本日は肉料理を中心に
現れたその人物は、女体化してしまった魔王ヤード様の体を狙っている魔族側の宰相の一人でした。
まだ魔王ヤード様を狙っているらしく、意味深な視線をヤード様に送っています。
別れてまだそれほど立っていなかったので連絡を取っていなかったのですが、まさかその前に再び再会するするとは思いませんでした。
魔王ヤード様は私の後ろでガタガタ震えていますがそこで、いるだろうと思った人物が。
「おーい、メルト、今日の夕食は肉中心でいいか」
「……ソルト。食事のバランスを整え無いといけないと、いつも言っているでしょう。そういった所はヤード魔王様とそっくりですが……今日は力をつけないといけないので肉を中心にしましょうか」
ちらりとヤード魔王様の方を見て笑う魔族宰相のメルト。
そこで、ようやく軍師の方のソルトが私の後ろに隠れたヤード様に気付いたようでした。
軍師のソルトがにやりと笑い、
「……丁度いいから捕獲していくか」
「や、やるなら私も徹底的にやるぞ! というかルナ、手伝ってくれ!」
などと私を巻き込もうとしているのですが……私としては、巻き込まれるのも嫌だ、というのもあったのですが、
「これから調査をしますので魔力をできる限り温存しておきたいんですよ。ですからあまり戦いたくないですし、ヤード魔王様にもあまり戦って欲しくないのです。今日の所はお引き取り願えませんか?」
私は魔族の宰相のメルトと軍師のソルトにお願いをすると、二人は顔を見合わせて、
「調査、か。ひょっとして白い霧の件か」
「……どうしてご存じなのですか?」
「あのあたりは魔族の国との国境付近で、現在手伝ってもらっているとある方が確認を自らしたいというので、我々もここに来たのです」
「なるほど……では協力して今回は調査ができるかもしれませんね」
その方が戦力が増えていいかと私は思ったのだがそこでヤード魔王様が悲鳴を上げる。
「いやだ、絶対に嫌だ! だって隙あらば私を……」
「そんな余裕がある状況には多分ないので大丈夫だと思いますよ。いかがですか? お二方」
そう私が声をかけるとそこで宰相のメルトが、
「そうですね。協力関係はいいと思いますが、折角ですのでそこにいるヤード魔王様を差し出していただけますか?」
「……追加写真一枚で、引いていただけませんか。今回はヤード魔王様も貴重な戦力なのです」
「……それほどまでに危険なのですか。分かりました、今回は引きましょう。……そして今回の件について話し合いませんか? もう一人部屋にいますから、我々の部屋に行けば全員で話し合いができます」
「? どなたがいらっしゃるのですか?」
誰だろうと思い私が聞くと、宰相のメルトは微笑み、
「フィフス様です。魔王ヤード様が逃げたので、前魔王様のフィフス様にお手伝いして頂いているのです。最近は」
魔王ヤードがさらに震え上がる。
そして魔王ヤード様はメルトに、
「お、お前達三人で何を話しているんだ!」
「三人でどうヤードを捕まえるかの相談でしょうか」
「ル、ルナ、私はいかないからな!」
震えるヤード様に私はため息をついて、
「メルト様、余り怖がらせないでください」
「嘘は言っていませんよ。我々の目的はずっとヤード魔王様ですから」
そう答えるメルトン再びヤード魔王様が私はいかないと言っていたので、面倒くさくなった私は、魔王ヤード様を無理やり連れて行く事にしたのでした。




