表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神様からチートを貰ったけど俺yoeee!!  作者: ゆきうさぎ
第1章~転生してチートもらった……はずだったのに
1/58

第一話~神様からチート(?)をもらった


タイトル通り主人公yoeee!な話です。

チートをもらってどんどん成長していきますが、結局かなり弱いままです。

それでもめげずにがんばって(死にかけながら)生きてく話になります。


一応バトル+ギャグ物を考えております。


こういった敵がいるといいな、とか、ここんとこどうなの?など、なんでも意見、感想受付中です!


読んでもらっておもしろいと思って貰えれば幸いです。


*以前投稿していたものの改訂版となっております。

 

 ・・・降水確率は10%だったんだけどなあ。

 そんなことを思いつつ、台風かと思うほどの雨の中、町のはずれにある灯台へと歩を進める。


 僕は赤崎翔太。普通の高校二年生だ。

 成績もそこそこ。運動もそこそこ。

 容姿は・・・まあ普通だろう。

 上中下で言えば下にはならないくらいだと思う。

 部活は吹奏楽部でフルートを担当している。



 ただ、そんな普通な僕にも悩みがある。 


 今朝、下駄箱をあけると手紙が入っていた。

 内容は「今日の午後五時半に町外れの灯台で待っています」というもの。

 なにも知らない人が聞いたらよかったね、もしくは爆発しろ的なことを言われるであろう内容だ。


 僕はこの差出人に当たりがついてる・・・というか僕にこんな手紙を出すなんて僕の幼なじみくらいしかいない。


 さて、このラブレターだけど受け取るのは今回が初めてではない。

 というか今までにも30回以上受け取ってる。



 ただ・・・今まで一度も目的地にたどり着けた例がない。

 毎回毎回、なんらかのトラブルに巻き込まれてしまう。

 無神論者の僕が神様がいるかもしれないなんて考えるくらいに。



 詳しくは数えてないけども、強盗事件に巻き込まれたのが8回、殺人事件の目撃者になること7回。

 その他大小関わらず僕の行く手を阻むようにトラブルがおこる。



 どこかの大人な頭脳の小学生みたいだ、ってたまに言われる。

 ・・・あそこまでひどくはないけど。




 なんて考え事をしていたのがまずかったのかもしれない。 

 もしくは目的地に近づけてすこし気を抜いたのがいけなかったのかも。



 突然、一際強い風が吹いてバランスを崩し、僕の体は空中へと投げだされた。


 そのまま海へと落ちる。

 強い風は海すらもかき回して左右どころか上下の区別すら分からなくなる。


 手に持っていたカバンもどこかに行ってしまった。

 このまま死ぬのかな、なんて思って走馬灯みたいな光を見た。


「ーーー!」

 だれかの声が聞こえる。そして何かが水面に落ちる音。

 僕は意識を取り戻して無我夢中で上を目指す。

 そうして水面に顔を出して安堵した直後、大きな波が押し寄せ僕を叩きつけた。



 そうして僕はそのまま意識を失った。



     ◆ ◆ ◆



 目が覚めると僕は奇妙な空間にいた。

 

 奥行きが感じられず、かといって無限に広がってるような奇妙な真っ白な部屋。


 自分がどうなっているのかも分からず混乱する僕に声が響いた。

「さて、お主に転生のチャンスをやろう。」



      ◆ ◆ ◆



 一時間後僕は自称神様と一緒にのんびりとお茶を飲んでいた。

 少しみっとない姿をさらしてしまった。


 さて、神様が言ったことを簡単にまとめると


・神様は地球とは別の世界を管理している。


・その世界は剣や魔法の世界でステータス、スキル、ジョブシステムも存在する。


・魔物と呼ばれる存在がいて人の生死が地球に比べて軽い。

 だから転生者には生き残れるようにチートを授ける。


・魔物を倒すことで成長する。

 転生者にはできれば魔物を倒して成長してほしいが何をするかには自由。


 とのことだ。


 そして気になるチートは。


「お主には好きなチート3つを渡そう。魔法、武術、生産なんでもござれじゃ。」


 えっ?まじで?

