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輝-hikari-  作者: misa
2/2

家族

私に2つ上の兄貴がいる。



兄貴は、面倒見が良くて小さい頃

私はお兄ちゃん子で兄貴の後を

ついて回ってた。



その兄貴の影響もあり、

私は小学4年生の時から不登校になった。



私の両親は私が小学4年生、

兄貴が小学6年生の時に離婚した。



私は父方、兄貴は母方に引き取られ

家族はあっけなくバラバラになった。



予兆はあったんだ。



私が物心がついた時には

両親は毎日のように、

顔を合わせれば喧嘩してた。



父は酒、ギャンブル、女、暴力を

振るっていた。



母は大人しく出来るタチじゃないので、

酔っ払って帰って来た父に

文句を言う。



そして、父は母に怒声、暴力を奮った。



私と兄貴は寝てても、

怒声や物音で目が覚める。



私の記憶によく残っているのは…



深夜、また物音で目が覚めた。



寝室のドアに隙間が空いていて、

そこから覗いたら…



倒れ込んでいる母に

大きな椅子を振り下ろそうと

してる、父の姿が目に映った。



私は咄嗟に部屋を飛び出して、

父に抱きつき、泣きながらも

必死に止めた。



「お父さん!!やめてよ!

お母さんが死んじゃうよ!!」



幼いながらにこのままでは

母が危ないと直感した。



気付いたら兄貴も部屋から出ていて、

母を守っていた。



父は子供には絶対暴力を振るわない

人だったから、私達の姿を見て

冷静を取り戻したのか、

椅子を大人しく置き、

離れていった。



私達は母に寄り添い、

「大丈夫??」と声をかけ、

抱き締めた。



母は、

「ごめんね、起こしちゃったね…

助けてくれてありがとうね…」

と言い、私達と一緒に

寝室へ戻った。



また母の顔に痣が増えた…。



母は気の強い性格で、

金銭的に余裕がある時は、

私達に優しく、話を聞いてくれた。



金銭的に余裕のない時は、

大して騒がしくしてもないのに

「うるさい!!!」と

急に大声で怒られた。



父は、私が女の子だからか

私には優しくしてくれた。



ほとんど怒られた記憶がない。



その反面、でかくなってく私に

父はどう接したらいいか

分からないみたいで、

遊んでくれる事はほとんどなかった。



父にかまって欲しくて

1度父の背中にボールを

投げた事がある。



その時父は、笑いもせず、

怒りもしなかった。



ただ私は遊んで欲しかった。



父はトラックの運転席をしていて、

たまに私が早く起きれた土日は、

トラックの助手席に載せて

一緒に連れてってくれた事もあった。



遊びに行くぞと言われ、

着いていったら競馬場

だった事もあった。



飲み屋に連れてってくれたり

父は不器用ながらにも

私の事を可愛がってくれてた。



私はその時、母よりも

父の方が好きだった。



特に何かしてくれる訳でもないけど、

何故か父が1人になるのが

可哀想で、私は父について行った。




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