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冬の花火

作者: 筆影

クリスマスの色がまだあちこちに残っている。

暮れが迫ったこの時期、街は特に賑やかだ。

まだ20:00を回ったばかりなのに

すっかり出来上がってしまっている酔っ払い。

一つのポケットに二人で手を入れて幸せそうに歩くカップル。

そんな人々を横目で眺めながらサヤカはコートの襟を立て直した。

例年より厳しい今年の冬の寒さから身を守る為なのか

楽しそうな周りの人々を視界から遠ざける為なのか

サヤカ自身にもそれは分からない。


水曜日の夜になると、サヤカは街を歩く。

3年程付き合っていた恋人に1ヶ月前別れを告げられた。

他に大切な人ができた。彼はそれ以上何も言わなかった。

強がって、精一杯の作り笑いで見送ってやったが

置き去りにされた心が癒されるのを待つには

まだかなりの時間が必要なようだ。

彼の休みに合わせて毎週水曜日に必ず空けていた

会社をあがってからの6時間は

まるで朝焼けの空に浮かぶ満月のように

ぽっかりと一週間に取り残されてしまった。

勤め先のお台場イーストウォーターモールを出ると

彼と一緒に歩いた道をトレースする。

夜の街が想い出で滲んでくる。

自分のどこが悪かったのか、何が足りなかったのか。

自問を繰り返しながらサヤカは歩き続ける。

気がつくとパレットタウンの観覧車の前にいた。

何度か一緒に乗ろうと誘われた事があったが

二人で観覧車に乗ると別れるというジンクスが頭をよぎり

がんとして乗らなかった。

馬鹿馬鹿しい理由だと自分でも思う。

でもできなかった。どんな小さく下らない事でも

別れを連想させる事に関わりたくなかった。

あの時見ない事に決めていた景色。

今はもう止める理由は何も無い。


平日の夜の観覧車は空いていた。サヤカ以外に客はいない。

チケットを買ってゴンドラに向かう。

見るからにやる気の無さそうな係員がいた。

「いらっしゃいませ、チケットを拝見します・・・。」

目を合わせようともせず、手を差し出してチケットを求める。

チケットを差し出しながら、サヤカはある希望を係員に伝えた。

『あの、22番のゴンドラに乗せて欲しいのですが。』

普段は人見知りをする方だが、勇気を振り絞って声に出した。

「えー?困りますねぇ。」

『お願いします。どうか・・・』

サヤカが言い終わらないうちに係員が遮る。

「規則でゴンドラはお選び頂けない事になってますんで。」

制服からきついタバコの匂いがする。サヤカはタバコが嫌いだった。

そしてこの面倒だ、という気持ちを隠そうともしない係員の事も好きになれそうにない。

今私がどんな気持ちでいるのか、あんたに分かるのか。

理不尽で言いようの無い気持ちが溢れ出てくる。

『いいじゃない!どうせこんな時間に客なんて来やしないんだから!!』

目に涙を溜めながら訴えるサヤカの剣幕に驚いていたが

やがて呆れ果てたように係員は言った。目はサヤカを見ていない。

「・・・分かりました。特別ですよ。もう少々お待ち下さい。」

自分の希望は叶ったものの、気まずい時間が流れる。

やがて22番ゴンドラが来た。

「お待たせしました。どうぞ。」

ぶっきらぼうに係員が言う。無言で乗り込むサヤカ。

悪い事をしたかなと少し思ったが、どうしても22番に乗りたかった。

彼の誕生日と同じ22番のゴンドラに。

それに係員のくせにあんな不親切な態度を取る向こうだって悪い。

自分の中で折り合いをつけると、改めて窓の外を眺めた。

まだ1/4も回っていないが、少しずつ少しずつ夜景が広がり

