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気がついたら、隣の彼女が好意を抱いていた。  作者: ラブコメに憧れた作者 愛楽(あいらく)
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22話 勉強会

ちょっと忙しくなりすぎました。

前の話も時々誤字や話の流れがおかしいところとか直していきます。

一番やばいと思ったのは朱音(あかね)をあかりと誤字ってたやつ。予測変換の罪は重い。これからはないように気をつけます。

俺は学校を終わると3人で帰る。もちろん、(かえで)朱音(あかね)とだ。昨日の掃除のおかげで俺の部屋は綺麗になっており、今では勉強するのはもちろん可能だろう。今更だが、リビングでするのもありだった気がするが、昨日はお袋がいなかったのでそう感じただけだと思う。

いつもなら別れる家の前だが、今日は3人で俺の家に入る。昨日は着替えるために一度帰った2人だが今日は勉強だけなのでそのまま制服だった。


「ただいま」


「お邪魔します!」


「お邪魔、します」


俺に続いて楓と朱音が玄関を通る。すると奥からお袋がやってくる。


「あら?いらっしゃい。朱音ちゃんと北条さん?だったかしら?」


「おばさん。お邪魔、します」


「はい!覚えてくださって嬉しいです!お邪魔してもいいですか?」


「もちろん。上がってちょうだい。あ、大地は少しいいかしら?」


「ん?分かった。2人とも先に部屋に行っててくれ」


楓と朱音は頷いて俺の部屋へと向かう階段をあがる。

俺はお袋とリビングへと向かう。なぜ呼び止められたのだろう?


「大地。もう、2人のどっちかとお付き合いしちゃってるの!?ねえ?どうなの!?」


「あぁ、なんだ。そういうことか…」


お袋は好奇心が抑えきれなかったのか。先に2人を部屋に行かせて正解だったな。こんなことをあの2人に聞かれると、なにを言われるか分かったもんじゃない。


「もう、冷たいわね。でも、朱音ちゃんもさらに可愛らしくなってるし、北条さんもとても可愛いから。どっちも大地には勿体無いくらいね!?」


それは俺もそう思う。そもそもの話、彼氏彼女の関係ではないし、親からこう言われる息子の気にもなってほしい。


「それは俺も思うよ。そもそもな?そういう関係じゃないぞ?」


「あら、そういう関係ってなにかしら?」


「それは恋人とか彼氏とか。そういう関係ではないって事」


「そうなの?」


「そうなの」


俺は断言するように言う。

はあ、親のこういう時はどうすればいいのだろうか。分からない、今までなかったから。あ、待てよ?それはお袋も同じか。だから余計に興奮して聞いてきたのだろう。しかもあの2人はかなりの美少女だ。そんな子が自分の息子とお付き合いしているとなれば、まあ、興奮するのも無理はないか?だが、もうお袋の相手をするのは疲れた。


