特別講義①(設定資料)
ここでは、ライマット教官が設定資料について詳しく教えてくれるページです。今回は、戦闘機の企業についてです。
戦闘機部門
ビロード・エス・オリンポス社
初めてSS級の機体を作り上げた企業。創設者の口癖である。「性能第一」の信念に則りコストには手をつけない。あまりにも高額なので、機体の愛称に宝石の名前がつけられる。
また最も多くの傑作と呼ばれた機体を作っていることでも有名。
一言コメント
え~、この企業の戦闘機は高すぎるのでエースの中のエースしか乗ることができません。
真に残念ながら、私は一度も乗ったことがありません。死ぬ前に一度でも良いから乗ってみたいです。乗ります。乗らせてください。
クロス・ウィング社
低コスト・ハイパフォーマンスを掲げる企業。生還率も高いため搭乗者に信頼を受けている。
一言コメント
この企業には長い間お世話になりました。私も何度助けられたことか……。いえ、決して操縦が下手ということではありませんよ。
プラネット・エンタープライス社
今では珍しくなった、エンジンのみを作る企業。主に、ビロード・エス・オリンポス社に提供している。グロスウェル一速いエンジン『KR7866SB』を製作。
一言コメント
この企業こそ宇宙一といっていい程のエンジン企業です。そうそう、宇宙の果てプロジェクトに採用されたエンジンもここのものです。えっ?宇宙の果てプロジェクトを知らないですって!! それは、いけませんね~。特別にお教えしましょう。宇宙の果てプロジェクトとは、宇宙が広がる速さよりも速いスピードをもつ乗り物を作り、宇宙に果てがあるのか調べるという壮大なプロジェクトです。第三次共帝戦争後すぐに始まり、この瞬間も宇宙のどこかで果てを目指しているはずです。実は、運用開始から一年足らずで行方知れずに……。でも私はまだ、この宇宙のどこかにいると信じています。えっ、一言コメントになっていないって? そんな今さら言ったって遅いですよ。因みに私は、一度プラネット・エンタープライス社のエンジンを使いたいと上官に言ってみたのですが、お前になど必要ないと却下されました。
テクニカル・ユニオン社
様々な分野の集合体企業。戦闘機に必要な分野は全てそろっているので、他に類がない完成度を誇る
一言コメント
テクニカル・ユニオン社は、セントローレンス社、アルゴル社、リザリオ・アエイター社、オリフェエル社が合わさった集合体企業です。
機体のみを作る企業の場合、戦闘機を完成させるためには、エンジンや兵器が必要です。そこで、エンジンを作る企業や兵器を作っている企業などからパーツを選択し、組み合わせます。このため、設計の時点で制限が生まれてしまいます。例えば、機体を専門に作る企業A社が新型機を設計しています。そこでA社はB社のエンジンCを採用することに決めました。しかし、新型機にはある特殊な装置を搭載予定しているので、エンジンCは大きすぎ搭載できません。だからといって、搭載可能なエンジンDにすれば、性能が落ちてしまいます、とこのようなことが実際に起きているのです。オーダーメイドという選択肢もありますが、これではコストが上がってしまいます。
えっと、まあ実を言うと最近は、ほとんどの企業が自社で全て開発し、製作しています。ですが、今までエンジンを作ったことのない企業が急に性能の良いエンジンを作ることなど不可能なのです。そこで名乗りを上げたのが集合体企業です。集合体企業は設計時に機体、エンジンなどの設計を同時に行うことで完成度の高い戦闘機を作ることができます。
マンティコア・グループ社
テクニカル・ユニオンと同じ集合体企業。機体性能は並みだが、頭脳部分の性能は高く、一人乗り用の戦闘機に適している。
一言コメント
この企業は一人乗りの戦闘機を中心に作っています。一人乗りの戦闘機は、アシスタントがいないのでそれに相当する仕事をこなす人工知能が必要です。マンティコア・グループは最も優れた人工知能の技術を持っていると言われています。
ブリザルンバ社
新しい企業。他社のパーツに合いやすい機体を作り、完成度は個体企業にしては高い。
一言コメント
この企業は、集合体企業ではありませんが、とても完成度が高いことで有名です。その理由は技術者がそれぞれの分野のエキスパートであるからです。少しコストは高めですが、SS級の戦闘機を製作しています。