冬の澄んだ空気の中に色とりどりの光が浮かんでくる。

遠くにディズニーランドの花火が見えた。

『いいなぁ。私もあんな風になりたい。』

独りきりのゴンドラの中に、サヤカのつぶやくような声だけが響く。

『きれいで、みんなに好かれてて。ぱっと咲いて消えていく。』

膝の上で握り締めた手に涙がぽたぽた落ちてくる。

『なんでだろ・・・。もうわたしも消えちゃいたいよ・・・。』

声を上げて泣く、という事ができなかった。

昔から引っ込み思案で周りに流されがちだったサヤカは

いつしか自分自身に甘える方法も忘れてしまっていた。

ただただすすり泣く声を乗せ、観覧車はお台場の夜を一周する。


「ありがとうございましたー。」

短い空中の散歩が終わり、ゴンドラが戻ってくる。

相変わらず気だるそうな係員の声はサヤカには聞こえていない。

乗った時と同じように独りで降り、乗った時と同じように独り歩いていく。

サヤカの背中を、観覧車のイルミネーションだけが静かに見送っていた。






「サヤカ、明日の夜開いてる?」

『明日の夜?・・・ごめん、ちょっと無理。』

「あんた最近付き合い悪いよ〜。何か約束あるの?」

『約束ってわけじゃないんだけど、どうしても行きたいところがあるの。』

「何それ!?あんたまさか、新しい男でも・・・」

『・・・。』

「分かった、ごめんごめん、これ以上聞かないよ。」

『ごめんね・・・。』

「なんかあったら相談しなさいよ!いつも一人で抱えこむんだから・・・。」


ぶつくさ言いながらレナが正面を向きなおす。

サヤカとは同期で同い年だが、性格は正反対。

見た目も行動も派手で目立つ。

そんなレナは、いつもサヤカの事を気にかけていた。

ショッピングモールのインフォメーションという小さな空間を

毎日共有している同僚である、という事以上に

自分には無いかわいらしさを持っているサヤカを

単純に気に入っていた。


サヤカ本人から彼と別れた事は聞いていたが

それ以上の事は聞かされていないし

また先ほどのやりとりの様に深く聞かない事にしている。

時には立ち入らない事こそが相手に対する思いやりになるという事を

見た目とは裏腹にレナはよく心得ていた。

だが、最近サヤカの様子がおかしい。

うつろな目をしている時が増えたし

水曜日は必ずどこかに出かけているようだ。

サヤカがもし何かの間違いを犯してしまったら

後悔してもしきれるものではない。

悪いとは思いながらも、レナはサヤカの後をつけてみる事にした。


水曜日。いつも通り仕事を終えてロッカールームで着替えを済ませると

サヤカは足早にあがっていく。

平静を装って「お疲れ」と声をかけ

サヤカが出て行ったドアが閉まるのを見届けると

すばやく、しかし慎重にレナも外に出た。

うつむき加減に歩くサヤカの後を

一定の距離を置いて尾行する。

テレビでよく見る刑事や探偵になったようで

なんだか妙にわくわくしてくる。

今はそんな場合じゃないんだと気持ちを押し殺しつつも

想像は後から後から膨らんでくる。

変な宗教に入っていたりアブない店に入っていったらどうしよう。

いや、もしかしたら本当に新しい男かも。

それならそれで微妙に悔しいが

その男がひどいヤツで、そのせいで最近のサヤカは・・・。


レナの少し斜め上をいった心配など全く知らないサヤカは

いつものようにパレットタウンの観覧車に乗る。

意外な目的地に驚きつつも、レナは係員にサヤカの事を聞いてみた。

タバコ臭いこの係員はいかにも迷惑そうだったが

大事な友達が危ないかも知れないのだという

レナの強い問いかけに負け、しぶしぶ話しだした。

