表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/39

序章

長編処女作です。よろしくお願いします。

 ステージの一角をスポットライトが照射した。ギターを下げたシンガーがコードストロークを始めると同時に、目の前のマイクに歌声を吹き込む。その瞬間、会場には大きな歓声が響いた。その直後、他の楽器隊も演奏を開始し、ステージ全体に光が降り注ぐ。


 この空間には大きな境が存在する。光を放つもの、その光を見つめるもの。それらの境目をはっきりと感じられる。


 何かに似ている。そう感じた。いつも遠くで見つめていたもの。行きたいけれど、行くことが叶わない場所。そして眩い。嫌悪の対象にもした。それでも行ってみたかった。憧れだった。


 空間のボルテージは最大に達した。Bメロが終わりサビに移行したのだ。オーディオエンスの喚声がいっきに上がる。誰もがステージに注目している。


 眩しい。けれど、不思議と嫌悪感は抱かなかった。いつもの胸の中で疼く黒い塊は存在感を薄め、この胸がまるで磁石の様にステージに惹きつけられる。


 ああ、そうか。オレはあの上(ステージ)に立ちたいんだ。


*****

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