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【001】迷宮爆誕


ある日の何気ない日常の朝。

いつものようにテレビを付け、ニュースを流し見していたら、突然ザザっという電子音と共に画面が切り替わり"1分後に臨時国営放送が流れるため視聴するように"という趣旨の文言が書かれていた。


そして1分後に画面が切り替わり現れた報道官を見て驚いた。

なんと報道官は現"総理大臣"だったのだ。俺はその瞬間事態の深刻さを理解した。

"総理大臣"が直接"臨時国営放送"をする事態で、真っ先に考えられるのは"天皇陛下"による"緊急事態宣言"とそれに伴う緊急法改正や組織の編制だ。


神妙な表情を浮かべ額は若干汗ばんでいる。現"総理大臣"の"新田明石(ニッタ・アカシ)"が次の瞬間口にした言葉は、多くの日本国民の意識を飛ばすほどだった。


『我らが"日本帝国"領土内に多数の大規模亜空間構造物、仮称"迷宮(ダンジョン)"が出現しました』


何の冗談かと思考が停止した。そんな俺を他所に"総理大臣"は続ける。


『それに伴い"天皇陛下"自ら"緊急事態宣言"を発令しました』


『そして今まで厳重に情報規制されていた。"術理"、"根源"についての情報統制を解除します』


は?




その言葉はなりより耳を疑った。今まで厳重に情報統制を重ねて秘匿していた"術理"についての情報解禁したということだ。

そこまでの事態だというのか?


『そして"天皇陛下"の権限により"迷宮探索者管理協会"、通称"迷宮協会"の設立を宣言します』


『政府は国民の皆様に"迷宮"の探索の協力を要請します』


『これは強制ではありません。年齢制限は一切ありません。但し設けられた試験に合格したものだけが"迷宮"の探索を行う"探索者"の会員証を手に入れることができます。』


『"迷宮"について判明している情報で、皆様にお伝えしなければいけないことは2つです。1つ目は"迷宮に入ると基礎潜在能力の強制覚醒"、2つ目は"ステータスと呼ばれる自己管理システム獲得"です。

詳しい詳細は"迷宮協会"のスタッフが説明します。"術理"や"根源"についてもそちらに行けば説明が行われます。』


『最後に、"迷宮"は非常に危険な場所です。命が簡単に消えるような場所です。しかし国民の手を借りなければいけないほど、"迷宮"を制圧する人手が足りないのが現状です。

どうか国民の皆様お気を付け下さい。これで"臨時国営放送"を終了します。』



最後の最後で嘘をついたな。


現"天皇陛下"である俺の兄"皇神(スメラギ・ジン)"は兄弟の俺が見ても贔屓目なしに天才だ。

"天皇"として人の上に立つものとしてこれ以上の人間は存在しないと思っている。更に裏から日本だけでなく海外諸国にも多大な影響力を持っている兄が人手を割けないわけが無い。


恐らく楽しんでいる。いや人類の成長を進化を望んでいるんだろう。日本国民に率先して"迷宮"に潜らせ力を付けさせるのが狙いだろうな。


兄さんの考えそうな事だ。


正直ここまで大規模な事案は俺の耳にも入ってもおかしくなかった筈だが、入ってないということは完全に今まで情報統制してたんだろうな。


つまり俺にも"迷宮"に潜り強くなれってことか。


まぁ兄さんは"天皇"の仕事もあるし、"迷宮"にそこまで自分自身を入れ込む気はないってことか。

まぁつまり俺が頑張れと、、、


まぁ多少は頑張りますかね

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