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気がついたら、隣の彼女が好意を抱いていた。  作者: ラブコメに憧れた作者 愛楽(あいらく)
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5話 そのまさか?

早くもタイトル回収?出来たのか…な?

誤字脱字、その他諸々あるのでなんかあったら教えてください(他力本願)

人は慣れる生き物という。かも?

だから、驚きすぎたら驚かないと思ったけれども、そんなことはなかった。


「え…?マジ?」


「まじ」


戸惑う俺と、それを真似するように少し照れた感じにいう北条さん。


なんと家がお隣だったのだ!!


ずっと帰り道が同じだなー。

あれ、もう家見えてね?とか思いながら帰ってきたけど、まさか、そうなるのか。

帰り道の謎は解けたが、なんで家が隣といった謎がまた出てきた。

そう言えばそんなことお袋が言ってたような?


少し照れている北条さんと別れて家に帰ると、まずお袋に事実確認を。


「母上。学校側のお隣は空き家だったと思うんですが?」


「あんた。昨日言ったじゃない?お隣に可愛い女の子が引っ越してきたって。しかも制服があんたの高校と同じだったって。」


冗談めかして聞いてみると、淡々とした、いやちょっと熱がこもった感じで返された。

あ、やっぱり言ってましたかー。

話半分にしか聞かなかったツケがまわってきた、そんな瞬間だった。


夜、いつものように樹とゲームをするためにボイスチャットをする。

そして、今日あったことの報告をした。


「なあ、樹、ゲームしながらでいいんだが、話していいか?」


「そりゃ話すために繋いでるんだ。全然いいぞ?」


(いつき)は、本当に何言ってんだこいつ?というふうに返された。

まあ、だから遠慮なく話した。

今日のクラス委員で遅くなったこと。

北条さんを送り届けるために一緒に帰ったこと。

そして、家が隣同士だったこと。


「いやー、なんというか…。お前、いや、神谷んち今度行くわ…」


しみじみ言う樹だったが、ゲームの中では蜂の巣で瀕死で、放置した状態だった。

おそらく、今度俺の家に遊びに来ようと考えて…操作していないのだろう。動きながらでも考えられるだろ?と、思うがそれだけ驚いたのかも知れない。


「北条さん。俺が通った時、ちょうど出てきてくれないかなぁ…」


いや、そうではなかった。

里山樹(さとやまいつき)は夢見がちな男子高校生。

そんな妄想を考えていたから手が止まり放置していた様だ。そんな樹を無視して、俺はゲームを続けた。



次の日の朝、俺は寝坊気味に玄関から出る。

学校は徒歩15分くらいなので歩いても間に合う。

そう思い歩いていると、北条さんの家の前の玄関が開いた。タイミングがいいのやら悪いのやら。ちょうど北条さんが出てきた。

少し急いだ様子でこちらを見る前に振り返り、玄関の扉に鍵をかけようとする。

俺は挨拶する。


「おはよう」


「っ!?」


挨拶を歩み寄りながら言ったからだろうか?

予想外だったみたいで、めっちゃ驚かれた…

その弾みで北条さんが鍵を落としてしまう。


「そのすまん」


謝りながら鍵をとろうとする。

お互いの手が鍵の上で重なる。


「ぁ…」


小さく北条が声を上げた気がした。

反射的にお互いに手を引いて顔を背ける。

ここ、本屋じゃないんだけど!

俺は照れ隠し気味にそう思っていた。


「あ、おはよう!ごめんね。その… 驚いちゃって…」


「あ、いや、こっちこそ…。その、触っちゃってごめん…」


気持ちを切り替えたように北条さんがそう言いながら、チャリと鍵を拾う音が聞こえる。

俺は照れながらも触ってしまったことに謝罪する。

ちょっと触っただけだが、すべすべだった気がする。ずっと触っていたい。そう思うほどだ。自分で結構変態的なことに気づき、(いつき)…俺も仲間だったよ…。と樹に仲間意識が芽生えていた。

ガチャリと、しっかりと北条さんが鍵を閉めたところで学校へと向かおうとしている。そんな北条さんが、


「その、わざわざ別々に行くのも変だし。一緒に行こう?」


「ち、遅刻するのも馬鹿らしいし、そうだね。」


俺はかろうじて言い訳の言葉と、了承の言葉を返した。

その間、大地(だいち)(かえで)は2人とも頬が少し染まって、学校へ向かうのだった。

一緒に学校行ったってことは…?

ようやく、北条さんを思いっきり喋らせることができますよ!!

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