 というかお主には、って。

「他にも転生者っているの?」

「おお、そうじゃぞ。今回は百人ばかり送ったのじゃ。お主が丁度最後じゃな。」


 百人かぁ、多いなあ。

 当然全員チート持ちなんだろうし。


「言っておくが、お主は他の者よりは有利なんじゃぞ?

 自分に合った力を手に入れることができるのじゃからな。

 ひどい者だと音楽の才能がないのに『音楽の才』を得た者とか、モヒカンな不良で『品行方正』を手に入れたものとかおったしな。」


 ・・・・・・。


「あとはたたのスライムが『金属化』、『全身流動』、『逃げ足』を得たりとかじゃな。」

「メタ○スライムじゃん!!」


 扱いとしては極々似ただけのただのスライムになるのかな?

 というか、ちょっと待って、


「人間以外にもなるの?」

「ああ、半分は魔物として転生させたぞ。ワンサイドゲームはつまらんからな。

 でも、お主は人間じゃよ。」


 それは良かった。


「そうじゃ、強力なスキルにはデメリットがつくことがあるのじゃ。

 代償が必要になったり、再使用までに時間がかかったりするのう。

 そういったところも考えてスキルは選ぶんじゃぞ。

 ・・・まあ普通はデメリットあるスキルなぞ、そうそうないんじゃがな。」


 デメリットのあるスキルもあるのか。

 これはむしろそこそこのスキルをとってその組み合わせが大事になってくるかも。

 どうしようかなぁ。

 でも、とりあえずは定番のあれでしょ。


「一つ目は鑑定スキルで」


「・・・普通じゃのう。こうもっと派手なのにしてみんか?」


 いいんだよ、役に立つからテンプレって言われるんだから。

 実際ステータスとかスキルとかがあるなら絶対鑑定は強いんだよね。


「あ、でも鑑定がありふれたスキルだったりする?それだったら考え直すんだけど。」

「いや、普通に珍しい・・・というかお主で二人目かの?

 とりあえず、使い勝手が良いことは保証するぞ。」


 それはよかった。

 あと2つか。


 やっぱりスキルがある世界ならステータス上げるよりスキル無双だよね。

 となると・・・。


「二つ目はどんなスキルでも使えるようになるスキルで。」 

「・・・・・・。」

「どうしたの?なんか変なこと言った?」

「どうして…」

「ん?」

「どうしてそんな王道っぽく、且つ、地味なものにするんじゃあ!

 せっかく自分で決められるんじゃぞ。こう、『ぼくのかんがえたさいきょうのせんし』みたいなのあるじゃろ!

 何でも切り裂く剣とか!何でも防ぐ盾とか!」


 そういうのを矛盾ってゆうのでは。


「そう言われてもなぁ、そういうの選ぶとデメリットが怖いし。」 

「つまらんのう(ボソッ)」


 神様は何か不満があるみたいだね。

 十分強いと思うよ?

 そういえばスキルを作るスキルとかでもいいのかな。

 ・・・やめておこう。どう考えてもデメリットがつく。


 もう一つはアイテムボックスがいいかな。


「じゃあ・・・」

「よし、決めた。お主、次にまたつまらないスキルをとったらGとして転生じゃ。」

「!?」


 ナニソレ、ひどい。

 アイテムボックスは・・・ダメだろうなぁ。

 テンプレ系嫌いみたいだし。

 けどスキル2つ決まってるしなあ。この二つを生かそうと思うと・・・。


「よし、決めた。

 3つ目のスキルは・・・『スキルを使うためのスキル』にしてください。」

「ふむ、どういったスキルじゃ?」

「そのまんまです。例えば鑑定で見たのを保存しておいたり、奪ったスキルをちゃんと使えるように補佐するスキルですかね。」

「えー、そんなんでいいのか?

