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気がついたら、隣の彼女が好意を抱いていた。  作者: ラブコメに憧れた作者 愛楽(あいらく)
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2話 昔の記憶

一応作者は剣道経験者だけど、今はしてないです、はい。あと少し自分のイメージ(だいぶ強め)が入ってます。

あと、小学生の剣道の試合場って子供の頃はそうでなくても大きくなったらやっぱり小さいですよね笑

「そ、そうだけど…?」


戸惑うように俺は言葉を返す。

おそらく昨日の自己紹介で覚えてくれたのかもしれない。

まあ、こんな冴えない俺の話を聞いてくれたのは一握りなんだろうけど。


彼女の返事は帰ってこない。


「… 」


二人の間に沈黙が流れる。

正直、気まずい…

話しかけようとして、今日聞こえた話をしてみることにした。


「北条さん、剣道してたんだって?高校でもするの?」


俯いたままの彼女は首を横にして否定する。


まあ、そりゃそうだよな。

俺はそう思った。

続けてきたからそのまま同じ部活を続けるやつもいれば、そうじゃない奴もいる。

それはどの部活でも一緒だと思った。

それでも彼女は言葉を発しない。

どうしよう… もう、俺の手札切れたんだか…

と、自分のどうしようもない会話術を恨んでいると、


「…覚えてないかな?」


そう、向かいから聞こえてきた。


「…ごめん。なんのことかな?」


本当に疑問で口からこぼしていた。

昨日言われてから、帰って考えても思い出せなかった。

まあ、ゲームしてたから頭が回らなかったのもあるが…


「そっか…」


短くだが確かに彼女はそう言った。

なんだか切なそうな感じで見ているこっちまで悲しくなってくる。

美少女の落ち込んでる顔を見ていると、力になってあげたくなる。そんなのは自分の身勝手なんだろうけど…


ふと、北条さんは用事を思い出したからと、一人で図書室を出て行った。

図書室を見回すとだいぶ傾いた太陽が窓から見えた。

さて、そろそろ帰るか… と俺も校門に向かう。


何事もなく家に帰り、2階の自室で、部屋着に着替えるとベットに横になった。

今日はちゃんと考えよう。

そう思ってベットに横になったのだが、それがまずかった。そのまま寝てしまった。



夢を見た。

小学校のクラブチームで剣道をしていた夢だ。

俺が小学生2年生から初めて、2年経った時、地域の合同練習があった。

合同練習からの試合形式の練習試合。

その中でも一際は大きい体型の選手がいた。

その選手はどうも素行が悪そうで、いい加減な練習していた。

今考えるとそんなやつが悪ガキと呼ばれるやつだろう。

その悪ガキの試合を見てると、その悪ガキからのタックルに似た強烈な突進で、(見た目中学生と小学生の低学年レベルの差だったが)相手選手が吹き飛んで、別の試合会場を見ている選手の小さな背中に向かっていった。

とても小さく、そんな体では怪我をしてしまうかもしれない。

咄嗟に近くにいた俺が入れ替わるように動く。

ドンと強い衝撃と共に踏み締めて堪える。

その小さな背中を優しく守るように。

入れ替わった小さな背中はびっくりしていたが、状況を理解したようで、


「ご、ごめんなさい!私の不注意で!」


「ううん。あいつがひどいんだよ…」


と、俺はその大きな体の選手を睨みつけた。

ぶつかってきた選手は「ごめんなさい」と足速に離れて試合会場に戻っていった。


「怪我はない?」


僕は、とても小さな体だったので、心配してそんな事を言う。


「はい、大丈夫です!あの神谷さん?は大丈夫ですか?」


なぜ僕の名前を… と考えたところで、視線が下にいっていたのでタレに書いてある苗字を見たのだろうと思った。


「大丈夫だよ。僕は平気!」


そう言って同じように苗字を確認してを呼ぼうとすると、普通ならそこにあるはずの苗字が書かれたものがなかった。


「まだ入ったばかりで…」


どうやらまだ入ったばかりで作ってもらってないようだった。


「なら!名前教えてよ!名前!」


と、名前を聞くと


「うん!私の名前は…」



そこで目が覚めた…

相変わらず、夢というのはいいところで覚めるなと苦笑しながら体をおこす。

下からお袋の声がする。


「大地!ご飯よー!降りてらっしゃい!」


いつもながら大きい声だ。

その声に苦笑しながら俺は一階に向かうのだった。

そして、さっきの夢のことを深く考えることはなかった…

早くイチャイチャさせたいんだけど…

どうしたらいい…

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