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新しい魔法

 こうして私は新しい技を試すために練習場にやって来た。

 屋敷の一角にあるその場所は、木々に囲まれた中、灰色の四角い板が並べられた闘技場のような場所になっている。

 魔法の練習だけでなく剣術の練習などもここではやりやすいので行われている。


 表面は魔法では傷つかないような保護が為されている。

 それでも色々と気軽に私が魔法を使ったら大変なことになったので、修理なども考えると……私自身が治せるとはいえ、毎回するのは面倒だと思った。

 なのでその辺りを気を付けるようにしたり、私自身の魔法でこの闘技場にさらに保護するような結界を張ったりして使っている。


 今回は、私自身が戦ったり攻撃魔法を使う事はおそらくないのだけれど……。


「ヤード魔王様がね」

「うん? 私がどうかしたのか?」

「いえいえ。先ほどからユーグの隙を伺っているようだなと」

「当たり前だ。この邪神を倒し私は、必ず男に戻って見せるのだから!」

「……女性の人生も結構楽しそうな気がしませんか?」

「……いやだ。私は“男”だからな!」


 目を輝かせながら言い切った魔王様を見つつ私は、地面に保護の魔法をかけてから植木鉢を置く。

 ユーグは何がこれから始まるか気づいているのか離れた場所に逃げていく。

 そこで私はヤード魔王様に、


「これから攻撃を仕掛けますので、全力で抵抗してくださいね。これは新技ですから」

「新技ね。どんな技か分からないが、良いだろう。この私をそう簡単に倒せるとは思わない事だな」


 自信満々な魔王様。

 これはこれで都合がいい、そう私は小さく笑い、その植木鉢に魔法をかけた。

 時間操作系の魔法の新しい使い方で、相手を無力化するのにとてもいい技。

 

 実は以前のとある出来事にヒントを得たわけなのだがそこで、ヤード魔王様が悲鳴を上げた。


「な、なんであの触手植物が!」

「しかも品種改良を施した特別版なのでとても強いですよ。ヤード魔王様、頑張ってくださいね」

「ちょ、ルナ、く、やはり子供だから襲われないのか……“炎の矢”」


 そう言って、悲鳴を上げながらヤード魔王様は襲い来る緑色の触手を次々と引きちぎったり、炎で焼いたりして、枝という名の触手を落としていきます。

 以前のようにそう簡単には囚われてくれないようです。

 学習能力が先頭に関してはヤード魔王様は高いのかもしれません。


 とはいえ一度捕まれたなら最後。

 この前のように魔王様は、大変な状態(笑)になりそうなのですが。


「はあはあ、“炎の矢”」


 涙目になりながら必死に戦う様子を見ながら、これは常人には無理だなと悟ります。

 これは魔王様だから抵抗できるだけで、そこそこ強い魔法使いにしろなんにしろ、無力化できることは確かだなと思っていた所で、魔王様の足にぐるりと触手が絡みついて引っ張り上げる。

 それから涙目の魔王様は抵抗もむなしく……。


「さて、写真を撮りましょう」

「や、ま、待て、とる前に助け……」

「ヤード様、世界平和のために犠牲になってください」

「い、いやだぁあああああ、って、やぁあああんんっ」


 そこで、ちょっとアレな事になっていたりしたのですが、この触手は前も言った通り肌に触れて魔力を少し数だけなので人体に何の問題もありません。

 なのでその辺りの事は安心して私は写真を撮り、それから行きもたえだ絵になった魔王様を回収して、


「もう二度とルナの魔法の試しには、付き合わない」

「残念です。でもこの触手生物は都合よく大人だけを襲う事が分かったのでとても助かりました」

「……まさか私を選んだのは大人だから?」

「はい。私の“時間操作”で別の効果が出ても困りますので確認させていただきました」


 ヤード魔王様がその言葉に、疲れたようにうな垂れたのはいいとしてそこで、とんでもない情報が飛び込んできたのだった。



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