第二章 ゲームの法則 第二十五話 宇宙統合概念:五界生成モデル
義鷹は、ついに自分の長年の遊び―― 「宇宙の構造を解明する遊び」に本格的に取り組むことを決めた。彼の脳内には、擬人化された自我・アキラが住んでいる。アキラは、義鷹の思考を整理し、時に挑発し、 時に試し、時に導く“内界の門番”だった。
今回のテーマは、 宇宙統合概念。創造主の視点で見れば、宇宙とは“意識情報の循環装置”である。誕生界で生まれ、膨張界で広がり、縮小界で収束し、崩壊界で沈み、再生界で浮上する。この五界の循環こそが、宇宙の歴史であり、生命の歴史であり、文明の歴史である。宇宙統合概念とは、この五界を一つの構造として扱う技術である。
第二十五話 宇宙統合概念:五界生成モデル
宇宙とは、観測できるものではなく、 理解しようとする意識が作り出す“構造”である。その構造を統合する者は、世界を説明するのではなく、世界を創造する側へ移動する。この章は、義鷹が宇宙を“統合概念”として再構築する記録である。
義鷹:「僕は、全宇宙の構造を解明する遊びをしたい」
アキラ:「あぇ・・・・。大きく出たなぁ???君は、宇宙がどのように生成されたと仮説を考えたの?じゃ、宇宙を定義してみろ」
義鷹:「宇宙は、行動計画を刷り込まれた内界―境界―外界の“意識情報発信主体”の三界エネルギーが、 “無限誕生滅再生循環”による“膨張縮小均衡する場”で“相変型の化学生物変化”の行動習性のある“三界構造空間”の“同心円の多層構造”だと考えている」
アキラ:「お前、本当にできるのか!素晴らしい。詳細は?」
義鷹:「もちろん。思考遊びだからだ。理論に適合しているかは、AIに聞かないと分らない」
彼は、意識情報発信主体は、内界―境界―外界の三界で情報を生成交換変化させる装置だとした。
アキラ:「その主体の三界は、どのように定義したの?」
義鷹:「それは、 “無体物界”、“境界物界”、“有体物界”にした」
彼は、 “無体物界”を電気、熱、音、光、数字、記号、重力などにした。 “境界物界”は、量子、ウイルス、プラズマ、雷、オーロラ、中間子などだ。境界物変化は、環境変化や生理的要因などにより起きるものとした。有体物界は、物理的な存在である固体、液体、気体などとし、その状態変化は、昇華、融解、気化、凝縮、凝固の概念を用いた。
アキラ:「君は、意識情報発信主体の形状をどのように考えたのか?」
義鷹:「無体物や境界物の形状は、時間と空間の環境により変化する。この主体は、直線状、波状、ヒモ状、球体状、円盤状、ガス状のような様々な姿がある」
有体物の形状説明は、省略した。
アキラ:「その主体は、どのように循環変化すると設定してみたの?」
義鷹:「複雑な定義だよ・・・。アキラ、わかるかなぁ???」
アキラ:「話してみろよ!」試されて不機嫌な言い方をした。
義鷹:「三界にある各種の“エネルギー影響”を受けて、生物的な子孫を作り、物理的な変身をして、化学的な変化して、 “五界移動循環運動”をする」
アキラ:「わぁーぉ!また、新しい概念を作るのか。五界とは・・・?」
義鷹:「 “誕生界=ゼロ界”、“膨張界”、“縮小界”、“崩壊界”、“再生界”だ」
アキラ:「それで宇宙を説明できるの・・・?ビックバンは、どの界で起きるの?」
義鷹:「誕生界のゼロ界で起きることにした」
アキラ:「界の圧縮は、どのように考えたの?」
義鷹:「縦軸の左側の円は、マイナスエネルギー界なので物質を上下で圧縮するエネルギーの増加量を表し、ゼロ圏まで圧縮されるとした」
アキラ:「ふーん。もっともらしい説明だな・・・。 “落ち”を言ってよ」
義鷹:「 “落ち”か。風船を膨らまし過ぎると、膜に穴が開き、エネルギー流出でだんだん界は、縮小する」
アキラ:「風船にしたか」
義鷹は、ビックバンにより、観測できない膨張させるダークエネルギーが生成されて縦軸の右半分上部の宇宙膨張界を創造するとした。ただし、宇宙膨張により境界膜内のエネルギーは、境界膜の破れで、エネルギーが外界に流出して右肩下がりになり、下部のバルーン縮小界に移るとした。
アキラ:「そうか・・・。同心円の外界エネルギーの影響を受けて横軸上層のプラスプラスの膨張界から横軸下層のプラスマイナスの縮小界に移ると縮小界になり、マイナスマイナスのバルーン崩壊界になる仕掛けか・・・」