毎週水曜日、22番のゴンドラに一人で乗りに来る事。

いつも浮かない顔をし、降りて来る時には必ず目を腫らしている事。

一通り話を聞くと、レナは自分の事を話さないよう係員に頼み

サヤカが降りてくる前に観覧車から離れた。

そうだ、あの子はいつも夜景を見るのが好きだと言っていたっけ。

彼の話はいつも聞かされていたから、22番にこだわる理由は分かる。

自分はサヤカの為に一体どうするべきか・・・。


星の無い夜空に鮮やかに浮かぶ観覧車を見上げながら

レナは一人自分に問いかけていた。




22番ゴンドラの中、一人花火を見つめながら。

サヤカはバッグの中から一通の封筒を取り出した。

昨日の夜自分で書いたものだった。


『私が居なくなってしまったら、この世は何か変わるのかな。

私はいつも花火になりたいって思ってた。

すぐに消えてしまうけど明るくやさしくみんなを照らす花火に。

うらやましいね、花火って。

今、もし私が消えてしまったとしても、きっと何も変わらない。

一番悲しんでくれると思ってた人はちがう人の所にいっちゃった。

私はもうこの世界に居る価値がないんだ。』


読み返すと大粒の涙がこぼれてくる。

誰に宛てたものでもない、感情にまかせた幼稚な文章。

涙で濡れてしまわないように急いで封筒に戻すと

サヤカはそれを座席シートの裏に隠した。

無機質だが誰に対しても明るい光を投げかけるこの観覧車なら

何も言わずに聞いてくれるのではないか。

夢見がちな少女のような発想を自分でもおかしく感じたが

それでもこうせずにはいられなかった。


消えてしまいたい。

サヤカは本気でそう感じていた。






水曜日。

いつもと同じようにレナからの誘いを断りつつ

いつもと同じ場所にサヤカは向かった。

最初のうちこそ一人で観覧車に乗るという行動に

後ろめたいような恥ずかしいような思いがあったが

今はもう慣れたものだ。

いつまでも気に入らないのはこの係員だった。

相変わらずタバコ臭く、無愛想だ。

最近吸う銘柄を変えたのか、前にも増して独特で強烈なにおいが

制服全体からぷんぷんしてくる。こっちにまで移ってきそうだ。

係員の方もすっかりなじみとなってしまったこの客が来ると

何も言わずに22番ゴンドラを待ち、機械的にサヤカを案内する。


一周16分の空中散歩がはじまる。

何度見ても切ないが、何度見てもきれいな景色だった。

建物や看板のネオンの光の中に

クレーンの赤色灯がぽつぽつと紛れている。

あそこにもやがてビルが立ち、この夜景を一層彩るのだろう。

都会の時間は流れるのが速い。

油断をするとすぐに周りは変わっていってしまう。

その事が余計にサヤカの孤独感を募らせてゆく。

自分は必要の無い存在なのだという思いもまた同じだった。


ゴンドラが頂上にさしかかる辺りで

サヤカはふと、手紙を忍ばせた事を思い出した。

消えたい、という思いをぶつけた内容だったように思う。

今も気持ちはまったく変わっていない。

誰の目にも触れずに忘れ去られるよりは

いっそ見知らぬ誰かに読まれ、笑われ、馬鹿にされた方が救われる気がする。

手紙を隠したシートの裏に手を入れてみると、薄い紙の感触。

手紙は変わらずにあった。封筒から便箋を取り出し、広げてみる。

そこにあったのは、サヤカ宛ての手紙だった。



「いつも空ばかり見ているあなたへ。

ずいぶんと花火がお好きなようですね?

私も大好きです。ここに立っているとよく見えるから。

でも、花火が空にばかり咲くものだと思いますか?

遠くに見えるディズニーランドの花火以外には

こんな寒い季節には上がらないものだと思っていませんか?

