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44 クリア報酬を考えよう!

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 紫ちゃんに手を引かれて入った部屋は食堂のようだ。

 

 なんか学食みたい。学校の教室を2つブチ抜いたぐらいの広さで縦に長い。

 

 6人掛けの長テーブルが横4列縦2列+1で9つ配置されていて、奥の正面には調理場になるような場所も併設されているようだ。


「お? 帰って来たか。お帰り」


 建設班が既に座っていた。それぞれがただいまの挨拶をし適当な場所に座ると建設班も移動してテーブル面子が再編される。


 第一テーブル。お兄ちゃん、わたし、塩田、昴さん(星昴)、ケンちゃん(川村健児)、テッちゃん(原田徹)。

 何だかんだ言ってこのメンバーがお兄ちゃんと一番仲がイイようで、お兄ちゃんと一緒にいることの多いわたしや塩田とも一緒になることが多い。


 第二テーブル。ヒロムー(谷口大夢)、たくちゃん(山田拓也)、開さん(山田開)、りりさん(初瀬梨莉愛)、なるちゃんさん(西村菜留実)、真由さん(日置真由)。

 大学メンバーの第2グループとも言うべき方々。別名常識人によるストッパーメンバー。


 第三テーブル。谷口希望(たにぐちのぞむ)くん、初瀬黎音(はせれおん)くん、初瀬夜月(はせないと)くん、御園遙くん。ここは同年代男子グループ顔面偏差値が高くて驚く男の子達だ。


 第四テーブル。米子家3人、川村えりかちゃん、日置由貴ちゃん。三花さんにえりかちゃんと由貴ちゃんがなついていて三花さんも実妹の様に可愛がっているご様子です。


 第五テーブル。佐藤家両親、村崎兄妹、原田両親。


 第六テーブル。星家両親、星真珠(ほしまこと)さん、星月子さん、初瀬エレーナさん、初瀬ゆりあさん。


 第七テーブル。谷口両親、川村父、山田貞治さん、山田美和子さん


 第八テーブル。西村両親、日置祖父母、日置両親、日置友紀恵さん。


 第九テーブル。御園両親、御園香さん。御園父は今だ自分から輪に入って行こうとはしないが攻撃的な発言や態度はなりを潜めている感じ。


「さっきのインフォメーション中でも聞こえたの?」


「聞こえたよ、ちょっとhelp見てみようか」


 それぞれが腕輪のhelpを開いて見てみる。腕輪から情報が目の前に投影される。


「これって他の人のは見えないのかな?」


「他人に見せるって意識しないと見えないみたいだな」


 塩田がわたしに目を向けて言っているところを見ると見えて無いんだろう。


 パッと見た感じ項目が多いようなので"クランポイントについて"と検索をかける。


《クランポイントについて:クランメンバーにて達成されたクエストに対してポイントが報酬として加算されます。

 ポイントは資源、施設、素材などと交換することが出来ます》


 へー、どんなものと交換できるんだろうと見てみると、建物施設、鉱石等の鉱物資源、酵母や乳酸菌等の生物資源、塩や砂糖等の食品調味類、とか後家畜や食糧、本や雑貨、日用品、薬や衛生用品等があった。


「用水路掘削班の川村だ。制水門が欲しい」


 手を上げたのは川村琢郎さん、川村家のお父さんだ。


「鋼鉄製の大きな水門でないと水圧に負けてしまうし、水の制御も儘ならない」


「私からもよろしいでしょうか? この先衣服を作るのに羊が欲しいです」


 これは初瀬エレーナさん、ロシア出身の綺麗なお祖母さま。職業は裁縫士だそうです。


「家畜も必要だな。豚、牛、鶏」


「あと、山羊を入れてちょうだい。畑の雑草を食べてもらって、お乳も絞れて、食肉にもなるから」


 佐藤母からも要望が上がる。


「高炉とか後々必要になってくるんじゃないか?」


「そうだな、高炉を作るのに耐火煉瓦が必要なのに耐火煉瓦を作るのに高炉が必要になるって矛盾があるからね」


「遠心分離機とかイオン交換機とかは?」


「なんに使うんだよ?」


「砂糖の精製とか色々」


「魔法でどうにかなんないの?」


「あー、そうか魔法があったな」


 先程のお母さんもそうだったけど魔法で何かするって事に経験が追い付いてなくてまだ不自由を感じる。

 慣れるまで大変だ。


「では明後日までにクランポイントで必要だと思われるものを全員が考えてみようか。御園さん貴方もですよ」


 原田家の父治療師の浩志さんに唐突に名指しされた御園父は自分には関係ないと思ってたようで、驚いた様に浩志パパを見ると


「私にはそんな権利はないだろう」


 と、投げやりに言う。


「年長者として社会人として仕事をしてきた経験を提供していただきたいんですよ。これは子供達でもそうですみんなキチンと考えて下さい。私達は運命共同体です、皆で協力をしていかなければ見落としが出てしまうかもしれない、それが致命的な結果を招いたりしたくはないですからね」


 相変わらず容赦ない厳しい正論に御園父は渋々了承した。


「畑作業班から報告があります。本日朝9時頃さつま芋の作付をしました。午後1時には収穫可能状態になり畑1ヘクタールの収穫を終えました。現在はわたしのストレージに保存してありますが収穫物の保存んは今後どういう風にしましょうか?」


「それなら時間経過無しの食料倉庫作ろうか」


「お兄ちゃんそれじゃダメよ、さつま芋とか農作物には熟成が必要な物もあるのよ。一概に時間経過無しではダメよ」


「祥子ママさんこの短時間でどのくらいの収穫になったんですか?」


「どの位かしら? かなりたくさんよ」


「じゃあ午後からは作物の育成実証とさつま芋の選別かな。出来れば米、稲作を早目に出来るようになりたいですよね」


「同感、レーションは流石に飽きてきた」


「それじゃバケツ稲作りから始めましょうか。取り合えず種籾増やさないと作付面積がとれないものね」


「ではそちらは祥子ママさんに任せるとして午後の作業の班割りは引き続き建設班、農作業班、選別作業班で良いですかね? 各班のリーダーは建設班は日置のお祖父さん政道さん、農作業班は佐藤祥子ママさん、選別作業班は・・・御園良治さんお願いします」


「は? なぜ私ですか」


「物品管理業務の経験がありますよね?」


 にっこり笑って原田父は仕事を御園父に割り振った。


   


  

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