「とりあえず、2人を待たせてるから行くよ」


「そうね。おやつでもいる?」


「いや、大丈夫だ。1時間もすれば終わると思うし」


「分かったわ」


そう言うお袋。やけに素直になっていたお袋だが何かを考えているようだった。

俺はリビングから出て自分の部屋へと向かった。



俺は、部屋に丸形の座卓を用意していた。

流石に机がないと出来ないだろうから昨日のうちに物置から持ってきた。

その座卓に2人とも座って待っていたのだが、正反対に向かい合って座っているので俺の場所が分からない。そういうより、どこに座ってもどっちも近い。そんな距離だった。


「お待たせ。その、俺はどこ座ったらいい?」


「大地くん!私の隣、いいよ?」


「むう。大地。私の横も、空いてる」


「せめて、どちらかに2人とも寄ってくれたら、その、いいんじゃないかな?」


俺はそう提案する。もちろん隣が嫌なわけではない。だが、勉強の目的なのに美少女の隣となれば、集中が出来ないのは分かっている。男心とは単純なのだ。

俺の言葉を聞いて2人は顔を合わせる。何か頷きあっている。そうして楓が口を開く。


「大地くん。とりあえず座って」


「お、おう?」


俺は言われたまま、丸形座卓で2人のちょうど真ん中あたりに座る。

すると、朱音と楓が同時に距離を詰めてくる。両腕に2人の体温が感じられる、しかし決して触れてはいない、そんな距離だった。


「あ、あの?近くない?」


「勉強を教えるのはこのぐらいがいいんだよ!?」


「そう。だから、気にしないで」


あ、そうなの?そういう事にしますか!お袋と話して、もう考えるのも疲れた。いや、考えるのはこれからか。勉強するんだもんな。

しかし、その勉強も教えられる予定のようだ。なぜなら、教えると言われて両サイドに勉強出来る人がいる。俺は完全に教えられる側の人間だった。いや、俺は確かにできないからそうなんだろうけどさ。せめて、分からない時に来てくれて、そのドキドキを味わいたいといいますか。隣に来てくれた時に髪の毛からふわっと香るシャンプーの匂いとか?そういうドキドキ。男子高校生は、いや、俺は憧れます。

もちろん、両サイドに美少女がいるこの状況の方がそういうドキドキを味わえるだろう。でも、時々でいいのだ。今は供給過多。そんなことで俺の限界にくる。


「やっぱり近すぎるって!」


と、俺は距離を取る。すると


「いや、なの…?」


「あ…。その。嫌ならそう言って、ね…?」


と、2人が落ち込んだ様子で俯いて言う。え?なんでそうなるの?もちろん、嫌なわけではない。むしろ嬉しいが、可愛い美少女2人の間では恥ずかしさが勝ってしまうわけで。要するに俺が我慢すれば2人を落ち込ませることはないのだろう。何故、落ち込んでいるのかは分からないが。


「嫌なわけじゃないぞ?その、恥ずかしいんだ。2人とも可愛いからさ」


「「っ…!?」」


今度は、2人して頬を赤らめていた。少しは元気を戻したようだ。よかった。


「大地くん。私たちが近くだと恥ずかしい?」


「まあ、な?男ならそう思う、と思う。少なくとも俺は恥ずかしい」


「なんで…?」


楓と朱音が交互に質問してくる。俺に俺は答える。


「その、俺が、吊り合わないから、かな?2人とも可愛らしいし、学校でも目立つだろ?そんな2人に冴えない俺なんかいたら、悪い意味で目立ちそうだし。そう言った意味で恥ずかしいんだ。もちろん距離が近いと普通に照れる」


「そっか。普通に照れちゃうのかぁ…。でも、大地くん?自分の事をなんかって言ったらダメだよ?そんな大地くんを好きな人だっているんだから!?」


と、少し怒ったように楓が言う。いや、俺を好きな人とか物好きにも程があるだろ。だが、そう怒ってくれて嬉しい気持ちもあった。


「ん。大地。自分に自信持って、いい。わたし、ううん。わたしと楓が、保証する」


と今度は朱音が慰めるように言ってくれた。

美少女2人に言われたからか?俺は少し自信を付けれたような、そんな気がした。


「ありがとう。2人とも。少しは自信持てた気がする」


「ん!大地。いい顔、してる」


「男前になった…ような?でも、いい男の子なのは間違いないよ!」


朱音は俺の顔を見ると褒めてくれた。楓は断言するように言ってくれた。少し疑問の言葉も聞こえた気がしたけど。しかし、美少女にこう言われたら普通に照れてしまう。それを誤魔化す様にして勉強会をはじめる。


「それじゃ!勉強会。始めようか!」


「「うん!」」


俺の言葉に2人が元気よく返してくれた。

ようやく勉強会のはじまりだった。

まーたタイトル詐欺かよ。そう思ったあなた。

作者もそう思います。

思いのほか進みませんでした。

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