居てね?その、今まではお断りしてきたの…」
驚きながらも、申し訳なさそうに顔を伏せる北条さん。
なるほど、そんな事情があったのか。
北条さんに片思いさせるとはどこのイケメンだ。と考えていると校門付近まで来ていた。
少し遠くから登校5分前のチャイムが聞こえた。
「あ、北条さん急ごう!これじゃ遅刻だ!」
「あ、うん!」
俺はそう言いながら前を見て急ぐ。
俺の少し後ろ北条さんが声を上げてついてきているのが分かる。
この時の北条さんの表情を俺は見ていなかった。
全国の剣道されている方。申し訳ない!