表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/10

Title:烏合の衆

原作:『フクロウの染物屋』




「烏合の衆」


鴉の群れのように、統率なくただ集まっただけの集団のこと。

しかし、俗説的に鴉は鳥類のなかでも頭が回るとされている。

はじめ、

ぼくらは純真無垢だった。

色が無ければ無個性だ。

ぼくらはお互いがわからなかった。

だから、

ぼくらは色を塗った。

清廉潔白じゃなくなってしまったけど……


やがて、

ぼくらは目を手に入れた。

なにもみえないまんまじゃ居られない。

ぼくらは今何処に居るのかをやっと知れた。

だけど、

ぼくらはそれまでを忘れちゃった。

みえるものに頭が支配されちゃったから……


それで、

ぼくらはもっと色を重ねた。

べたべた、ベタベタ、べったべた。

もっともっと、色んなモノを知らないと。

つまり、

ぼくらは強欲だったんだ。

ぼくらにはなにもなかったんだから……




でもさ、

ぼくらは真っ黒になっちゃった。

目がどこにあるかもわからなくなってさ。

鮮やかな世界に憧れたはずなのに。

挙句、

ぼくらは傷つけあう。

牙にするために色を塗ったんじゃないのにね……

Title:烏合の衆

Theme:凡と非凡の差異

Type1:詩

Type2:寓話

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