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ダンジョンDAYS 召喚師テイマー奮闘記  作者: ディスク
初探索
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早めの帰宅

 まだ夕方にもなっていないが、宿へ戻ることにする。

 夕食まで時間もあることだし、部屋に戻って今日の反省会だ。色々と至らないことも多かったので、フロイトも交えて明日からの意見を出し合いたい。


 午後の街にはさっそく酔っ払いの姿が見受けられた。

 流石に早くないかと目を向けると、酒瓶を片手にふらふらと歩く男の格好は薄汚れていて、いかにも落伍者のように見えるが、靴を見ると妙にきれいで、嫌な予感がするので遠巻きに歩くことにする。


 しばらくすると後ろの方から、罵声が聞こえてくる。

 高い酒だの、弁償しろだの捲し立てているようなので、さっきの酔っ払いが酒瓶を落としたらしい。

 まるで当たり屋、と言うか当たり屋そのものなのだろう。ちょうど目の前から憲兵が鬼の形相で駆けていった。

 続いて動くな止まれと制止する怒鳴り声が聞こえてきたので、当たり屋は逃げ出したようだ。

 この街は治安が良さそうだと思っていたが、やはりどこでもあの手の輩はでてくるものなんだな。まぁ、鎧着て武器下げてれば滅多なことでは絡まれないだろう。

 

 宿に戻るとまず酒場のマスターに声をかける。

 部屋には鍵がかからないので、客が出払った昼間に簡単な掃除が入る。値段が高い部屋から順番にやっていくので、夕方前のこの時間ではまだ俺の取っている普通の部屋は、掃除が終わってない可能性もあるのだ。


「マスターさん、ただいま戻りました。もう部屋は入れますか?」


「お帰り。清掃は終わっているよ」


 そう言うとマスターはカウンターの下からつっかえ棒を取り出した。当たり前のように差し出すが、やはりこれを鍵と認識するのは難しい。

 そういえば、1番いい部屋には普通の鍵がついているんだっけ。


「あの、鍵が付いている部屋っていくらするんですか」


 今日のペースで稼げるのなら、多少いい部屋に泊まってもいいと思う。


「ん?部屋を移るのかい?いい方のは一人いくらじゃなくて1部屋単位なんだ。2から3人用で1泊3万5千ゴルディンだよ、朝晩の食事は付かないね」


 ううむ、2人で朝晩付き2万から朝晩飯なしで3万5千か。2人部屋なのは気にならないが、この出費はどうなんだろう。トータル1日2万ゴルディンほど持ち出しが増える。


 90万も稼いでみみっちいような気もするが、毎日稼げるとは限らないし、1泊した感想として鍵以外には不満がない。このままの部屋でいこう。


「いや、今の部屋のままで大丈夫です。ちょっと気になって。ありがとうございました」


 値段を聞いて怯んだのが恥ずかしいので、さっとつっかえ棒を受け取って階段の方へ向かう。


「はっはっは、移るならいつでも言ってくれよ」


 後ろから掛かる声と、なんとなく生暖かい視線を感じながら階段を上る。さっさと部屋に入ってしまおう。


 部屋に入り、頼りないつっかえ棒もかけたので鎧を脱ぐ。

 金属鎧と違い1人でも着脱可能なのが革鎧の良いところだが、それはそれとして脱がせて貰った方が早いので、フロイトに手伝って貰いながら胴鎧を脱いでいく。

 多少もたつきながら、やり方を覚えてもらう意味で指示だけをして脱がせてもらった。


 今度はフロイトの鎧を外していく。何度か説明して、もう1人で着ることも脱ぐことも出来るようになったが、もう1度説明しながら脱がしていく。

 あと何度か繰り返せば、互いに着脱は完全に任せることも出来るだろう。


 鎧下も脱いで普段着に着替える。本当はこの後、武器の手入れをしなければいけないのだが、血脂はダンジョンの入り口にいた兵士さんの洗浄スキルで、きれいさっぱり落ちてしまっている。

 フロイトはグレイブの刃先や柄に異常はないかを、俺は解体ナイフを確かめて、特に刃こぼれもないのでそのまましまい、反省会を開始した。

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