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魔王様はドジっ子メイドになりました

以前、色々あって書く気力がなくなり無理やり終わらせた作品ですが、アルファの恋愛対象のコンテストに出したのを機会に続きを書くことにしました。よろしくお願いいたします。

 こうしてヤード魔王様(♀)との生活が始まったわけですが、


「ルナ、一つ聞いていいか」

「何でしょうか。ヤード魔王様」

「……そろそろ暇なのでメイドのお仕事をしてみたいのだが」

「駄目です」


 私は即答して、ヤード魔王様の髪を編み込み、みつあみにして後ろでくるりと輪を作ります。

 それから、白い花と真珠で彩られた髪飾りを付けて、


「よし、完成。つややかな髪が美しく彩られてしまった。うん、上出来だわ」

「そうかそうか、それでそろそろ私にメイドの仕事を……」

「駄目です」

「そんな! 暇なのに、しかもメイド服まで着たのに!」


 そう言って本日のメイド服のスカートの端を軽く摘まみ、めくる。

 端の方なのでスカートが短いとはいえ中の方まではフリルが重ねられて見えない。

 ちなみに本日は、縞模様のタイツと合わせた柄のメイド服です。


 屋敷のメイドたちもこういった服を作るのが大好きな集団がおりまして、というか屋敷のメイド長がその中心人物で、その昔は私が着せ替え人形のようにされていたのですが、よくそのメイド長が、


「早くルナ様も大きくならないかしら」

「何故ですか?」

「行動的なミニスカートなど、変わった衣装も着せたりできますのに。ああ……」


 と嘆かれていたのですが、この魔王様……元男な美女を連れてくるとそれはもう、メイド長が本気を出しまして。

 とはいってもそれで一緒に作っているメイドの方々も、この美少女な女魔王様が気に入ってそういった格好を張り切って服を作っています。

 ちなみにこの世界では魔法で刺繍をしたり布を切ったり、縫い合わせたりもp出来るようですが、最近は工業化? のようなものが進んでおり、布自体も大量生産されて安価なものが出回っています。


 また、染色に関しても天然由来の物から、合成されたものでの染色が主流となっており、発色の良い布が安価で出回っています。

 なのでこの鮮やかな青色のメイド服も実は、それほど高級品ではないのです! ……原価は。

 さて、この魔王様をこうやって着飾らせるのには我が家にはもう一つの理由があります。


 それは、暗殺者対策。

 この女体化したヤード魔王様の美しさに一目惚れして、暗殺者たちが次々とその暗殺家業から足を洗ったり告白したりの凄い状況に現在なっております。

 ちなみに男に告白された魔王様は涙目になっていましたが。


 おかげで私は平穏な日々を送れているわけでしたがそこで魔王様が、


「それでも少しでもメイドの仕事をさせてくれ」

「……ヤード魔王様、この前は何をやらかしたのか覚えていないのですか?」

「……どれだ」

「自覚があるのは良い事ですが、鏡の拭き掃除と称して、我が館の一角を空白にした件です。……壁と床と天井が無くなった時は、何が起こったのかと思いましたよ。だって雑巾とバケツしか渡していなかったはずですし」

「あ、あれはちょっと効率的にやろうと魔法を使っただけで」


 必死で言い訳しようとする魔王様。

 だがドジっ子メイドには仕事をさせてはならないという、切実な状況をそれ以外に経験していたので私は、


「それほどまでに暇なら、ユーグを追いかけまわしたらどうですか?」

「すでに追いかけて逃げられたんだ」

「そうなのですか……仕方がありませんね」


 私がため息をついてそう告げるとそこで魔王様は目を輝かせて、


「何をするんだ?」

「私の新しい魔法に付き合って頂けますか?」


 そう私はヤード魔王様に問いかけたのだった。





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