幕間 休日の勉強会1
一旦、休日の勉強会で何があったかのかをね?
作者の頭の中では、なんかね、そっちの方の話が進んでた。
俺と楓、朱音の3人は入学から一番最初のテストに向けて勉強会をしていた。
今日は休日だが朝からその勉強会をしていた。
もちろん、言い出したのは俺ではない。
「あ、そういえば。明日。どうする?」
「ん?どう、って?」
金曜日。勉強会の途中に楓が思い出したように言う。それに朱音が疑問を口にした。
「それはこの勉強会だよ?明日、学校お休みだからどうするんだろうって思って」
確かに学校は休みだ。だから俺は勉強会もお休みでいいと思うんですよ。
「ん。大地。朝からでいい?」
やっぱり、するんですね…。まあ、いいけど。暇だし。
「分かった。それでいいぞ。ただ、どれくらいする?」
「大地くん?あんまり乗り気じゃないね?」
少し頬を膨らませて楓が言う。微妙に不機嫌そうだ。
ん?あ、確かにこの言い方だとやる気ないように聞こえるな。だから不機嫌になったのだろう。そう考えた俺は、
「ごめん。そういう意味じゃないんだ。ほら、朝からだと昼とかどうするんだろうって思ってな」
「確かに。…昼ごはん作ってもいいなら作るよ?」
「楓の作るご飯は美味しいけど、それは悪いから明日は近くに食べに行こうか?」
楓は少し頬を染めていたが見なかったことにする。あまり余計な事を言うのも悪いし。
そんな俺に朱音は、
「ん。大地。お金、ある?」
「…親父に交渉してみる」
確かに外食はお金がかかる。だが、親父に話せば交渉の余地がありそうな気がした。そのあと、とりあえず朝の時間だけを決めて解散となった。
夜。最近は帰宅するようになった親父に言う。
「明日。昼に外でご飯を食べたいんだけど…」
やはりこういうのは言いづらいから少し気まずそうに言ってしまった。
「?…あぁ、そういうこと。大地。ちゃんと男を見せるんだぞ。」
そう言って親父はお金を渡してくれた。いや、親父。俺のたったあれだけの言葉で理解しすぎじゃないか?それと2万はやりすぎたと思うんだ。俺を抜いて1人1万円計算なのか?だが、俺もお小遣いを貯めてる。使う機会がゲームしかないからだが、そこそこあるつもりだ。まあ、もらえるものは貰っておくか。そう考えた俺はとりあえずお金を受け取った。
「悪いな。親父」
「そこはちゃんと男気を見せるんだ。あぁ、お金の残りは後から必要になると思うからちゃんと取っておくんだよ?」
「…分かったよ。その時になったらありがたく使わせてもらう。」
親父の言ったことにいまいちピンときていない俺だが、財布に入れておくだけなら問題はないだろう。
そんなこんなでそのあとは久しぶりに樹とゲームをした。
「大地!久しぶりするじゃねーかよぉー!?」
「だな。樹はいつもしてたのか?」
「いんや。部活とか忙しくてな…。他にも小春の相手とか…」
「小春…?」
「ん?言ってなかったか?小春だよ小春。小学校の頃の剣道してた」
…確かにいたな。桜木小春。あの頃は可愛らしくおとなしい子でお淑やかな子だったと思う。だが、何故、樹がその桜木の名前を?
「あぁ、確かにいたけど。言ってなかったって何が?」
「その小春と俺。付き合ってんだよ」
「はぁ!?まじで!?」
「まじだって。ほんとに言ってなかったか?俺」
「聞いてない聞いてない。と言うかいつからだ!?」
「んー。中学校2年の頃から。俺から告白したんだけど。まさかな、成功するとは思ってなかった」
「へー、え!?と言うことはあの時、異様に桜木がニヤニヤしてたのはそう言うことなのか!?」
中学校でも剣道をしていた俺と桜木は部活では一応主将を務めていた。男子キャプテンと女子キャプテンとしてだ。俺は何故、男子キャプテンをしてたのか分からないが、桜木は元々が真面目で努力家なので女子キャプテンをするのは分かる。そんな桜木が遅刻することがなかったのにある日、突然部活に遅刻してきた。一応、もう1人のキャプテンである俺には連絡されていたのだが。
桜木は遅刻して来ると嬉しそうにニヤニヤとしていた。その表情にドキッとしてたの俺だけではないだろう。練習していた俺たち、特に男子は一瞬止まっていたのだから。
だか、そういうことだったのか。知らなかった…。
「ははん?そういうこともあったのか。なら、そういうことだったんだろうな。あとな、高校も同じだぞ?」
そう言って樹はまた衝撃的な事実を言う。
俺と桜木は部活以外で話すことはなかったので知る余地もなかったわけだが。まじかよ。
「ほんとに…。もう驚きすぎて慣れてきた」
「そうか?まあ、大地に言ってなかったのは悪かったと思ってるよ」
「いや、俺もなんだかんだで樹には彼女いないものと思ってたからさ…」
「なんだとぅ!?」
そう言いながら俺たちはゲームを深夜までした。明日、朝から勉強会があるにも関わらずに…。
寝落ちしなければ次も投稿するつもりです。