07 お知らせ:方舟に移動してください
07
「おはよう~ 塩田。昨夜の夢どうだった?」
おかしな夢をまた見た。キャラクターメイキングをしなさいから数えて7日目だ。
「キャラクターメイキングは終了しました。天地創造が開始されます。方舟に移動してください。だろ?」
「そうそう! スゴいね塩田よくちゃんと覚えてられるよね~」
「で? 方舟への移動の仕方解ったのか?」
「お兄ちゃんがねシステム→移動選択で出てくるって言ってたんだけど、塩田はどの方舟に乗る?」
「は? どの方舟ってどういう事だ?」
「方舟は4つあってね、属性で行き先が違うの」
「詳しく話せ」
「えっとね、風は天空都市、水は水上都市、火は温泉都市、土は農業都市でねうちは家族で意見がバラけてるんだよ。お兄ちゃんは天空都市で、お母さんは農業都市で、お父さんは温泉都市がいいって言ってるんだけど塩田はどうする?」
「お前は何処がいいんだ?」
「わたしは農業都市がいいなぁ」
「なんで?」
「やっぱり人間食料があってこそだと思うんだよね、ひもじい思いはしたくないじゃん?」
「なら俺も農業都市に行くぞ」
「ホント? わーい! やったぁ(ノ・∀・)ノ」
「お前ん家はバラけるのか?」
「お兄ちゃんはわかんないけど、お父さんはお母さんと一緒に来ると思う~」
「で、いつ移動するんだ?」
「今日色々持っていく物を集めるってお母さんが言ってたから明日の夕方かなぁ。明日が学校に来る最後になると思う」
「・・・お前さ、思い切り良すぎない? 疑ったりはしないわけ?」
「うーん、そうだね。もし違ってたら笑い話で済むじゃん? そう言ったの塩田だよ?」
「あー、確かに言った。ちなみに何集めてのお前ん家は?」
「食料品。米、味噌、醤油、塩、砂糖とか。あと日用雑貨、衣類。工具、薬。あと植物の種とか?」
「そんなに持って行けんのかよ」
「ほらストレージ無限があるから家ごと持っていく」
「俺ストレージ取ってないんだけど?」
「無属性魔法に亜空間収納があるよ。塩田も家ごと持って行けるはず」
そんな会話をしたが結局翌日学校には行けなかった。