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魔法の練習に付き合ってもらう事に

 新しい魔法の練習台に、ヤード魔王様を連れて行く事になりました。

 実は私の屋敷の一角には、魔法の練習場があるのですが、そこで練習することに。

 ただ、その前による所がありますが。


 それが練習場と反対方向なのでそちらに歩いていこうとするとそこでヤード魔王様が、


「ルナ、そちらは練習場とは違う邦楽なのでは?」

「はい、実はこれには準備が必要でして。先日から、今日のための仕込みをしていたのですが……」

「そうなのか? ふむ、仕込みが必要な魔法か。なかなか面白そうだ」


 そう言って笑うヤード魔王様。

 この笑顔が後々涙目に変わることは容易に想像できたのですが、一番やっても大丈夫そうなのが、魔力の強いこのヤード魔王様なので仕方がないのです。

 ええ、そう、仕方がないのです。


 そう私は小さく黒く嗤っているとそこでユーグがすぐそばの草の茂みから出てきた。

 そして私を見上げて、


「ルナ、凄く黒い顔をしている気がするけれど」

「きっと気のせいよ。今日は新しい技を試そうと思って、ヤード魔王様に協力してもらうことになったの。暇だし」

「……新しい技。……そしてその植木鉢。……そして、ルナの固有能力は“時間操作”」


 そこはかとなくユーグの顔が青い気がする。

 気づかれてしまったか。

 これではユーグで試すことは出来なさそうねと思うが、そもそもユーグは今は子供なので目的の範囲内にはない。


 なので最適な魔王様に頑張ってもらおうと私は決めた。

 と、そう考えていた私だがそこでヤード魔王様が、


「一体何を考えているのだ? 不安になってきたが」

「固有能力“時間操作”の使い方を少し変えるだけです」

「“時間操作”か。確か限定空間内の“時間”を操る能力だったか」

「確かにそうとも言えるのですが、どちらかというと“空間支配”の意味合いが強いかもと最近は考えています」

「“空間支配”、なるほど。限定空間内の事象を操ると。だがそうなればその空間内では何でもできてしまうのでは?」

「となりそうなのですがそこには条件が課せられているのではないかと。それが、固有能力と呼ばれる物の性質なのではと考えているのです」

「……なるほど、特定空間内の“時間変化”のみに作用するのが“時間操作”だと」

「ええ、そしてそういった制限があるから、固有能力として容易に使えるのかと。こういった使い方しかできないとなると魔法の使い方がある程度限定されますので、使いやすくなるのかもしれません」


 固有の能力の制限自体が容易に出せる理由になっている、面白い仮説だと思いながら私が考えて……そこで気づいた。


「ユーグ、今の答えってどう?」

「大体あっているといった所かな。何しろ固有能力の範囲をどこまでに広げるかで変わってしまいますから。強い物だと……さらに付け加えるなら体への負担の軽減と世界への影響を少なくするためといった理由もありますね」


 などと説明されてしまった。

 確かに体への負担はこの能力は大き目かもしれない……そう私が思った所で練習場にやって来たのだった。

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