Episode#03# 出来る事と出来ない事
取り合えずまずは、何が出来るかを確認する事から始めよう。
「固有っていうのは、たぶん俺の今の種族が使えるスキルってことなんだよな。
固有の所にある固技っていうのが、それで使える俺の技ってことで…
特殊ってのが、俺が獲得(?)したっていうスキルの事なんだろうけど…」
まぁ、挑戦あるのみだな。
俺は周囲を見渡し、手ごろな大きな岩を見つけた。
スキルにある技という物を試す。
「まずは【切裂】だな…せーのッ!!」
思いっきり岩を切り裂いてみる、普通ならこんな大きな岩を切り裂くなんてあり得ない。
だが、岩は俺の目の前で真っ二つになるどころか、三枚におろされた様な状態になった。
怖わぁ…
「威力…おかしくね?」
三枚おろしになり崩れる岩の一部を前足で寄せ、俺は口でその欠片を咥える。
次は【噛砕】を試してみる。
「折れねぇかなぁ…ふんッ!」
崩れても固い岩の欠片、それが俺の口の中であっという間に崩れ、砂に変わった。
正直今の俺が出来る事が、威力がおかしすぎて怖くなってくる。
「とりあえず技は分かったな、他にできる事は…」
俺は【鋼爪】のスキルが生かされている状態で穴を掘る。
凄い勢いで穴が掘れて行く。
「…犬…分かった…俺は犬、犬科にできる事は大抵できるな。」
特殊スキルにある、五感強化の3種類をも併せると、犬科にできる事は大抵できる。
やっぱり…人間じゃねぇんだな。
「あ、そうだ。俺【鑑定】持ってるじゃん。」
鑑定を使えば俺が今どこにいるのか分かる気がした。
最初はそう思っていたんだ。
― 【_____】
【_____階層存在している洞窟】
「は?」
分かったのは、洞窟であるという事と、何階層かあるっていう事。
「ちょっと待て、なんでわからねぇんだ?」
― 【鑑定】…熟練度により、鑑定可能域が変化する。
どうやら、熟練度を上げない限りは見れる範囲が殆ど虫食い穴状態らしい。
/(^o^)\ナンテコッタイ
「熟練度を上げるにはどんどん使わないといけないんだろ?
んで、俺レベルあるから…強くなれるってことだよな。」
取り合えずは出来る事が判明したので…
「後は俺の名前だな。」
【名称変更可能】とあるので、自分で名前を付ける事が出来るようだ。
狼だから、ちょいカッコいいのがいいなぁ…
そうだ!
― 名称変更を完了…【ラルフ・ウィンガルス】
いざ名前を付けるとちょい恥ずかしいが…これで行く!
「改めて、出発するか!」
俺は、名を改めラルフとして、洞窟冒険に勤しむ事にした。