あなたが見る事のできる世界はもう少し広い。

もっとあなたの近くに、冬に咲く花火だってあるんです。


観覧車より」



とくん。胸の中で音が聞こえた。何かが動き出す音。

サヤカはバッグからペンとメモを取り出し、急いで返事を書いた。

それを手紙と交換して封筒に戻し、元の場所にもう一度隠す。


次の週、ゴンドラに乗り込んだサヤカは

係員からこちらが見えなくなるとすぐに手紙を確認した。

同じ封筒の中に返事があった。



「返事をどうもありがとう。

そうですね、私がここに造られてからもう9年経つけれど・・・」



次の週も、その次の週も。

サヤカと観覧車の奇妙な文通が始まった。






観覧車からの手紙はひょうひょうとしているようでとても暖かかった。

やり取りを続けるうちにサヤカは少しずつ

自分の心がほぐれていくのを感じていた。


「サヤカ、一応聞いてみるんだけど。今日の夜開いてる?」

『あっ、ごめんね、今日は大事な用があるから。明日なら!』

「んん?大事な用って何よ!お姉さんに言ってみなさい!

あんた最近顔色良くなってきてるけど、まさか・・・。」

『ちっ、違うよ!そんなんじゃないよ!』

「ふ〜ん・・・大事な、ねぇ・・・。」


意味深ににやりと笑うレナを見ながらサヤカは思った。

相変わらず深くは聞いてこないが、多分レナは気付いている。

今、少し幸せだという事。少しずつ前向きになれてきているという事。

いつも明るくひっぱってくれるレナ

どんな時でも受け入れてくれる観覧車。

私は本当にいい友達にめぐり合えた、と。

だが一方で、とても気になる事が一つある。

まさか観覧車が返事をくれてると

本当に信じるほどサヤカは幼くはない。

あの手紙の主は一体誰なんだろう?


テレビが桜の開花のニュースを流し始めたある水曜日。

ふいに凍りつくような寒さが戻ってきていた。

ちらちらと雪まで降りだしている。

消える寸前に激しく燃える炎のように

今年の冬が最後の息吹を吐き出していた。

会社が終わって外に出るとサヤカは急いで

しばらく着ていなかったコートをはおった。

初めて観覧車に乗った日に着ていたコートと同じものだった。

だが、今はあの日と気持ちは随分違う。

街を歩く人から目をそむけたり、下をむいたりはしない。

はっきりと目的地は決まっていたから。


「寒いッスね、今日は。」

あの係員が話しかけてきた。

身震いしながら肩をすぼめている。

タバコ臭さも笑顔の無さも相変わらずだが、初めての事だ。

「雪降ってますから、足元お気をつけ下さい。」

いきなりで驚きながらも親切な言葉を嬉しく感じ

サヤカは素直に笑顔でありがとう、と返した。

もう何度このゴンドラに乗った事だろう。

最初の時、自分は泣いていた。

今は笑えるようになっている。全てはこの手紙のおかげ。

いつもの場所を探す。

サヤカが入れた時よりも少し厚みを増した封筒に手が触れる。

今日はいつもより手紙の量が多いようだ。

嬉しく思いながら、サヤカは手紙を取り出した。


「もうすぐ春がやってきますね。

私にくれる手紙も、あなたの顔も、ずいぶん明るくなった。

もう一人でも大丈夫。今のあなたなら前向きに歩いていけるはずだ。

冬の花火は見つかりましたか?

