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【異種族三獣士】 ~ 幼馴染が世界を救う? ~  作者: 剣咬 影虎
《第1章:異世界転生編》
5/6

Episode#02# 覚醒したら、洞窟の中


 ― 個体のステータス構成、【恩恵(ギフト)】の存在を認識…確認完了

   称号【転生者】、スキル【狼王の加護】を獲得しました。


声が聞こえる。


 ― 個体ステータス構成完了、個体種族を確認…

   個体”小狼”から、魔狼族(リュコス)”銀狼”に進化開始…完了。

   ステータス再構成を開始…


脳内に響き渡る声…ステータス?恩恵?


 ― 完了…

   個体の覚醒を促進させます


その声に、俺は意識を取り戻した。


 「一体…何だってんだ…うわ!」


俺は立ち上がろうとしたが、急にバランスを崩し倒れる。

下は固い…冷たいな、壁は岩か?…にしても暗くて見えないな…。


 ― スキル【五感強化】を獲得、【視覚・暗視】を発動します


は?なんて?


周囲が明るくなってくる、陽の光が差し込まない洞窟の中に、俺はいるらしい。

にしても見ている高さが…いやに低い?


 「ぇぇぇぇぇぇえええ!?」


俺の手、嫌…これはもう足か?ぷにぷにッとした肉球がある、顔の形も変わっている、耳の形、鋭い牙、モフっとした尻尾…。


尻尾?


 「俺、犬になってるぅぅぅぅうう!?」


俺の声が洞窟内に響き渡った。

なんで俺は犬に?にしても一体何が、にしてもここはどこだ?

さっきステータスがどうとか言ってたよな…見れないのか?


 ― スキル【鑑定】を獲得しました。


 「鑑定?」


スキル…この世界はゲームの世界なのか?


 ― 【名称変更可能】 【Lv.1/性別】 【状態異常:なし】

   【種族:魔獣種・魔狼族(リュコス)/銀狼】

   【所持:なし】

   【称号:転生者(異種族)】

   【魔法:なし】

   【固有:鋼爪(Lv.1)鋼牙(Lv.1)鋼毛(Lv.1)威圧(Lv.1)】

   【固技:切裂(スラッシュ)(Lv.1)噛砕(ファング)(Lv.1)】

   【特殊:五感強化…視覚・暗視(Lv.1)/嗅覚(Lv.1)/聴覚(Lv.1)

       :魔力操作(Lv.1)隠蔽(ステルス)(Lv.1)追跡(Lv.1)思考加速(Lv.1)高速演算(Lv.1)

      :鑑定(Lv.1)種族言語(Lv.1)】


 「いいねぇ…ほうほう、ふぅん…」


ステータス内容を見ると、結構良さそうなスキルが多いなぁ。


 「そうじゃねぇ!!っていうか、俺【Lv.1】!?…1って!!1ってないだろ!!」


そう言えばさっき、【進化】のアナウンスが入ったな…それで【Lv.1】ってことか?

そして俺はどうやら、犬ではなく「狼」になったらしい。


 「こうなる前…俺何が…あ、そうだ。」


俺は思い出した、目を覚ます前に何が起きていたかを。


日本は天変地異に見舞われた、地割れが起き、津波が、台風が全てを。

そして俺はその記憶を持ったまま、今こうして生きている。

狼になって。


 「所謂…転生をしたってことか。」


俺は、人間を辞めてしまった。

これからどうなるのかもわからないまま、洞窟で目覚めた。


 「まぁ、くよくよしても仕方ない。何が出来るのかを確認するだけだ。」


俺は今の状態で、何が出来るのかを確認する事にした。

何もしないよりかはマシだから。

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