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原始的生活

やっぱり予定通りにはいきません。

まあギリセーフ?

 あれから、どれだけ経っただろうか?

 危険はもう感じない。

 思考も落ち着いてきた、はずだ。

 …さて、色々と考えるか。




 俺はやはり、当然というか、平和ボケしていたらしい。

 今もそうかもしれないが、夢だの自分は特別だのの意識がどこかに存在したようだ。

 …少なくとも、アレに遭遇した後となっては、夢であるとは到底思えないし、自分が特別だったとしてもアレにははるかに劣るだろう。

 アレから逃げられる程度には強くならないとダメだろうか?

 とはいえ、行動するのも怖い。

 リスクが高すぎるのだ、この場所は。

 ひとまず人の居る場所に行くべきか…アテなんてないが…


 よし、町探しをしながら、洞窟も探そう。

 人知を超えた索敵方法をアレが持っているかもしれないが、草原で寝るより余程マシだろう。






 なんやかんやあったが、とりあえずの洞窟を見つけた。

 細長い洞窟である。トンネルっぽい。

 なんか、ゲーム世界ならモンスターが生息しているんだろう。雰囲気が完全に一致。

 中は真っ暗、かと思いきや、光る苔のような植物…植物?のお陰で僅かに光がある。

 これがなかったらこの洞窟はスルーしただろう。

 ドラ○もんのひみつ道具にこんなものがあった気がする。…まあいいか。

 この洞窟、出入り口のすぐそばまで木々が生えていて、外から見てもなかなか気付かないだろう。

 …自分は、洞窟のある崖?の上から足を滑らせたため、気付いた。かなしい。


 さて、ひとまず外からは見えない位置に来れたし、やっぱり動物はアレ以外見かけなかったから、ここで情報をまとめよう。



 まず、移動中にわかったが、この身体、ニートしてた頃のものじゃない。

 相当な時間歩いたし、水以外取っていないが、空腹感も無ければ疲労もない、挙句眠気も襲って来ないのだ。

 なんというか、少し不安だが、寝なくていいのは非常に助かる。

 やはり睡眠は最大の隙なのだ。寝なければこんな森の中に放り出されてることも無かったかもしれない。


 で、次に、この場所だが、少なくとも日本ではないだろう。

 そもそも知識が無いからなんとも言えないが、日本には無さそうな植物が沢山あった。

 ラフレシアサイズの葉、それもおそらく子葉を付けてる数メートルの高さの草…に至っては、世界的にも無さそうだ。

 見かけた時はジャ○クの豆の木かと思った。

 そして、それらから思うに、ここは地球では無いのではなかろうか。

 だからまあ、人間がいるかもわからないし、地球の知識をアテにして植物を食べたり使ったりすると、痛い目に遭いそうだ。


 次にアレ、例のアイツだが、姿を見ることすら出来なかったからなんともいえない。

 まあ、空を飛んでいるのは確実だろうし、翼っぽい音もしていた気がするから、巨大な鳥系…といったところだろうか。

 そんな巨体で飛べるのか?とか、色々と謎は尽きない…


 あとは、今まで歩いてきて、一度もアレ以外の動物や虫を見かけなかったのも謎である。

 空を飛んでいる鳥もいないし、草木を見ても昆虫がいないし、試しに地面を軽く掘ってみたがミミズもいない。

 それなりな距離を歩いたはずだから、こんなに広範囲にわたって動物がいないのは明らかに異常だ。

 色々と考えられることはあるが、現状問題は感じないので、保留でもいいだろう。


 さて、後は、今後についてだ。

 この世界、一応異世界という事にしておくが、ただ生き延びるだけならこの身体は問題なさそうなのだ。

 アレクラスの化け物が大量にいるとは考えたく無いからいないとして、ここと川はそこまで遠く無いから水には困らない。

 食事の必要は無さそうで、問題は娯楽がない事程度。

 …なら、このままで良くは無いだろうか?

 暇ではあるし、外も気になるし、人がいるなら出会いたいが、それだけだ。

 そのためだけに、生死に関係するリスクを冒すか?

 いや、ゲームならまだしもこれは現実だ、その選択肢は無いだろう。

 水をとりにいく度にアレと遭遇するリスクはあるが、それに関してはどうにかなる気がしない。

 精々、洞窟内で筋トレをしまくって、持久力も上げて、逃げられる身体能力を付けるのが限界だろう。

 どのみち、アレに出会ったら恐怖で体が動かなくなるだろうから、気休め程度である。



 結論

  この洞窟でひたすら筋トレしよう。




◆◆◆◆




 筋トレを始めて2日、この身体、疲れない上に基礎能力が高いからか、筋トレ効果が実感できる。

 2日でこれほどとは思わなかった。

 水の消費が上がったが、アレには遭遇してないし、今のところ調子が良い。

 川に行く時は毎回怯えながら行ってるので、水の消費増加は死活問題だったりするが、それだけとも言える。

 家は洞窟だし、食事は要らないし、火は起こす必要が無いし、武器も岩しか無いので、ある意味超原始的だが、それでも悪くない生活である。

 筋トレはゲームをやってるような感覚なので、娯楽には困っていない。

 異世界でこれほど良い生活が出来るとは思わなかった。基準が下がっているだけかもしれないが。

 日々命を賭けて戦っている、ファンタジーでよく居る冒険者より、余程良い生活だと思うのは、自分が上を求めないからだろうか?

 まあ、安全ならばより楽しい生活は欲しいし、もっと安全な状況にはしたいが。

 安全、平穏、平坦、なんて良い事なんだろう…


 さて、ストレッチも終わったし、今回の筋トレをするかな!











 『スキル:筋力 を取得』



 ……ん?


 …ここなんていせかい?

やはり難しい。マシンガントーク的になってしまう。

スマホで書いてて空白を入れる方法も知りたい。読みにくい。

それでも読んで頂ければ、非常に嬉しいです。幸せです。


次回こそはステ系…?

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