私に乗る時、あなたが見るのは空ばかりだった。

でもね、最初に書いたように。世界はそれだけじゃないんだ。

まだあなたが冬の花火を見ていないのなら

今日は少しだけ気分を変えて

あなたが一番上に着いた時、下を見てみて欲しいんです。

冬の花火は、きっとそこにあるから。」


手紙はそこで終わっていた。

言いしれぬ不安が襲ってくる。まだ私は一人じゃ無理だ。

一週間に一度、このやりとりがあるから明るく笑えてるのに。

冬の花火を見て欲しいって、どういう意味だろう。

また置いていかれるなんてイヤだ。どうすれば・・・。


観覧車は静かに22番ゴンドラを頂上へ運んでゆく。

心細さが瞳から溢れそうになるのを懸命にこらえながら

サヤカは窓の外を見下ろした。






見下ろしたゴンドラの窓から見える東京湾の暗い水面に

冬の花火が大きな花を咲かせていた。

青やオレンジに色を変えながら

時に明るく、時に優しく

回りの景色に光を投げかけている。


冬の花火は、サヤカが乗っている観覧車そのものだった。


揺れる波間にきらきらとネオンを反射させるその姿は

まさしく花火のそれだった。

今日に限って降りしきる雪が、まるで火の粉のようだ。

あまりの光景にサヤカは言葉を失った。

頬を伝う涙を拭う事さえ忘れていた。

それはもはや自分自身の不幸を恨むものでも

先が見えない未来を嘆いてのものでもない。

目の前に広がる景色が、ただ美しかったから。


呆然としながら手紙に目を戻す。

今回の手紙には結びの言葉が無い。

観覧車からの手紙は必ず「観覧車より」と結ばれていた。

いつもより厚みのある封筒を、もう一度覗き直してみる。

手紙には二枚目があった。


「いかがでしたか?きれいだったでしょ。冬の花火。

自分次第で見えるものはずいぶん変わるんだ。

真夏に上がるでかい花火ばかりが最高なワケじゃない。

小さな線香花火が大きく人の心を揺さぶる事だってある。

大切なものはいつも見えにくいけれど

でも案外近くにあったりするものなんです。


じゃ、そろそろ私は、この辺で。手紙はこれが最後です。

夜景を眺めに観覧車ってのも悪くはないですが

たまには誰かとでかける水曜日だってアリだと思いますよ?


あなたがもうここに来ない事を願って。


観覧車より」



手紙を胸に抱え込み、声を上げてサヤカは泣いた。

生まれて初めての事だった。

自分の事ばかりを見ていた、自分。

こうして私を見守ってくれてる人だっているのに。

過去うしろばかり恋しがって、空にばかり憧れて。

見方を変えれば世界も変わる。いや、変える事ができる。


手紙からかすかに、しかしはっきりと覚えのある匂いが漂ってくる。

いつもこの観覧車に乗るたびに感じていたあの匂い。

ずっと気に食わないと思っていた匂い。

今なら、きっと好きになれる。



たった一人の空中散歩が、終わろうとしていた。



「ありがとうございましたー。」

棒読みとともに開けられたゴンドラの扉から、サヤカが飛び出した。

『係員さん!!・・・じゃなくて・・・』

「!・・・はっ、はい?」

突然の事に声を裏返らせる係員に、サヤカは続ける。

『観覧車さん、って呼んだ方がいいですか?』

ぼうぜんとした係員の顔が次第に真っ赤になっていく。

どうやら状況が飲み込めたようだ。

バツが悪そうに頭をかきはじめた。

『あんまりタバコばかり吸ってると、匂いが他に移っちゃいますよ?』

「あ・・・う・・・。」

意地悪そうに手紙の匂いを嗅ぎながら言うサヤカに

係員はなかなか言葉を返せずにいる。

サヤカと同じく、人付き合いが元々得意では無いのだろう。

『今までのお礼に、この後ご飯でも一緒にどうですか?』

にっこりと微笑むサヤカに、ようやく落ち着きを取り戻しはじめた係員が返した。

「・・・喜んで!」

彼なりの、精一杯の笑顔で。



雪はやがて桜に変わり、新しい季節がやってくる。



二人のやりとりを静かに見守りながら。

観覧車は優しく暖かい光を投げかけていた。

初投稿です。拙い文章ですが、楽しんで頂けると嬉しいです。

作者としては、観覧車の手紙の最後のセリフが大のお気に入りです。

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― 新着の感想 ―
[一言] 人を思いやる心って、大事ですょね。 見た目だけじゃ分からなかった、ちょっとかわいらしい店員さんの思いやりに心が温まりました。 次の作品も、楽しみにしています。
2009/09/12 23:41 アクアMARINE。
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