はじめに:この部屋の存在についての説明
Title:ハレンチな心
Theme:自己紹介
Type1:モノローグ
Type2:備忘録
思ったことを何でも口にしてしまう。
何か言いたくなれば、怒られるとハッキリしてない限り言ってしまう。
自分のこともペラペラと喋ってしまう。
絶対に言わないでと言われたことは言わないのに、自分の秘密はあってないようなものなのだ。わかりにくくして伝えているにしても。
だから質疑応答の類は好きだ。
こちらは素直にペラペラ喋っているのに、相手は煙に巻かれたような顔をする。その反応が大好きだ。
自分のことは話のネタでしかない。
自分は自他ともに認める変人だ。その自覚はある。
自らを少し晒せば他人の気をいくらでも引ける。自分の恥ずかしい過去すら、訊かれたら答えるのだろう、いややっぱり嘘かもな。
心の身売り。
自分には秘密がない。
自分の心を守るのは肥大化した自己愛だけ。
そんな自分が表現者となって、これ以上何を晒すのだ?
そんな自分を晒して、何がしたいのだ、俺は?
なんて嘆いても、結局自分に酔ってるだけだよ。
……いくつか理由はあるけど。
まず大半が「自己顕示欲の具現化」じゃないかなぁ。
次に「備忘録」「記録」「遺書」の意味合い。
まずさ、世に出てる大体の創作物って、創作者の自己顕示欲に因るものだと思ってんだけど、どうかなあ?
いや、もちろんね? ピカソの『ゲルニカ』みたいな、明らかななにかしらのメッセージ、伝えたいことを発信するために作られてるのもあるはずよ? それはそう。ていうか、斯く云う俺も多少は伝えたいことがあるからこの作品群をこうやってデジタルタトゥーに近い形で遺してるんだけどさ。
ただ、やっぱり、創作物をつくるってのは、脳ミソの中身を大公開しちゃうのと大差ないわけよ、きっと。そんなイカレた行為を成さしめるのは自己顕示欲に突き動かされた結果だと思ってんだけどね。
あー、勘違いしないでほしいんだけど、なにも俺は自己顕示欲を悪いことだとは言ってないよ。そりゃあまり崇高なものではない、どっちかと言うと醜い欲望に分類されるだろうけど、ここを否定してしまったら、この部屋も否定しなきゃいけないからね。自己崩壊しちゃったらアカンでしょ?
少なくとも、犯罪とかに走って存在を示そうとするよりはド健全な発露だと思ってるよ俺は。防衛機制の昇華ってヤツ? ……なんか違うような気もするな?
まぁとにかく俺は、俺の脳ミソの中身をココで公開しちゃっても面白がってもらえるだろうなぁ、と思って、ココで与太話をしておこうって思ったんよね。
んで、備忘録とか、って話に移るけど。コレは本当にそのまんまの意味だよ。
将来、年食ったときに、俺が今のままの思考でいるとは考えにくいじゃん? 多分、今コレを読んでる【観測者】もそうだと思うんだけど。
それでさ、俺は今の俺が好きなんよね。それが将来変化して、今の俺がどうだったかを確かめるには、こうやって記録しておかないと。変化した後の俺が今の俺を想起してもバイアスかかって正確に思い出せるわけないんだから。それってすごく寂しいっていうか、嫌だなって。
遺書、っていうのは、なんつーの? さっさと死にたいとは思ってるから、今のうちに考えてること叩きつけとこーって事だ。
まぁ要するに、この部屋は「強烈な自己愛の結果生まれた」って言えそうだね。
だから、この部屋にあるものは全部、誰も知る必要は無いんだよ。世界の真実とかを書き記したようなものは無いつもりだし。
でも、それが誰かに爪痕を遺したならば。
それが俺の存在証明になる。
まぁだからさ、スプーン一杯分くらいの情報量しかないようなことでも、少しでも味があるならこの部屋に放り込んでいくと思うよ。
なのであなたには、是非、多少なりとも傷ついて帰っていただきたいね。