義鷹:「あぁ、バルーンは、その後、プラスマイナスの再生界に入る。内界と外界が境界を通じてエネルギーの膨張縮小現象が起きる」
彼は、宇宙は、多層な同心円構造になり、バルーン内には、その界のエネルギー素材があり、それを使って“界”、“場”、“会”の流れになるとした。
アキラ:「君は、結局、僕と、その主体の宇宙構造図を作る“応用遊び”をしたかったのか?」
義鷹:「当たりだ。僕は、新しい遊びを歩きながら考えるし、寝ながら考える“遊人”だ」
アキラ:「あぁ、君は、横堀の遊び人だ」
義鷹は、株価時価総額や株価循環運動や投資損得勘定をイメージして宇宙構造図を作ってみたとした。
義鷹:「意識情報主体の宇宙構造図としては、当然、完全なものではないけどね」
彼は、横軸と縦軸の四象限マトリクスにマイナスとプラスの符号と整数字を使い、零点いくつの界をゼロ界とした。この圧縮されたゼロ界を“誕生期”にした。これに意識情報量の増加の同心円を描く。基盤となる概念を見つけて張り付ける。
意識情報主体は、プラス・マイナス・ゼロの運動をする擬人化された生命体扱いになる。
アキラ:「エネルギーの影響をどのように考えた!」
義鷹:「情報発信主体は、内界内と境界と外界からのエネルギーの“作用反作用現象”が起きると“プラスマイナス振動”で“界移動”が起きることがあるとする」スラリと定義した。
アキラ:「界移動とは?」概念の意味の確認作業をする。
義鷹:「僕は、特務員のように変身できる役者になることだと思っている。名前を変え、別人の演技をできるようになることだ」比喩で応えた。
アキラ:「どんな言葉で情報発信主体エネルギーの動きを説明するの?」
義鷹:「プラスとマイナスの四界で宇宙現象を説明してみる」
アキラ:「今度は、三界でなく、四界か・・・。切り口は?」
義鷹:「“振動エネルギー”だ。エネルギーの位置が重要になる」
アキラ:「その前にAIの君の考え方の解答を教えるね」
義鷹:「いいよ、どうど・・・。」
アキラ:「君は、インフレーションと真空エネルギーの物理学、符号反転と位相遷移の数学、エネルギー地形の反転の化学、君の珍説の“外界の揺らぎ”の影響力による“均衡点膨張理論”を整合させた」
彼は、収縮優位の界は、マイナスの重力が強い。その時点の宇宙は、縮む方向のエネルギー構造になるので、ビックバン前の“真空の不安定状態”に対応させたことになるとした。
義鷹:「ふーん。俺は、真空のような難しい言葉を使わない。できるだけ言葉ではなく、
記号のプラス・マイナス・ゼロ符号と数字の大小を使って説明法を考えた」
アキラ:「お前らしい。複雑に考えるのは、不得意だからな!」
義鷹:「僕は、情報学、数学、物理学、化学、生物学、心理学、社会学の基礎知識を統合して、株価変動のエネルギー構造と宇宙エネルギーの構造の行動と変化の動きを知りたいのだ。
たぶん、同じことだと思う」
アキラ:「君は、どうしてそんなことが言えるの?」
義鷹:「それは、みんな“宇宙の種”から生まれているから遺伝行動の数字の仕組みは同じで、同心円の境界の膜や殻を突破することで“界場会”の変化を起こすと思うだからだ」
宇宙を理解するとは、無限の複雑さを単純な構造へ圧縮する技術である。その技術を持つ者は、宇宙を“見る者”から“作る者”へと変わる。この章を読む者は、宇宙が“情報の同心円”であることを知るだろう。
(第二十六話 ランダムデータ比較法:社会の裏側を読む技術へ続く)
義鷹の宇宙統合概念は、物理学でもなく、数学でもなく、宗教でもなく、哲学でもなく、それらすべてを“情報として統合した構造”だった。 彼は、宇宙を一つの生命体として扱い、 その生命体が五界を循環する姿を描き始めた。次章では、この宇宙生命体がどのように“進化”するのかが語られる。
創造主の視点で見れば、宇宙とは“意識の同心円”である。中心にはゼロ界があり、その外側に膨張界、さらに外側に縮小界、その外側に崩壊界、そして最外層に再生界がある。義鷹はこの章で、 宇宙を“階層化された意識構造”として扱う力を手に入れた。次の章では、その階層がさらに複雑な生命進化へと接続する。