 ・・・いや、案外面白いのかの。まあ、Gにするのは勘弁してやろう。」


 ほっ、セーフだったようだ。さすがにGになるのはいやだからなあ。

 転生したらすぐに自殺するかもしれない。


「さて、これら三つのスキルじゃが、何か細かい注文はあるかの?ある程度までなら聞き入れるぞい。」


 特にないかなあ。鑑定だったり学習系のスキルって何か注文するところあっただろうか。


「ああ、デメリットが発生するようなら、なるべくスキルを使える方向で。他の部分は割とどうにでもなるから。」

「了解じゃ。では……」

「あっ、あとやっぱり鑑定はステータスとかまで見えるようにしておいてね。

 三つ目のスキルも会話とかしながら調整できた方がいいんで人格とか付けてください。それと二つ目も……」

「分かった、分かったのじゃ。多すぎじゃ。どんだけ好き勝手出きると思ってるのじゃ。一人の転生者に使えるリソースは決まってるのじゃ。全部は聞き入れきれんぞい。」


 というか無かったんじゃないのかと、グチグチ文句を言いながらも作業してくれる神様。

 素敵だと思います。


「さて、それではお主を儂の世界へとおくるぞい。達者での~~。」


 神様がそう言うと光が僕を包み込んだ。

 異世界かぁ、どんなところだろう。のんびりできるといいなぁ、なんて考えながら僕は異世界への一歩を踏み出した。









 チュンチュン……どこからかスズメの鳴き声が聞こえる。

 ワンワン……今度は犬か、平和だなぁ。

 モーモー……なんだ牛か・・・・牛!?


 なんか日本では普通聞かないような音が聞こえた気がする。って、ああ、ここは日本じゃないんだっけ。にしても牛って。


   ガチャ


 僕は何も考えずにドアを開けた。


 ・・・・・・なんか体長5メートルくらいの鷹と毛が銀色の狼とか牛の頭を持った亀がいる。


 僕は無言でドアをしめた。うん、なにあいつら?


   ピコンッ


 なんか変な音がなった。ポケットの中を探ってみると白紙の紙9枚と文字の書かれた紙がでてきた。


【解、鷹→トムホーク 

   狼→シルバーウルフ

   亀→うしがめ 】


 なにこれ?それぞれの名前が書いてある?


   ピコンッピコンッ


 電子音が二回なった。 


【解、ヘルプさんです。人外の転生者に対して基本的な知識を与えるために存在する神の作ったシステムです。何でも答えることが可能です。

 転生者の心に浮かんだ疑問に対して十回まで回答します。

 ご利用は計画的に。】


【解、その通りです。】


 おお、白紙だった紙に文字が浮かんできた。

 丁度思い浮かべた疑問に対する答えね。


 ・・・確認に対しても反応するのかよ!?


   ピコンッ


 ・・・オーケー、冷静になろう。これは罠だ。よく考えて使わないと失敗する。

 とりあえず?は禁止でいこう。


   ピコンッ


 ねえこれ勝手に反応しないようにできないの?

 判定が厳しすぎる。


   ピコンッ


 落ち着け。落ち着くんだ俺。ここでこの紙を破いたとしても何も変わらない。

 とりあえず読んでみよう。


【解、反応します。】


【解、質問が不明のため回答不可です。www】


【解、可能です。】


 うぜぇ。特に真ん中。分からないなら回答すんな。

 余計なことは考えないぞ。

 とりあえず、どうやったら勝手に反応しないようにできるんでしょうかねぇ?


   ピコンッ


【解、使用者からの要望により、以後「質問、~~」という疑問に対してのみ回答します。】


 サッサトシトケヨ。

 ・・・。よしっ、これで無駄にするのは終わりだぜっ。

 ・・・すでに3、4回無駄にしてるのは気にせずにいこう。


 何でも答えれるって言ってたな・・・ふむ。


「質問、この世界の全てについてものすご~く細かく教えてくれない?」


 こうすればどんな疑問でも解決!ズルい?ナニソレ、知らないなぁ。

 こういったことを想定しない方が悪いんだよ。


   ピコンッ


【解、……………】


 なんかものすごい細かい字でいろいろ書いてある。読めるか、こんなもん。


 これはいじめですか?


 あっ裏にもなんか書いてある。


【ざ・ま・あ

 ねえねえ、今どんな気持ちなんじゃ?プークスクスwww 】


 


誤字脱字等ありましたら報告お願いします。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
DREAM WORLD~2つの世界が交差するとき~
新作です。ほのぼの系VRものです。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