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気がついたら、隣の彼女が好意を抱いていた。  作者: ラブコメに憧れた作者 愛楽(あいらく)
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幕間 休日の勉強会3

投稿はぼちぼちとね?

それと同僚の結婚式に呼ばれたので行きます。

同僚!おめでとう!


作者のことは気にするんじゃねぇぞ…

朝。俺はショッピングモールにいる。前に朱音と買い物をした場所だ。しかし、今日一緒にいるのは朱音ではない。楓だ。北条楓(ほうじょうかえで)

昨日は昼ごはんを食べた後は何事もなく勉強会は終わった。しかし、夜、楓から『明日の朝は出かけるからね!』とメッセージが来て今に至る。

俺は断る理由もなく普通に快諾したのだが、あまりにも突然だったので勉強はいいのか、朱音はどうしたのか、なぜ俺と楓はここにいるのか、と様々な疑問を抱えていた。


「なあ?楓。言われるがまま来たけど、その、いいのか?」


「いいのかって。…なんのことかな?」


ショッピングモールの中を歩きながら俺は言う。疑問が多すぎて何がとはいえなかった。楓はキョトンとした顔でこちらを見ている。その時の仕草は、顔を傾げるようにして人差し指を頬に当てている。様になっていて可愛らしかった。いつもならあまり気にしなかったのだが、今日はやけに目に入ってしまう。何故だ?と考えていると、


「大地くん?大丈夫?」


「あ、あぁ。大丈夫。悪い」


俺はボーとその場で立ち止まって考え事をしてしまった。

それに気づいた楓が心配してくれたようだ。


「あはは。気にしなくていいよ?それより考え事?」


苦笑しながら楓が言う。

考えごと。確かにそうだ。


「そうだな。今日、勉強しなくていいのか?」


「勉強したいの!?大地くんが!?」


本当に驚いたように楓が言う。

まだ俺と楓が入学してから知り合ったので半月も経っていないのに俺が勉強が嫌いなことが分かっているようだった。まあ、嫌いだけどさ。

そんな勉強をしたいわけがない。だが、朱音が勉強会があると思って俺の家の前にいるかもしれない。そう考えると、なんというか、申し訳ない感情だろうか。そういう感情が湧く。


「いや、そういうわけじゃないんだけど、朱音に伝えてないからさ。今日のこと」


「あ、それね。私から言っておいたよ?今日は午後からって」


「そうなのか。なら、大丈夫か…?」


朱音には伝えてあるのか。俺はホッと安心すると同時に、午後からは勉強かぁ〜という暗い感情が湧いてきた。少し気分が沈む。


「大丈夫だよ!だから楽しもう?」


明るくだが心配そうに楓が言う。

女の子に心配させるとは流石にいけないなと俺は思い、


「あぁ…そうだな!」


「うん!」


俺が元気にそう言って返すことで楓は頷いて明るく笑うのだった。

やっぱり女の子は笑顔が一番。誰かの言葉だが俺もそう思う。



さてと、俺の心配事がなくなり落ち着いたところで改めて楓を見る。歩きながらなのでチラチラと正面と楓を見るようになった。


「もしかして大地くん?緊張しているの?」


悪戯するような顔で楓が聞いてくる。そう聞いてくる楓も少し頬が赤いのだが。

多分、俺がチラチラと楓を見るようになっていたので緊張しているように見えたのだろう。緊張は確かにしている。だが、ここで素直に言うのはなんというのだろう。俺の意地が許さなかった。


「いいや?楓は今日もオシャレでかわいいなーと思ってな?うん、やっぱり楓はかわいいな」


言っといてアレだ。恥ずかしくなってきた。

俺は仕返しの意味で言葉を返したのだが、今考えると楓にとっては普通なことじゃないか?普段の俺が言わないだけで。

しかし、意外なことに効果はあったようだ。


「へっ!?そ、そう?えへへ?そう?」


そう言って楓は顔を真っ赤にして嬉しそうに笑っていた。

そうしている顔も可愛いと俺は思ったが流石にもう恥ずかしくて言えなかった。十分に楓には効果あったからいいだろう。俺にもある意味では効果があったのだが悪い事ではない。うん。

それと気づいたのだが、今日はやけに楓の仕草がよく見えると思っていたが、普段は俺と楓、朱音も含めて3人でいる。そして今日は俺と楓の2人だけ。だから楓だけを見ることになるので自然と目がいくのだろう。

ん?2人だけ…?しかも男女。これってもしかしてデート?

デートだよなぁ!?

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