表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/16

01 自己紹介

『リヴァイス 19 特使勇者と伏魔の紙集』の別視点、


 新登場キャラのお話しです。


 お楽しみいただければ幸いです。



 私の名前は磨原煉子 (マハラネルコ)、15歳。


 地味に、生きてます。



 召喚されてからのなんやかんや、が知りたい人は、


 次のページへ、どうぞ。



 この下にあるのは、


 地味な、自己紹介。



 家族は父母兄私の四人。


 家族仲は悪くないけど理由アリ、理由は後述。


 住んでるところは地味で特徴の無い町の地味な一軒家だけど理由アリ、理由は後述。


 学業平凡運動それなり、これは理由ナシ、ただの平凡人間なだけです。


 友人関係希薄なのは、自分のせいなのか環境のせいなのか、理由は後述。


 趣味は、いわゆるオタ活、ただしソロ、理由は後述。



 以下は、理由。



 両親はごく普通の人。


 父は会社員、母はパート、だったそうです。


 普通じゃ無くなったのは、遺産が転がり込んでから。


 小さい頃の父が懐いていた資産家のおじさんが、遺産を残してくれたそうです。


 ただ、その額が半端無かったとか。


 何やら揉めに揉めたらしいです。


 で、なんとか折り合いをつけたそうなんだけど、両親はそれ以降親戚付き合いをスパッとやめました。


 その面倒ごとは、なぜか父の会社や母の勤め先、ご近所にもバレまして、結局全て綺麗にして引っ越し。


 今住んでる家にたどり着くまで、何度も引っ越したとか。



 そこで家訓『地味に、暮らそう』


 立派な豪邸や高級外車みたいな派手な生活はトラブルの元、我が家は凡人ぞろい、地味に暮らそう。


 私自身は生まれてからずっと地味暮らしが身に染みていますから、特に思うところは無いです。



 ついでに、もうひとつの家訓『家族は、仲良く』


 なんと言いますか、『閉じてる』家族だからこそ仲良くしましょう、みたいな。


 私的には、不満は無い、です。



 今の父の肩書きは、作家。


 父の書いたものは、正直面白くない。


 もちろん趣味嗜好は人それぞれで、父の書いたものが大好きな人もいたのかもだけど、私にも好き嫌いを表明する権利はあるわけで、つまりは父の書いたものは私には面白くない、なのです。


 目立たないように最低限の近所付き合いは続けていた両親、散歩のたびに『作家先生は今日も呑気だねえ』などと言われてにこにこしていた父は、それなりに幸せだったのだろうと思います。



 専業主婦の母は、何というかおっとりした人。


 物静かで、いつもにこにこしていて、大声で叱られたことなんて幼い頃からも一度もなくて、何か問題が起きると私をぎゅっと抱きしめてくれていました。


 もしかして結構なお嬢様だったのかも知れないけど、我が家では親戚関係の話はタブーだったので、真相不明。



 なんだかいろいろ好き勝手言っちゃってるけど、私は両親とも、大好きです。



 もし我が家で問題人物をひとりあげるとしたら、兄、ですね。


 何と言いますか、そつなく生きてる人、です。


 学業平凡運動それなり、ただし私と違うのは、わざと能力を隠しているから。


 幼い頃から地味に生きろと教育されて、言われた通りにそつなくこなしてきたようです。


 友人関係も普通、ただし家に友だちを呼んだり外泊したりは、ナシ。


 なぜなら、私生活がかなり尖っていたから。



 初めての子ということで、兄は結構甘やかされたようです。


 おねだりすれば欲しい物を買ってもらえた、みたいな。


 兄がすごかったのは、小さい頃から欲望のコントロールが出来ていたこと。


 おねだりはここぞという時に、みたいな。


 両親が気付いた時には、すでに一人前のオタっ子が出来上がっておりました。


 ただ、友達に自慢したりとか目立つことはしない。


 ひとりで完結した状態だからいいか、なんてそのままにしておいたのが運の尽き。



 確かにひとりっ子ならそれで完結していたのでしょうね。



 私、生まれちゃいました。


 兄、大喜び。



 カードゲームのお相手、テレビゲームのお相手、魔女っ子衣装など変身グッズフルセットの試着要員。


 英才教育ですね。


 お兄ちゃんっ子の地味なオタ娘、育成されました。



 物心つく頃には、これって普通じゃ無いななんて考えちゃいましたけど、


 軌道修正して何になりたいなんて野望があるわけでもなく、


 今に至る、という感じです。



 自分の趣味、ちゃんと持ってます。


 最初は、市販品の魔女っ子衣装をグレードアップしたくて裁縫が得意な母におねだり。


 だんだん自分でやるようになって、


 コスプレ女子、いっちょ上がり、です。


 作品を発表したりはしません。


 自分が着たい物を、試行錯誤しながら完成させて、着る。


 兄には絶対に見せません。


 これは、私の、趣味。



 で、力作の魔女風ドレス。


 完成したソレを着て、


 鏡の前でポーズをとった瞬間、



 召喚されちゃいました。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