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転校生

3人と一緒に登校しクラスへ行くと、いつも騒がしい連中がさらに騒がしかった。


「どうしたユウト、何かあったのか?」

「あぁ、おはようレオン」


俺が声をかけたのは騒がしい連中の中心にいたユウト・カンバラだ。こいつは異世界から来たらしく、倒れているところをスノーの父親のデオル・シュバイツに拾われ今は町のギルドで働いている。事情を説明したユウトはまだ学生ということで学園に通うよう言われ、文字などを必死に覚え今ここにいる。


「おはよう、んで何かあったの?」


「どうやらこのクラスに編入生が来るみたいだよ、僕はよく分からないけどこの学園に編入ってかなり大変なんでしょ?」


そう、この学園に編入するために受ける入試試験はとても厳しいのだ。正直この学園の生徒が今受けると7割は落ちる位難問ばかり出題されるのだ。この学園はエスカレーター式なので小学から入ればバカでもいられることはできる。まあテストは地獄だが。


「ねぇ、そんなことより授業終わった後買い物に行かない?そ、そのユウトと2人きりで行きたいなーなんて」


「いやそれよりも私と2人でギルドのクエストでも受けよ?」


ユウトの周りにいるクラスメイトの女子が2人でデートをしようと必死で誘っている。ユウトは背が高く顔がとてもカッコよく、まあイケメンというやつでいつもクラスの女子があの手この手で誘おうとしている。


「じゃあ今日も頑張れよイケメンユウト君」


と軽く言った後反対側の自分の席に向かう。後ろからレオン助けてー!と男の悲鳴まがいなものが聞こえるがいつものことなので無視して席に座る。


助けを呼ぶくらいなら誰かの誘いを受ければいいと皆が言うが俺は知っている。別にユウトは鈍感とかそうゆうのではない、ただ好きな人がいるから今の状況になっているのだ。ユウトは優しいから断ることが出来ず、もし誘いを受けて好きな人にそれを見られたら誤解をされる可能性があるからだ。


「ユウト君も大変だねぇ」


「ならお前が誘ってあの連中から解放してやれば?」


「なんで私?」


俺の前の席にいるスノーにユウトの救出を促すが、なぜ自分?とよくわかっていないようだ。まあぶっちゃけていえばユウトの好きな人はスノーなんだが、いつもアプローチしているが全く気づいてもらえないユウトがそろそろ悲しく思えてくる。イケメンが鈍感ではなく姫様が鈍感とは珍しいこともあるもんだ。


「ところで何の話してたの?」


「このクラスに編入生が来るんだと、よくあの入試を受かったもんだねぇ」


「ほぇ、それは凄いねぇ!」


「とりあえず俺は寝るから先生来たら起こして」


とスノーに言い、寝る体制に入った。はいよーとスノーの声を聞いた後俺は眠りにつこうとした時、少し奥の席でクラスの男子達が涙を流しながらリア充死ねぇ!とユウトに襲いかかっているのは無視の方向で大丈夫だと思いそのまま眠りについた。











「....さい」


ん、スノーか?先生来たのか?


「...なさい」


どうやら来たらしいなじゃあ起き


「起きなさいよ!!」


「うおあ!」


大音量の声が聞こえ飛び起きて周りを見ると、皆席に着き先生も来ていた。そして俺の横に立っている人を見るとそこには知らない人がいた。


「あんたせっかく私が自己紹介してるのに寝てるなんて二度手間になるじゃない!」


怒るとこそこなんだと思いつつそいつを見る。背はそこまで高くなく胸などもそこまで主張しているわけでもない、顔はシュっとしていて可愛いと言うより綺麗な顔立ちをしている。だが自分が見とれてしまったのは炎をイメージさせるその赤い綺麗な長い髪


「ねぇ聞いてるの!」


と言われて慌てていつものように振る舞う。


「あ、あぁ寝ていてすまないな」


分かればいいのよと言いつつ教室の前まで戻る。前にいるスノーを見ると顔を伏せて笑っている。このバカ姫と思いつつ教卓の前に立った転校生を見る。


「もう一度言わせてもらうわ。私はアイリス・バレンタイン、王国騎士団に入るためこの学園に来ました。よろしくお願いします」


自己紹介が終わり休み時間になるとアイリスの周りに凄い勢いで人だかりができる。といってもアイリスは俺の横の席になり俺は眠れず少しイライラしていると前にいるスノーがこっちを見てきた。


「いやーまさかレオンにいきなりどなるとは思ってなかったわ。起こさなくて良かったにゃわ!?」


まだ笑っているスノーに軽くデコピンする。


「ったくこっちは面白くもないっての」


ため息をつきながらクラスメイトにかこまれているアイリスに目を向ける。


「ありゃりゃ?もしかしてレオンあの子に一目惚れとかしちゃった!」


「んなわけないっての!」


ありえないことをいってきたので今度は強めにデコピンをくらわした。


「おいレオン、姫様の頭にあまり衝撃を加えるなバカ姫様がさらにランクアップするだろう」


いつの間にかスノーの横にいてバカ姫呼ばわりしたのはレンだ。団長のくせに姫をバカ姫呼ばわりはどうかと思うが基本学園内は団長の仕事はしないらしい。結構王国騎士団長もいい加減なのかもしれない。


「騎士団に入りたいんだってよ団長様?」


「まあ目指してくれることはありがたい、最近人手不足だからな」


バカ姫いうなー!と騒いでるスノーを無視してレンと会話しているとソラがやってきた。


「なぁなぁアイリスちゃんめっちゃ可愛くね!やべぇ惚れちまったぜ!」


といきなり俺の所に来て騒ぎだしたソラ。まあいつものことなので適当に流す。てゆうかその惚れている人すぐとなりにいるんだけど。


「ソラさんでしたっけ?すいません貴方とは付き合えません。」


まさか隣にいると思っていなかったソラは一瞬びっくりしたあとフラれたことを理解して泣きながら教室を出ていった。


「何か悪いことをしてしまいましたね」


「いやあいつはいつもフラれているからきにすることないよ」


ソラがフラれた回数はこれで86回目というとアイリスは少し笑った。


「それでバレンタインさんは何のようかな?」


「アイリスでいい、いや先程怒鳴ってしまったから謝りに来た」


「いやあれは寝ていた俺が悪かったよ」


「それとお願いがあるのだけれど、まだ教科書が届いていなくてよかったら授業中見せてくれない?」


「あぁいいよ、それよりアイリスは騎士団に入りたいんだよな?」


「ああ、私は騎士団長みたいな人になりたくて目指しているの」


とアイリスは目を輝かせながら俺に言ってきた。


「だそうですよレン騎士団長様」


「何か照れるな」


アイリスの隣にいるレンに目をやり言うと少し照れているレンがいた。


「え!?騎士団長様!」


とアイリスは驚き隣にいるレンを見た。なぜに流す自己紹介の時気づかなかった。


「ちょっとー!私を忘れないでよー!」


とスノーが騒いでいるがアイリスは固まっていて全然気づいてもらえなかった。


何かまた騒がしくなりそうだと思いつつ、授業開始のためのチャイムが鳴り響いた。

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